【3万円国内旅行】コミコミ3万円で “陸の孤島”「島根県」1泊2日旅行(出雲大社含む)は可能か? やってみた!(2ページ目)※1ページ目はコチラ
2026年2月某日。早朝4時起き。5時には家を出て、電車&モノレールを使って羽田空港へ向かった。
なお3万円カウントは、「5万円海外旅行」と同じく、目的地に着いてからカウントするものとする。
午前7時5分、定刻通りにJAL277便は出雲に向けてフライト開始。窓から見える景色が、いつもとは違う。
山なのだ。とにかく、山。いつも西へ西へと向かうのが常なのだが、今回は北西方向だからなのか、見える景色は山だらけ。
そして、それらの山が、いつしか……
まるで白いパウダーをふりかけたショコラケーキのような、雪化粧の景色へと変わっていった。
そしてまもなく飛行機は、「出雲縁結び空港」へと着陸。ちなみに東京〜出雲の往復航空券(JAL)は18,500円だったので、残高は11,500円。
時刻は定刻通り8時35分。早すぎる、なんて全然思わなかった。なぜならば、
ここからバスに乗り、レンタカーを予約しているお店まで、けっこうな時間がかかるとの想定だから。なお、空港〜市内へのバス運賃は850円。
初の島根は、
とにかく雪。
とりあえずの目的地「出雲市駅」も、けっこう深い雪が積もっており、ズボッ、ズボッと、真新しい雪に穴を開けながら歩を進めた。
到着したのは、ガソリンスタンド。そう、ここに、格安レンタカーとして有名な「ニコニコレンタカー」が併設されているのだ。
そしてこちらが今回の旅の私の相棒となる、ホンダ「エヌワゴン(N-WGN)」。当然スタッドレス装着済みで、価格は12時間2750円。これにて残高7900円。
初めての土地を運転するだけでも緊張なのに、ガッツリ雪道。少しでも気を抜くとツルツル滑るので油断ならない。
レンタカー屋さんの話では、この日の前日は本当に珍しいほどの大雪で、飛行機は無論、電車もバスも全部ストップしたという。
なので、先ほど私がレンタカー屋さんに到着した時、「どうやってここまで来たんですか?」と逆にビックリしていたほど。
・雪道での事故と、数奇な “通知”
それにしても本当に雪道。私、雪の運転には苦い思い出がある。あれはいつのことだったか。初めて岐阜に行った時のこと。
その日も珍しく大雪だった。そしてその日も初めての土地で、レンタカーでの雪の運転。と、その時、フワリと車体が浮く感覚があった。
気づけば車はユラーリ、ユラーリと完全にグリップを失っており、まるで漫画のようにハンドルをグルグル。片側は崖、片側は雪の壁。
どちらに突っ込んでも大事(おおごと)だが、崖から落ちたら死ぬのは確実なので、私は雪の壁に向かって舵をとった。
そして車は雪に突っ込んだ。そこからは身動きとれず。運良く、たまたま通りかかった近所の宿の人に助けられたが、あの時は本当に死ぬかと思った──
……なんてことを思い出しながら運転していたのだが、数時間後、スマホに届いたFacebookからの通知によると……
なんと、その大雪の岐阜での事故(?)は、この日からちょうどピッタリ10年前の出来事だったらしい。こんなこともあるのか……!
・佐藤の蕎麦
雪道よろしく、話も少し脇道に逸れたが、私がどこに向かっているのかといえば、松江市内にある蕎麦屋『八雲庵(やくもあん)』。
この店、過去に何度かロケットニュースにも登場している(1)(2)。なぜならば、島根出身・佐藤推薦の店だから。
彼と出会ったのは何年前になるのだろう。もう軽く15年くらい経っている気もするが、出会った時から八雲庵のことを話していた。
「俺が日本一うまいと思う蕎麦は、八雲庵の鴨南蛮だ。いつか食って欲しいなぁ」
かつて蕎麦屋で修行をし、今でも蕎麦の連載をしているほど蕎麦好きな私と、若かりし頃の佐藤との「蕎麦トーク」は、いつも “結論・八雲庵” だった。
国道9号線をひたすら東に進んで約2時間後──
ようやく、今回の旅の第一目的地「八雲庵」に、私の運転するエヌワゴンは到着した。極度の緊張状態で運転し続けていたから、本当に疲れた……!
