何事においても、その人の性分というのはわかる形であらわれるものだ。たとえば、部屋の散らかり具合や仕事の進め方などから、几帳面や神経質、大ざっぱなどの性格の一端が垣間見える。

もしかすると、フロート系アイスの食べ方でも性格はわかるかもしれない。そこで編集部メンバーを勝手に診断してみることにした。それぞれのフロート系アイスの食べ方をたしかめてみたら、彼らの性分がしっかりあらわれていたのである。あなたの食べ方はどのメンバーのタイプですか?

・フロート系アイスの食べ方

フロート系アイスとは、カップの氷菓の中央にバニラアイスの入ったものだ。おそらく、喫茶店のコーヒーフロートやコーラ―フロートのような感じで作られたものだろう。

私(佐藤)は以前から、このアイスをみんなどんな風に食べるのか気になっていた。そこである日、在社メンバーの人数分買ってきて、それぞれに食べてもらったのだった。

そうしたところ、その食べ方に性格がにじみ出ていることを発見したのだ。以下はメンバーの食べ方と、それを通じて感じ取れる性格診断だ。診断はあくまでも私の独断によるものである。


◆GO羽鳥の場合


GO羽鳥の食べ方は、氷菓とアイスの間にスプーンを2カ所突き立て、その間を氷菓側からアイス側へとすくい上げる食べ方だ。この食べ方からわかる彼の性格は……

「内向型ブレントタイプ」である。フロート系アイスの氷菓部分は「外の世界」、いわゆる社会や他人。アイス部分は「内の世界」、自我・自己である。

すなわち、社会や他人からの影響を受けて、自らを戒め行動するタイプだ。基本的に優しく、何でも受け入れるフトコロの深さがあるものの、自己完結型で、自分がどう思うかですべてが決まるので、環境の変化や他人の心情の変化に気づきにくい、鈍感な側面も持つ。


◆砂子間正貫の場合


砂子間の食べ方は、アイスの方から氷菓をすくって食べる。氷菓とアイスを同時に食べる点では羽鳥と同じだが、そのスプーンを差し込む方向が示すものは……

「外向型ブレンドタイプ」である。先にも述べたように、氷菓は外・アイスは内。自ら外に向かって発信していくのがこのタイプ。物事に積極的で、何でも自分から行動するアグレッシブな性分。

しかし内省が不得意でやったらやりっぱなし。基本的に反省が苦手で、考えるということをあまりしないので、場当たり的に決断することが多い。要するに勢い任せだ。



◆佐藤英典の場合


佐藤の食べ方は、アイスと氷菓の間を常に混ぜ合わせる。アイスだけ、氷菓だけではなくて、いつも混ぜて食べ進める。この食べ方のタイプは……

「常時ブレンドタイプ」である。外向と内向を行ったり来たり、周りに気を配りつつも、自らの心情の変化にも敏感。このタイプは環境や雰囲気の変化に鋭く、全体に働きかける役割に向いている

反面、気を配りすぎているがゆえに、周りの変化に鈍感なタイプにイライラし出して、自分の気遣いがムダになることをいつも恐れている。周りと調和すると吉、不和が生まれると、「ここは俺に任せろ」と勝手にしゃしゃってきて、1番邪魔になる存在。


◆原田たかしの場合


原田はまず、氷菓部分だけを食べる。これまでのブレンダーたちとは異なり、まずは氷菓を片付ける。この食べ方のタイプは……

「外向中心タイプ」である。自ら主張することは少なく、基本的には周りの動向に自分を合わせる、調和型人間。意見の衝突を避け、全体の空気を和ませるバランス型である。

だが、主張しないことを「意見がない」と誤解されることが多く、また周りに流されやすい性分でもある。衝突は避けるが人の意見を取り入れることもしないので、意外と頑固。


◆中澤星児の場合


中澤の食べ方は、氷菓とアイスの間をすくうパターンだが、ただ食うだけではなく、基本は少し溶けるのを待つそうだ。その上で間を食べ進め、全体が溶けたところで全部を混ぜる。この食べ方のタイプは……

「待機型ブレンドタイプ」である。積極的に働きかけることはしないものの、環境に自分が馴染むのを待ち、他人の意見を取り入れつつも、自分の考えも示す待機型。主張が強いタイプではないが、尋ねれば自分の意見で応える、クールな参謀的な人柄。

だが、最後には何もかも綯い交ぜ(ないまぜ)になって、しゃらくせえ! とばかりに放りだしかねない危険もはらんでいる。


◆御花畑マリコの場合


御花畑は原田に近い、氷菓から食べるタイプではあるが、ほどよくアイスを混ぜつつ食べるパターン。最後は「アイスの小島」を作るそうだ。この食べ方のタイプは……


「外向風内向タイプ」である。まず周りの動向に合わせる点では、外向中心タイプと同じだが、それは外堀を埋めるという観点に過ぎない。実際は自らの考えを確立するためのプロセスであり、あくまでも様子うかがいでしかないのがこのタイプ。

しかしながら様子見に時間を割き過ぎて、気づけばタイミングを逸してしまうこともしばしば。ここぞという時に前に出る勇気が持てるかがカギ。



以上、勝手に性格診断、いかがだっただろうか? 勝手ではあるが、メンバーの性格をかなりの精度で言い当てているはず。つまり、これらと同じ食べ方をしている人も、同じタイプなのではないだろうか? フロート系アイスを食べる参考にして頂きたい。


執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24