またやってくれた。


散歩がてら訪れたスーパーで「フォアグラのようなビヨンドとうふ」を見つけた時の率直な感想である。


パッケージデザインや商品名から、以前ご紹介した「うにのようなビヨンドとうふ」「白子のようなビヨンドとうふ」の相模屋の新商品だと思われる。筆者は「白子のような〜」をレポートしたが、そのあまりの美味しさに、食わず嫌いしていた本物の白子にまで興味が芽生えてきたことをよく覚えている。


その相模屋が出す「〇〇のような〜」シリーズ。しかも今回は世界三大珍味たるフォアグラである。美味くないわけがなかろう、と試してみることにした。

・「フォアグラのようなビヨンドとうふ」(税込322円)

というわけで買ってきたのがこちら。筆者は成城石井で322円でゲット。「うに」や「白子」よりも微妙に高かった。


気になる栄養成分はこんな感じ。本物のフォアグラはカロリーも脂質も(あと お値段もね)高いことで有名な食材だが、そこはさすが豆腐、一丁40gあたり68kcalと優秀。余談だが、フォアグラ豆腐の数え方が「一丁」なの地味におもろいな。とうふだもんね。


開封するとこんな感じ。豆腐本体と、「トリュフ風味のソース」。


なんかそれっぽい形に成形されている。



・調理が必要

さて、先行商品の うにや白子とは違い、この「フォアグラのようなビヨンドとうふ」は加熱調理が推奨されている。


オーブントースターとフライパンの2種類の調理法が紹介されていたが、ここは「本格派」のフライパンで行ってみよう。


良い感じのサイズに二つ折りにしたクッキングペーパーを用意して、上に豆腐を乗せて、中火で片面3分ずつ。


地味にじゅわじゅわしている。


「クッキングシートごとひっくり返して焼く」らしい。指示通りひっくり返し……


3分が経過。さて、どうか。


……ワー!


メチャクチャ崩れてる……!!


なんでこんなことになってしまったのか。手順通りにやったよね……?


まあ崩れてしまったものは仕方がない。どうにかこうにかひとまとめにして皿に取ったのが、コレ。



・実食

焼かれたことによってか香りが立っている。美味しそうな香りだが、典型的なプラントベースドフードの匂いでもある。大豆を調味料で頑張って肉っぽくした匂いだ。


まずはソースなしでひとくち。


なんか……面白い味がする。


美味しいか美味しくないかで言えば美味しい。が、なんの味かと問われるとわからない。強いて言うなら「代替肉の味」で、これがフォアグラだと言われると「はぁ、そうですか」という感じ。


ちなみに「トリュフ風味のソース」をかけたらトリュフ風味のソースをかけた味になった。1+1=2。


やはりフォアグラらしさは食感……ということなのだろうか。もったり、ふわとろっとした舌触りは、確かに脂肪分の多いフォアグラに似ているのかもしれない。が、こないだの白子も似たような食感だった気もする。



・白子つよい

そう、先発の白子がメチャクチャ美味しかっただけに、つい「惜しい」と思ってしまうのだ。これはこういうものとして十分に美味しいのだが、期待が大きすぎたというか。


とはいえ面白い商品であることは確かだし、これはこれとして美味しいことも確か。先発品と比べて豆腐感が薄いため、他の食材と合わせてみてもいいかもしれない。アレンジのアイデアは色々と広げられそうだ。


このご時世フォアグラなんてそうそうお目にかかれるもんじゃないが、せめてたまにはこういう商品でお手軽に小さな非日常感を味わってみてもいいのでは。あと、「白子のような~」の美味しさはガチです。そちらもぜひ。


参考リンク:相模屋「フォアグラのようなビヨンドとうふ」
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.
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