先日、団体で海外に行く機会があったのだが「みんな高性能なカメラやスマホで撮影を楽しむだろう」と思った私は、あえて『写ルンです』を持っていくことにした。

写ルンですとは、レンズとフィルムが一体となった使い捨てカメラのこと。平成を代表するインスタントカメラだ

インスタントカメラの写真だと仲間と思い出をシェアできないのでは……と思う方もいるかもしれない。しかし写ルンですには専用アプリがあって、現像もシェアもメチャメチャ簡単。実際に試してみたら最高に良かったので、皆さんにもその良さを共有したい。

・海外旅行で写ルンです

今回訪れたのはモロッコのサハラ砂漠。参加者は約20人で、最新型のスマホはもちろん、一眼レフやアクションカメラを持参する強者もいた。


帰国後、LINEグループのアルバムに共有された写真は1000枚以上。砂丘、ラクダ、夕焼け、星空……どれも高画質で完璧な写真ばかり。


だが同じ砂丘でも、写ルンですで撮影するとまったく印象が違う。少しザラつき、少し曖昧になる。この曖昧さが絶妙だ。なんというか “瞬間を切り取った記憶” に近い。


頭の中で思い出そうとする映像くらいの解像度と言えばいいだろうか。どこかボヤけているが、それがちょうどいい。


90年代後半に高校時代を過ごした私にとって、この画質は完全に青春の色。勝手にあの頃がよみがえる。このボヤけ具合こそが「エモい」と言われるやつなのだろう。


最近はレトロ風に加工できるアプリも多いが、本物のフィルムが持つ空気感はやはり別物。サハラ砂漠の強烈な日差しとも相性が良く、思っていた以上にレトロに写っていて大満足。


・写ルンです+

──と、先に雰囲気を味わってもらったが「フィルムは現像が面倒なのでは?」と思う人もいるだろう。ところが、富士フイルム公式アプリ「写ルンです+」を使えば、現像からデータ受け取りまで驚くほどスムーズだ。


流れは簡単。撮影終了後にアプリから注文し……


ヤマト運輸の「宅急便コンパクト」でコンビニ(セブンやファミマ)から発送するだけ。


約1週間後にはアプリに画像データが届く。ちなみに私は火曜日に発送して、金曜日に画像データが届いた。


データはそのまま保存・共有が可能で、フィルムごとにアルバム整理できるほか、お気に入り写真からスライドショー動画を作る「フォトムービー」機能もある。


さらに写真プリントやメッセージカード等の注文もできるぞ。アナログとデジタルのいいとこ取りと言っていい。


・最大の魅力

また、言うまでもないことだが、写ルンですの最大の魅力は「現像するまで写真が確認できない」こと。「うまく写らないかもしれない」という緊張感が楽しい。指が入っていたり、ピントがズレていたりするが、それも旅の記憶になるのだ。

海外に限らず、家族や友達との旅行にもオススメ。写ルンですで撮るとより思い出深くなるぞ。完璧な写真ではなく、少し曖昧な思い出を残したい人はぜひ試してみてほしい。現場からは以上です!


参考リンク:写ルンです+(プラス)
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.