こんにちは。カンです。現在、日本の大学に在籍している韓国人(21歳・女性)です。

最近、日本人の友人たちと恋話をすると、マッチングアプリの話題が欠かせません。それだけ現在の日本の若者にとっては一般的なのでしょう。

一方、韓国ではいまだにイメージがあまり良くないと言えます。真剣な出会いの手段として認知されておらず、特に結婚のような大きなイベントに関しては、信頼性を重視し、プロの手を借りる文化が強いためか、結婚相談所に加入する人のほうが多いと言われています。

しかし、日本ではむしろマッチングアプリを通じて結婚まで至る人がいるという事実に驚きました。なぜでしょうか。

私なりに考えてみると、やはり日本は「コスパ」を重視する傾向があるからかもしれないと思いました。確かに、結婚相談所よりも時間やお金の節約ができるからです。

理由1:自分から選ぶ相手

マッチングアプリの仕組みは次のようです。リアルタイムで自分が選択した性別のユーザーが表示され、スワイプしながら自分に合う相手を探します。スワイプひとつで相手が切り替わり、またはマッチが成立するため、紹介や合コンのような他の出会いと比べると、比較的気軽だと言えます。

そのため、韓国ではマッチングアプリによる出会いは「軽いもの」と見なされがちなのです。

一方、韓国に比べて1対1のマッチングサービスが発達している日本では、自分の望む条件に合った人と出会いやすいと言えます。

また、目的に応じてさまざまなアプリが存在します。すべての人がアプリで気軽な出会いを求めているわけでも、真剣な交際だけを求めているわけでもないため、自分の条件や目的に合わせて相手を探すことができ、利便性が高いと思われます。


理由2:結婚観の違い

最近では、韓国の若者の間で、恋愛や結婚に対するプレッシャーを感じる割合が減ってきています。良い人が見つかれば恋愛や結婚をしたいとは思うが、あえて自分から積極的に探したいわけではない、というスタンスです。

そのため、わざわざアプリを使ってまで出会いを求める必要性を感じにくくなっているのです。むしろ、出会いの質を重視して結婚相談所などの仲介サービスを検討する人が、日本に比べると多いようです。

しかし、日本は韓国に比べると、ある種のプレッシャーが存在するように思えます。20代〜30代で結婚し、子どもを持って暮らすという伝統的な家族像、すなわち『適齢期』という概念がまだ強く残っているからでしょうか。

そのため、結婚を前提としたマッチングアプリが自然に登場し、広まったのかもしれません。


理由3:マッチングアプリに対する認識の違い

韓国でアプリを通じた出会いが危険だと考えられる理由の一つは、相手がどのような人なのか分からないという点にあります。

写真や本人が記載した自己紹介文しか情報がないため、実際に会ってみると画面上の印象と異なる人だったり、あるいは悪意を持って近づき、犯罪につながる恐れがあったりするかもしれないという点です。

一方で、日本では、匿名性が高いからこそ、しがらみなく始められるという点が、むしろ肯定的に受け止められる場合もあるかもしれません。

近年では、自分で相手を選ぶことに疲れを感じる人も増えており、AIが自動的にマッチングを行うサービスも広がっています。何も分からないからこそ、アプリやAIに任せる人が増えているとも言えるかもしれません。



私も韓国に住んでいた頃は、マッチングアプリに対してあまり良いイメージを持っていなかったため、日本でその文化の違いを強く実感しました。

確かに日本ではマッチングアプリの広告をよく見かけるし、周囲にも大学生の頃から利用している人が多いので驚きました。

新技術によって、自分の条件に合う人だけを選んで出会える点は非常に便利です。

しかし同時に、人と関係を築くという行為そのものが軽くなりすぎてしまう可能性もあるので、慎重に使わなければならないと思います。皆さんはどう思いますか? 便利さと慎重さのバランス、どう取っていますか?


執筆:カン・へジュ(KANG HYEJOO)
Photo:Rocketnews24