新作ドリンクを発売するたび、新たな手法で我々を驚かせてくれるスタバ。今回は何をしてくれることやらと、2025年11月14日、新作が出るというので店へ向かう。

そこで待っていたのは、全く想像の埒外(らちがい)にあるものだった。『トリュフ スープチーノ』……日本のスタバ史上初となる “スープ” のビバレッジである! 


・いろいろと疑問

言われてみれば、その手があったという気がしないではないが、スタバでスープというイメージがなさ過ぎて想像したこともなかった。

『トリュフ スープチーノ(店内飲食税込500円)』は繰り返しているように、今までのスタバドリンクとは一味も二味も違う。なんてったって、甘くない! 


期間限定のスタバ商品と言えば、がっつり甘いものが多い。しかし今回のものはそうでないとのことで、非常にめずらしい。どうした、スタバ……!! 

カプチーノを作るようにしてスタバのマシンでスチームされたミルクに、黒トリュフやマッシュルーム、ポルチーニ茸を合わせ、焦がしベーコンや野菜のブイヨンの風味を加え作られているそう。最後にパセリのようなものが添えられている。

ミルクは変更もオススメとのことなので、ソイミルク(+0円)にしてみた。よりまろやかな味になるそうだ。

そしてカップサイズは、ショート一択。スタバドリンクはトールサイズのみの場合は多々あるけれども、今回に限ってなぜショートだけなのか。原材料の問題だろうか。

いろいろと疑問でならない『トリュフ スープチーノ』。なにはさて置き、飲んでみることにしよう。



・洗練されたスープチーノ

出来たてスープチーノは、まず香りが良い。食欲をそそる、美味しそうな匂いがするのだ。急ぎ飲んでみると、これは「……スープストック??」


そう、スープ専門店であるスープストックトーキョーが出していても、何ら不思議ではない完成されたスープの味わいなのだ。

キノコ類の旨味がたっぷりで、ブイヨンが効いている。フワフワミルクと合わさることにより、滑らかでまろやかな口当たりになり、ジワッと体に染みる味わいだ。どちらかと言えばポタージュっぽいかもしれない。

日本のスタバ史上初とは思えない、洗練された上品な味わい。あまりに「前からあったウチの店の看板メニューよ」というような味わいで、スタバの底知れなさに驚きを通り越して、若干恐怖を覚えるほどである。


しかもまたこれが、食事によく合うのだ。ちなみに同日より、スタバのモーニングサービスがリニューアルしている。対象のドリンクと対象のフードを同時購入で、店内価格税込み40円分を値引きしてくれるとのこと。


その代わり、今まで実施されていた「サイズアップモーニング」は終了しているので要注意だ。



という訳で、新たにメニューに加わった「ベーコンエッグチーズ ベーグルサンド(店内飲食税込440円)」と一緒に『トリュフ スープチーノ』を味わうと、これ以上ない完璧な朝食。


味わいはシンプルでありながら、肉厚ベーコンとチーズが食べ応えあるベーグルサンドと、コク深いスープチーノの相性は抜群だ。スタバは次々と新しい扉を開いていくなと、改めて感心しきりである。

一日中とは言わないまでも、せめて朝の定番メニューにすればよいのにと思えてならない『トリュフ スープチーノ』であるが、期間限定である模様。いつの日かスープ系が定番商品化することを願い、しばらくは朝のお供としていただくことにする。

参考リンク:スターバックス
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
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