みんな大好き「餃子の王将」に第4の極王(ごくおう)が登場した。極王とはワンランク上のプレミアムメニューのことで、現在までに「炒飯」「天津飯」「やきそば」の3種類が発売されている。

2025年11月13日から発売となったのは、ラーメン。大定番「餃子の王将ラーメン」が『極王 餃子の王将ラーメン』となって登場だ。果たして1人前980円の価値はあるのか? さっそく食べてみたのでご報告しよう。

・プレミアムラーメン

餃子の王将によると『極王餃子の王将ラーメン』は「贅沢な気分が味わえる満足感たっぷりの一品」だという。ここ数年、極王が3品で据え置きだったことを考えると満を持しての登場なのかもしれない。


「醤油豚骨ベースのコク旨スープとコシのある平打ち麺に、大ぶりのプレミアム焼豚や白ネギ、チンゲン菜などをトッピング。

プレミアム焼豚は、日本ハム社の国産ブランド豚「麦小町」を使用した、ジューシーで肉の旨味がぎゅっと詰まったこだわりの逸品です。

サクサクのフライドオニオンと香ばしい焦がしネギオイルを調合した “フライドオニオン焦がし葱油” がスープに溶け込み、さらに香味豊かでコク深い味わいのラーメンです」


注目は「プレミアム焼豚」で、トッピングだと1枚418円となかなか強気な価格設定。『極王餃子の王将ラーメン』は980円なので、プレミアム焼豚が目玉の1つであることは間違いない。

ノーマルの王将ラーメンが734円のため『極王餃子の王将ラーメン』とは246円の価格差がある計算になる。980円なら普通のラーメン屋に行ってしまいそうになるが、果たして価格分の価値はあるのだろうか?

・食べ比べ

というわけで、比較のため今回は『極王餃子の王将ラーメン』と「餃子の王将ラーメン」を両方オーダー。スープ・麺・具に至るまで、徹底的に比較してみることにした。

で、まず麺に関しては全く同じ平打ち麺だったため違いは無かった。いずれもツルツルとノド越しの良い麺である。

そしてスープはというと、こちらも違いはほぼ無いと言っていいだろう。というのも、どちらも豚骨しょう油ベースのスープであり、違いはそれこそ「フライドオニオン焦がし葱油」くらいだろう。

フライドオニオンの風味に関しては確かに違うが、それでも違いはその程度。兄弟くらいの違いはあっても、イトコまでの違いは感じなかった。もちろんどちらもウマい。

最後に具に関しては確かに「プレミアム焼豚」はウマかった。通常のチャーシューと肉感までは同じだが、その後の肉の旨味はかなり違う。これまでの王将には無かった、旨味の奥行きがあるチャーシューだ。

ただし、他の具に関してはメンマと煮卵はどちらにも入っており、チンゲン菜(極王)やもやし(王将ラーメン)あたりが違うかなという程度。大きな違いは「チャーシューだけ」と言っていいかも。

・結論

『極王餃子の王将ラーメン』の率直な感想としては「他の極王ほど違いを感じられなかった」というのが正直なところ。チャーシューが秀逸とはいえベースが王将ラーメンである以上、劇的な違いを出すのは難しかったのかもしれない。

また通常の王将ラーメンに関しては「かなりコスパの高いラーメンなのでは?」と感じたことも事実。『極王餃子の王将ラーメン』も悪くはないが、逆に「王将ラーメンが超優秀」と裏付けられたのではないだろうか?

いずれにせよ、餃子の王将に第四の極王『極王餃子の王将ラーメン』が登場した。確かにチャーシューはかなり美味しいので、機会があればぜひ1度召し上がってみていただきたい。

参照元:餃子の王将PR TIMES
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.