ジャンボ。ケニアのナイロビでタクシー運転手をしているチャオスだよ。


道路を運転していると、後部に『L』というステッカーが貼られた車を見かけることがある。


なんだと思う? クイズにしようか。ちょっと考えてみて。チッチッチッチッチ……


はい、タイムオーバー! 答えは……

これ、「運転練習者用ステッカー」なんだよね。初心者マークというより、教習中だね。


ケニアでは、運転を習っている人は皆、「L」と書かれた赤いステッカーを貼らなければならない。


この文字は「新しいドライバーが運転している」という意味だ。


この標識は、他のドライバーに注意を促し、練習者の車から距離を取るように警告するものなんだ。


なぜなら、練習者はうっかり急ブレーキをかけてしまう可能性があるからね。



このステッカーは、車の両側、車の前部(バンパーの横)、そして車の後部(バックスクリーン)に分かりやすく表示する必要がある。そうすることで、他のドライバーは目の前の車が練習者だと分かり、注意することができる。


時々、この運転練習者が道をゆっくり走りすぎるせいで、大きな交通渋滞を引き起こすことがある。


他のドライバーは腹を立てて、「少し車を脇に止めて、他の車を通したらどうだ」と言ったり、練習者ドライバーに悪態をついたりするんだ。


その一方で、慰めてくれる人もいる。「がんばれ!」と応援してくれる人もいる。


よってこの『Lステッカー』が貼ってある間、教習中のドライバーは道でたくさんの経験を積むことになる。それもまた教習のうち。


ちなみに、私は自分の運転技術に十分な自信があったので、教習中も練習者用ステッカーを車に貼らなかったよ。教官も「君はいいや」と。


そんな経験もあり、私はドライバーになったってわけさ。天職ってやつだね。皆さんも天職で働けていますように。では、クワヘリ!


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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