注文したのは、もちろん八雲庵名物『鴨なんばん』(1400円)。ついに、15年以上も恋焦がれていた「佐藤が一番うまいと思う蕎麦」との対面だ。
そして、けっこうすぐに……
着丼!
して、そのお味は……
未知なる味! うまい!!!!!
というか、「黒い濃いつゆ」で育った東京人の私としては、人生初の「透明なつゆの蕎麦」でもあった。
そんなクリアスープの味は、かなり甘め。砂糖などの甘さではなく、完全に “野菜の甘さ” から出る深い味。
ねぎ、そして白菜から出ている味だろう。ベースは白だし的な感じで、本当に私にとっては “未知なる蕎麦” だった。
そばは平たく、手打ち的な食感。“変な繋ぎしてません” 的な、実にストイックな舌触りが実に渋い。
また、鴨南蛮であるが、鴨肉の存在感よりも、野菜の存在感の方が大きいと私は感じた。鴨は出汁にすぎないというか。
これが佐藤さんがこよなく愛する蕎麦か……。文化の違いを感じると共に、「唯一無二の鴨南蛮だな」とも思った。
なお、この時点での残高は6500円。
・地元のスーパーをパトロール
温かい蕎麦でお腹も心も満たされた私は、ふたたび出雲方面に向かいゴーゴーウエスト。その最中、スーパーがあったので寄ってみた。
旅中の “スーパーパトロール” は、海外でも国内でも私の中で楽しみの一つ。特に野菜や精肉・鮮魚コーナーに現地の特色が現れていて実に楽しい……が!
私が特に注視するのは……
もちろん乾物コーナーの「干し蕎麦」である。やはり、“日本三大そば” のひとつに数えられている島根の「出雲そば」が数多く売られている。
食べたことのある商品もあったが、未体験の干し蕎麦も多々あったので、それらは連載「家そば放浪記」用として、別会計でゲット。近日公開するのでお楽しみに。
・前から行きたかった出雲大社
国道431号線を、雪なのでゆっくりゆっくり……。ちょうど宍道湖を1周するようなかたちで、私は出雲方面に向かっていた。心なしか、9号線よりも雪が深い。
そして1時間半後──
次なる目的地、出雲大社へ到着! いつかは絶対に行ってみたいと思っていた場所に、ついに来られた〜!
せっかくなので、4つある鳥居をすべてくぐろうと、1つ目の鳥居まで雪道を踏みしめながら戻り、ぬかりなく丁寧に参拝。
出雲大社の正しい参拝方法は事前に調べておいたので、二礼二拍手一礼ではなく、しっかりと「二礼四拍手一礼」できた。
ここが、八百万の神々が集う場所にして、日本の神々が集う場所「出雲大社」。私は、しかと、この地に来た!
・もっとも神を感じた場所
実は今回の旅、1泊しかないということもあり、必須の目的地としては、無理なく「八雲庵(鴨南蛮)」と「出雲大社」だけとしていた。
でも、レンタカー返却まで時間があるので、近くの海を見に行くことに。だいぶ雪も溶けてきて、走りやすくなっていた。
そして快調にドライブしていると……
\うわあああああ!/
なにこの “神み” を感じる光景!
素晴らしいものが見られた。
神は、ここに、いるのかも。
──その後、日御碕(ひのみさき)という場所に行き、日本海へ沈む夕日を眺めた。
よくよく考えれば、日本海って、あまり見たことなかったかも。
なんか、いい旅になってるなぁ……。
・長い1日の終わり
日が沈み、真っ暗になった松江の街をひた走り、規定時間内にレンタカーを返却。
まさにこの場所がガソリンスタンドなので、その場でガソリンを満タン補充すると1305円。予想以上の出費に「うっ」となりつつ、残高5195円。
ここからは徒歩。ガソリンスタンドの目の前にスーパー「ラピタ」があったので寄ってみると、
また見たこともない干し蕎麦が売っていた! もちろんゲット。こちらはネタ用なので、別経費として精算だ。
宿に向かう道すがら、「手打ち出雲そば」の看板が見えたので入ることにした。『ほしえん』というお店だ。
オススメ「三色割子そば」を注文すると、立派な三段重ねのお蕎麦が出てきた! 価格は1230円なので、残高3965円だ。
メニューに食べ方も載っていたので、迷うことなく楽しむことができた。割子そば、いろんな味が楽しめて美味しいね〜!
