ちょっとすごい料理を食べてしまったかもしれない。何の話かと言うと、2025年12月15日から「陳麻婆豆腐」が一部の店舗で販売している『牡蠣陳麻婆豆腐 牡蠣ソース仕立て』のことである。

麻婆豆腐は普通に好き、牡蠣はメチャメチャ好きな私はノコノコと牡蠣に釣られて食べに行ってみたのだが、ちょっと『牡蠣陳麻婆豆腐 牡蠣ソース仕立て』は革命的な料理なのかもしれない。

・元祖 麻婆豆腐の陳麻婆豆腐

都心ではまあまあの頻度で見かける陳麻婆豆腐。その起源は1862年に中国の四川省で開業した「陳興盛飯舗」という食堂で “麻婆豆腐発祥の店” として知られている。

日本の「陳麻婆豆腐」は海外で唯一のれん分けを許されているそうで、もちろん安定感は抜群。一方で、時たま完食者0人の「地獄陳⿇婆⾖腐」等を販売するユニークなお店でもある。

・牡蠣と麻婆豆腐

その陳麻婆豆腐の期間限定メニューが『牡蠣陳麻婆豆腐 牡蠣ソース仕立て』で、世にも珍しい牡蠣を使用した麻婆豆腐とのこと。ふむ、というか牡蠣と麻婆豆腐って相性いいんですかね?

言うまでもなく牡蠣は風味の強い食材だが、香辛料ギンギンの麻婆豆腐が相手だとさすがに分が悪いハズ。牡蠣がいくら強いと言っても、所詮は自然界育ちの単なる貝なのである。

ところがどっこい『牡蠣陳麻婆豆腐 牡蠣ソース仕立て』は、メニュー名の通り「牡蠣ソース」が使用されているらしい。ただ牡蠣を入れた麻婆豆腐ではなく「牡蠣ソース」がポイントのようだ。

・有名店監修の牡蠣ソース

この牡蠣ソースは築地の人気ラーメン店「らぁ麺 牡蠣と貝」が監修したとのこと。牡蠣の旨味が凝縮しまくったラーメンには定評がある「牡蠣と貝」が監修ならば、これは期待していいかもしれない。

というわけで、最寄りの陳麻婆豆腐で『牡蠣陳麻婆豆腐 牡蠣ソース仕立て』をオーダー。価格は平日のランチセットが1350円で、単品だと1610円。なので可能ならば平日のランチタイムが俄然お得だ。

また牡蠣そのものは1つ150円で「アヒージョ牡蠣」の追加が可能。『牡蠣陳麻婆豆腐 牡蠣ソース仕立て』に牡蠣の身は入っていないので、牡蠣を食べたい人はそちらを追加するといいだろう(今回は2つトッピング)。

・実食

で、注文からほどなくして現れた牡蠣陳麻婆豆腐は、ドロッとしたソースが特徴的。お世辞にも映えないビジュアルであるが「牡蠣と貝」の遺伝子を強く感じる見た目でもある。

さっそく食べてみると……ふむ、美味しい麻婆豆腐ではあるけれど。ん? んん? あれ……?


ヤバい、これめっちゃウマいかもしれない……!


ちょっとわかりづらいのだが、牡蠣陳麻婆豆腐のファーストインパクトは決して強くない。何なら一口目は「普通の麻婆豆腐」と言っていいだろう。

・謎のウマさ

だがしかし、後味があり得ないほど濃厚で余韻の長さがハンパじゃない! 一般的に料理は、寿司もカレーもラーメンもファーストインパクトで勝負が決まりがちだが「牡蠣陳麻婆豆腐」は後味がビビるほどウマかった。

とはいえ後味なので、食べている最中はどこがどう美味しいのかよくわからない。……が、黙々と食べ続け気付けば「牡蠣陳麻婆豆腐」を瞬殺してしまっていた。なんという謎のウマさ……!

なお、公式サイトによると『牡蠣陳麻婆豆腐 牡蠣ソース仕立て』は2026年2月28日(土)までの発売とのこと。もしかしたら麻婆豆腐史に残る革命的なメニューかもしれないので、気になる方はぜひどうぞ。

参照元:陳麻婆豆腐
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.