現在ドン・キホーテの一部店舗で『NETFLIX(ネットフリックス)とGS25のコラボ商品コーナー』が展開されており、見ているだけでワクワクッとした気持ちになる。GS25というのは韓国で売り上げ1位のコンビニチェーンなのだそう。さすが韓国はオシャレだね。

中でも『ポップコーン』のインパクトが凄まじく、なんだかとっても映える感じだ。約43cm×35cmと枕ほどもあるビッグサイズ。中身は400グラム。この1袋で2105kcalあるらしい。なるほど、これでネトフリ観ながら映画館気分を味わえるってワケか!

私はさっそくポップコーン持ってレジへ。すると……えっ、税込2158円!?

それ映画館より高くない!?

・高かった

俄然検証したくなった私は、この『Netflix コンボポップコーン』(キャラメル味)のついでに映画館のキャラメルポップコーンも購入した。なお、そのさい私が30分並んだ理由については先日の記事をご参照ください。

映画館のキャラメルポップコーン(Lサイズ / 税込660円)との比較画像がこちら。ネトフリポップコーンの圧倒的デカさとインパクトがお分かりだろう。

ところで今気づいたけど、「ポップコーン」の略称が存在しないのって意外だよね? 「ポップコーン」はちょっと長いので、本記事ではここからポップコーンを「ポプコ」と略することにする。みんなもドンドン使ってくれてOKだ。

さてネトフリポプコを計量したところ “袋の重さ抜きできっかり400グラム” のようす。

ので公平を期すため、映画館ポプコもカップから取り出して計量した。217グラムだった。これを400グラムに置き換えると、約1217円(税込)という計算が成り立つ。

何度も言うけどネトフリポプコは400グラム2158円(税込)。やはり映画館ポプコの2倍近い価格だ。いくら映えてるとはいえ、こうなるとそれなりにウマくなきゃ厳しくなってくるけど……そのへん大丈夫そ?


・ナンボのモンなのか

まぁ忖度するいわれもないので、ここは臆せず正直にレポしていきたい。ネトフリポプコの袋を開けると……

当たり前だけどポプコに対して袋がか・な・り大きめ。最後のほうは肘くらいまで袋に腕を突っ込むことに。

2つのポプコを比較すると、ネトフリのほうが粒が大きく、キャラメルの濃度も高いことが目視できる。ちなみに私は月2ペースで映画館のポプコをテイクアウトするポプコ好き。映画館ポプコの味については、皆さんご存知のとおりだ。

ネトフリポプコが映画館ポプコと大きく異なるのは「ポプコに塩がふってある」点。映画館だとキャラメルがかかっていないホワイトポプコは “無味” の場合が多いが、ネトフリ版は「塩味ポプコとキャラメルポプコのミックス」みたいになっている。おのずと味が濃い。

他にも「歯ごたえがしっかりしてる」「キャラメルの味が外国っぽい」など色々異なる点はある。が、それは食べ比べをしているから感じるのであって、単品だと「とってもおいしいキャラメルポプコですね!」というのが率直な所感だ。


そもそも袋ポプコなのに映画館の作りたてポプコと互角の勝負ができている時点で、かなりポテンシャルが高いといえるだろう。

あと何より、私はこのネトフリポプコを食べ終わるのに10日近くを要したのだが、最後のほうになってもほぼ変わらぬサクサク感を保っていたのはマジスゴいと思った。どんなに厳重に密封しても、映画館ポプコは時間の経過とともに確実にシケていく。

結論として「開封後も日持ちがする」「買い置きできる」「映画館に行く必要がない」という利点を差し引くと、2倍近い価格差をもってしても「またネトフリポプコを買いたい」と個人的には確信した次第だ。味は好みによるので、各自確かめてみてほしい。


・ネトフリを観よう!

あとは「映えてる問題」と「ネトフリとの関連性」についてだが……

一緒に映画を観てくれる友人も特にいないので、いつものように1人ネトフリ鑑賞会をした。

まず『シニアイヤー』という、なぜかオススメに表示された作品。概要欄には「20年間のこん睡状態から目覚めた女性が、高校の時の夢だったプロムの女王を目指して奮闘する」内容、とある。私と同世代の女性の話だ。生きる勇気的な何かをもらえる感じかな?

……うん。これは「概要欄に記された内容が全て」ですね。終始ハイテンションでハッピーなオーラをまとった作品なのだが、「んなワケねぇだろ」「37歳ってそんなオバハン扱いされる年齢?」等といった点が気になり、当たりどころが悪いと逆に落ち込んでしまうリスクを伴う。片手間に観るべき作品。


つづいては綾野剛主演『ヤクザと家族』なる作品。私、こう見えてヤクザ映画はわりと観るほうなんだよね! 残忍なシーンは苦手だが、「家族」ってことは心温まる系かな?

……と思いきや悲劇が連鎖する系だったので絶望的な気持ちになった。とはいえ最後まで目を離せない展開ではあり、絶望系が好きな人にはオススメなのかもしれない。あと舘ひろしがカッコよかったです。


・色々あるぞネトフリコラボ

ともかく謎のネトフリレビュータイムを通して、私は映画鑑賞におけるポプコの存在価値を再認識することになった。おいしいポプコを大量に小脇に抱えた時間は、その時点で(仮に映画がツマんなくても)有意義かつ尊いものなのだ。それは映画館でも自宅でも関係ない。

ちなみにネトフリGS25コラボは他にも多様な商品を展開している。気になるヤツを買ってみた。

『イカゲーム パン ダルゴナ味』(税込259円)はカチカチのカルメ焼きみたいな感じ。奥歯を使ってガリッ! と砕く。

な、な、何!? この食い物!?!? 「黒砂糖を煮詰めてカチカチにした味」としか説明できない糖分爆弾。『ダルゴナ』とは韓国の昔ながらのお菓子らしいが、私にはちょっとレベルが高すぎるシロモノだった。イカゲーム観たことないから余計に分からん。ごめんなさい。

『NETFLIX ごま油ポテトチップス』(税込431円)は高いけど死ぬほどウマかった。ごま油で揚げたの? ってくらい強烈なごま油味。ごま油好きは必食!

他にもクッキー、魚肉チップス、揚げエビなどなど、いろんな意味で映画館では食べられなさそうなラインナップが揃ったネトフリGS25コラボ。気になる人もそうでない人も、ドンキへ行ったら覗いてみてくれ。

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

▼高額ゆえ開封するのに少し勇気がる