上がる物価、上がらぬ給料。この状況はいつまで続くのだろうか……。何でも安い方が良いとは言わないけど、物価高に賃上げが追いつくまでは、せめて昼飯の出費は抑えたい。……とはいえ、少しでも美味くて量が多い方がいい。それは望みすぎだろうか?

幸い、その願いを週に2回もかなえてくれるお店が、埼玉・所沢にある。「居酒屋 百味」は水曜日と木曜日、日替わりランチが税込500円! 助かる、今日日(きょうび)500円でランチ食えるなんて、ホントに助かる!


・水曜、木曜は500円

このお店は所沢で半世紀、つまり50年の長きにわたって営業を続ける大衆居酒屋である。西武線所沢駅の西口を出て、「プロぺ商店街」を約3分歩いたところにお店はある。

日本初の飛行場が所沢に出来たにちなみ、飛行機の「プロペラ」と前進・躍進を意味する「プロパル(propel)」からこの名前がついたそうだ。平日昼間でも人通りが多く、かなりにぎわっている印象を受ける。



通りをしばらく歩いていくと、ドラッグストアの脇に紅白の看板が見えた。ここが居酒屋百味だな。階段を降りた先がお店のようだ。


ふと足元を見ると、黒板があり、そこにこうある。

「毎週水・木曜日はワンコインランチ チキンカレー500円」

おお~! 500円でランチ! 今日はカレー! 14時まで! 行くしかない!!


ってことで、階段を降りて店へ。この階段室の風情から昭和を色濃く感じるなあ。何がというわけではないが、そこはかとなく50年の歴史の重さが漂う。

入店すると、そこは完全に昭和の世界。近年は「ネオ居酒屋」ブームで居酒屋を標榜する店が増えたけど、煌びやかなネオン管の電飾のあるサイバーパンク気取りのお店なんて、居酒屋ではない。

低いテーブルと椅子、テレビからはワイドショー。常連のオヤジさんが昼から好きな肴で飲んでて、忙しくサラリーマンが昼食をかっ食らう。これこそ居酒屋ですよ。なんて温かい景色なんだろう。


さて、私は着席と同時にワンコインの日替わりを頼んだが、ほかのランチメニューを見てみると……。

月・火・金曜日は日替わりランチが680円。通常価格でも安い。そのほか焼き物・揚げ物・刺身・天ぷら・寿司と何でもあるな。

昔は各地にあったんだよなあ。こういう品揃え豊富で何を食っても美味い店。今ではずいぶん少なくなったな……。


・懐かしさに和む

注文からすぐにランチが出てきた。さすがカレー、スピードメニューだから提供が速い。


私(佐藤)の好きな日本式の欧風カレー。見るからに居酒屋の雰囲気が漂っている。合わせるのは当然味噌汁。スープではなくやっぱり味噌汁じゃなきゃね。


500円でも鶏肉ごろごろ。これぞ「ごろチキ」と呼ぶにふさわしいカレーではないだろうか。ごろチキを信奉する当編集部のアイツに食わせてやりたい。


はたして食べると、玉ねぎの甘さが口いっぱいに広がって、辛味はほぼない。脳裏に浮かぶ学校給食、いや、それよりも学食に近い青春の味わいである。私が学生なら、500円玉を握りしめて無料のご飯大盛りでお願いするか、もしくは部活帰りおやつ代わりに頂いたことだろう。

それにしても、古き良き昭和を感じさせる居心地の良い空間だ。懐かしさゆえに古巣に帰ったようで気持ちが和む。このご時世で、週に2回とはいえランチ500円はお店にとっても負担は大きいはず。それでもワンコインで提供していることに心意気を感じずにはいられない。

できる限り安く続けてもらいたいけど、50年の歴史が絶えないように、値上げもひとつの選択肢と考えて頂きたい。こんな厳しい時代だ、お店とお客さんが支え合って、末永く商売を続けてほしい。


・今回紹介した店舗の情報

店名 居酒屋 百味
住所 埼玉県所沢市日吉町4-3
時間 11:00~23:00 土日祝11:00~22:00
定休日 なし

参考リンク:居酒屋 百味
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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