松屋と『ちいかわ』がコラボをしている。今までさまざまな飲食店とコラボを重ねてきた『ちいかわ』だったが、満を持してという印象が記者の中にはある。なぜならば松屋と言えばカレー。カレーといえば『ちいかわ』だからだ。

『ちいかわ』には過去に何度か、カレーが登場している。炊飯器の無限白米湧きドコロの米にうさぎがカレーをかけるシーンも好きだが、今回松屋が提供するのは、あの「鬼辛カレー」である。

原作では鬼辛カレーを食べたちいかわは涙を流しながら途中でギブアップ、ハチワレも泣きながらもなんとか完食、速攻で食べ終えたもののショートしたうさぎなどインパクト大だった。当時から、そんなに辛いカレーって一体……と気になっていた記者。発売日の2026年2月17日朝、さっそく確かめに行った。

・大人気で長蛇の列

『ちいかわの鬼辛カレー(税込980円)』は、松屋と『ちいかわ』のコラボ企画の第2弾だ。第1弾は「すきやき鍋膳」で、残念ながら記者はいただくチャンスに恵まれず仕舞いだった。

実際に食べたという人からは、並ぶことなくしかも発売日からしばらく経った夜中だったようだが、すんなり注文できたと聞いた。もちろん「なんかすっごくおいしいお味〜」だったらしい。

その話を聞いて、田舎では『ちいかわ』コラボだからといって人が押し寄せるということもないのかなと思っていた。そうしてやや油断しながら『鬼辛カレー』発売日、提供が開始する午前10時の15分前に店に到着。するとそこには長蛇の列ができていた。

「しまった……!」と後悔するも、数には余裕がありそうで食べることはできそう。ほっと胸をなでおろし待っていると、10分ほどで入店することができた。ここしばらく松屋に行っていなかった記者は、パネル注文にもだもだ。「ウラーヤッハ」では頼めない模様。手間取っている間に、まわりは続々と支払いを済ませていく。

しばらくしてなんとか注文を完了し、席に着く。店内席には余裕があり、それもそのはず。鬼辛カレーにはオリジナルフィギュアを1体付けてくれる。1人につき3食まで注文が可能とのことで、テイクアウトにして3食分買う人がほとんどだったのだ。気持ちはわかる。推しのフィギュア欲しいもんね。

そんな人の波を眺めつつ、ぼーっと待つこと数分。一向に順番が回ってくる気配がない。どうやら鬼辛カレーだけでなく「おこさま牛めしわくわくセット(450円)」「おこさまカレーわくわくセット(同)」にもオリジナルスライドパネルが付くということで、併せて購入する人が多いよう。

途中、店員さんが「すみません!! 福神漬けが切れてしまいました! それでもよろしいでしょうか!?」と申し訳なさそうに叫んでいた。予想外に人が来てしまったのかもしれない。大人気である。

そのようなハプニングがあるも、みな両手にもっさりカレーやら何やらを提げ、店を後にしていく。朝・昼・晩と食べるのだろうか、家族で分けるのだろうか。そんなことを思いながら、1時間と少しが経過したころ、ようやく番号が呼ばれる。ついに……ついに、あの『鬼辛カレー』と対面だ。

・フツーにすっごく

ちいかわのランチョンマットが敷かれ、カレーにはちいかわが「ハーフー」と言いながら涙を流す、あのシーンがあしらわれている。ちなみに「すきやき鍋膳」の時は、ランチョンマットが紙だったと聞く。SNS上では「クリアファイルを持参していった方が良いよ」という意見も見かけた。

そうした声を受けてかどうかはわからないが、今回はランチョンマットがものすごくしっかりした素材で作られていた。ちょっとした汚れは拭けば取れそうであるし、とっても丈夫で嬉しい。これだけで、お値段分の価値がある気がする。

そして気になるカレーだが、色は漫画で見たものよりも濃いめ。原作ではゴロっとした肉が描かれていたが、記者がいただいたものには具が入っていなかった。ハチワレの言うように、どちらかと言えば「もったり系」である。

隣のご夫婦が「辛くない? フィギュア欲しくても食べられない人いるでしょこれ」と話しているのを聞きながら、スプーンですくい口に入れる。ふむふむ、確かに「フツーにすっごく辛い」な。とは言え、松屋にしては控えめな辛さであると感じた。人それぞれであろうが、記者はジワッと汗が出たくらい。

そしてさすがは松屋カレー、すっごく美味しい。コクが深くガツガツいきたくなる味わいで、いくらでも食べられてしまいそう。これであれば確かに3食分購入しても、ペロッと完食してしまいそうである。『ちいかわ』関係なしに、いつでも店で出してほしい。

食べ終えて「フゥン」となり、入り口の方を見ると、列はもうなくなっていた。提供開始したてが一番混雑したのだろう。少し待ったけれども、その待つ時間も楽しく、なにより美味しかった松屋ちいかわコラボメニュー。

これまで飲食店のちいかわコラボメニューはいくつか食べたことがあるが、松屋は『ちいかわ』をイメージした料理などでなく、原作に登場するメニューであるところも個人的にはポイントが高い。『ちいかわ』はせっかくご飯を食べるシーンが多いのだ。松屋に限らず今後も企業には積極的に、作中の食事を再現してほしい。

大満足な気持ちで最後に、食べる前に開けた袋を逆さにして今一度中身を確認する。出てきたのは、ハチワレだ。「なんか達成感……」という満たされた気持ちで、松屋をあとにした。

参考リンク:松屋ちいかわ
執筆:K.Masami
Photo:RocketNews24.

▼鬼辛カレー登場シーン、コミックスでは7巻

▼松屋カレーがさすがの美味しさでした。ジワッとした辛さ

▼ランチョンマットとフィギュアが付いていて豪華

▼松屋ちいかわコラボで、ほかにもいろいろ出してほしい