そして、いよいよ、今晩の宿へ……。
・まさかの貸切ドミトリー!
今回の宿、予算の関係で、かなりの妥協を強いられた。連載「5万円海外旅行」では利用しないドミトリー(共同トイレ・共同シャワーの共同部屋)しか選択肢がなかったのである。
宿の名前は「出雲ゲストハウス いとあん」。JR出雲市駅徒歩5分と、立地的には最高。しかし、予約したBooking.comに掲載されていた写真は……
なんかスゲエ。
和室に「ふとん3つ」。私が予約した時には「のこり2」だったので、すでに誰かしらが予約している。つまり、誰かと一緒に寝ることになる……。
──と思ったら!
なんと、前日の大雪が原因で、“物理的に来られない人が続出” したため、予約者は私以外全員キャンセルになったそうな。
つまり……
この離れの家、私1人で貸切状態!
この部屋も私1人で独占! どちらの布団を使っても良いよ、と!
キッチンもあるし、コーヒー・紅茶などは飲み放題! 炊飯器もあったので、やろうと思えばごはんも炊けるぞ。
トイレもシャワーもとても綺麗!
ちなみに、すぐ近くに格安の日帰り温泉施設(出雲駅前温泉 らんぷの湯)があるので、ほとんどの宿泊客はそこに行くらしいのだが、調べたところ「タトゥーNG」だったので、私は宿のシャワーを利用した。
シャワー上がりに、コーヒーをいただきつつ……
風流な和室で……
おやすみなさ〜い!
※宿代:3500円(相部屋) → 残高465円
・2日目
朝起きて、しばし布団の中でモゾモゾしていると、なんだかお腹がすいてきた。そういえば、宿の主人が、近所に美味しいパン屋さんがあると言っていたなぁ……と思い出し、向かってみると、
あいにくの定休日。くそ〜! 宿の無料コーヒーと美味しいパンのセットで朝食としたかった……が、仕方ない。
そうこうしているうちにチェックアウトの時間(10時)が近づいてきたので、身支度を整え、出雲市駅へ。
宿の店主に、「駅前の『ツインリーブスホテル出雲』のフロントで、空港までのバスチケットが買える」と教わっていたので、その通りに入手して、
いざ空港へ──。
空港行きのバスの運賃は、行きと同じく850円。よって、残高的にはマイナス385円と予算オーバーしてしまったが、大健闘といったところ。
・最後の奇跡
フライト時間は12:00ジャスト。たったの1時間15分で、羽田空港に到着(13:15)するらしい。
陸路で行くとやたらと時間のかかる “陸の孤島” も、空路だとあっという間だ。
と、ここで、思わぬイベントが発生した。
空港内のベンチで荷物整理をしていると、見知らぬ女性に「GO羽鳥さんですか?」と声をかけられた。ロケットニュース読者らしい。
聞けば彼女、故郷は島根らしく、今回、佐藤さんのJALタイムセール記事を見て、里帰りのために、すぐに格安チケットを取ったらしい。
「こんな値段で島根に来られるなんてめったにないですよ。佐藤さんには感謝しなきゃですね〜」
なんて会話しつつ、その女性とは別れた。
荷物検査を済ませ、搭乗ゲートで出発を待っていると、ピコーンとスマホから通知が来た。
毎度お馴染みFacebookからの通知であり、何かしらと確認してみると──
こんなことってありますか(笑)
思わず笑った。最初から最後まで、佐藤、佐藤、佐藤、佐藤……。
さっきの女性も、「里帰り」とは言いつつ、事実上「佐藤帰り」。
神の存在を感じようと島根に行ったが、常に感じていたのは佐藤の存在。
“世界の佐藤” は “島根の佐藤” であり、“ゴッド(神)佐藤” でもあるのかもしれない。
完
参考リンク:出雲ゲストハウス いとあん(Booking.com)
3万円バックパッカー・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
screenshot:facebook、Booking.com
▼今回の旅を90秒にまとめたショート動画
▼今回の旅の運転ショート動画はこちら
【▼こちらは5万円海外旅行▼】
GO羽鳥

























































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