謎多き期間限定店「ひみつのドリップ」が、今年も想像のナナメ上をいっていた。

バリスタ不在なのに味は本格派。そんな逆転の発想で話題を呼んだ、UCC主催のアイスコーヒー専門店「ひみつのドリップ」が、2025年7月11日から8月3日まで表参道に期間限定で登場している。

世界中から選りすぐった14種類の豆に、16通りのフルーツコーヒー。驚きのラインナップに加え、今年はなんと90円 or 300円という破格の価格設定だ。

・謎の受付装置から始まる「ひみつ」体験

「ひみつのドリップ」が開催されているのは、Rand表参道。


まず最初にドリンクを選ぶ。ブラックコーヒーが90円、フルーツコーヒーが300円均一。


会計を済ませると、ドリンク番号が書かれた札を受け取る。


それを装置のようなスリットに差し込むと、注文が完了するという流れ。


この時点でなんだか未来感があるが、小さなのぞき窓 を覗くと、コーヒーができあがる様子をイメージしたかわいらしい映像が流れ始める。


そしてしばらくすると、しずく型の中にあるステージがくるりと回転し、ドリンクが登場!


個人的にはここに出囃子があったら最高だったが……そこは表参道、粋よりスタイリッシュの方が似合う。 


カフェスペースは奥に進んだ先にある。


イスも個性があり、それぞれオシャレ!


……と思いきや、慣れてない私が座ると、お尻が抜けそうになる。

もしや、これも “ひみつの遊び心” なのか?

・1人2杯まで、でも再挑戦はOK

注文できるのは一度に2杯までだが、飲み終わって再度並び直せば、違うフレーバーも楽しめる。全16通りのフルーツコーヒー制覇も不可能ではない。


今回は2人で訪問していたので、こちらの3種をセレクト。

各300円で合計900円。これ、他のカフェなら、1杯で900円でも通用すると思う……。

さっそく一杯ずついただいていく。


・山形県産ラ・フランス × ホンジュラス&コロンビア


洋梨のようなやさしい甘みのあるコーヒーに、山形県産ラ・フランスの果汁と炭酸が加わり、爽快でみずみずしい一杯。


後味には、ほのかにスパイスを思わせる余韻があり、夏にぴったりのさっぱり感があった。果汁は、化学肥料も動物性肥料も除草剤も使わずに育てられた、ラ・フランス専業農家のものだそう。こだわりがすごい。


中には果実も入っており、贅沢! 本当に300円でいいんですか?


・宮崎県産バナナ × 炭焼珈琲


炭焼き珈琲のスモーキーな苦味が、濃厚なバナナとミルクの甘さをしっかりと支え、まるでデザートのようなバランス。


昨年、一番人気だったというのも納得だ。無農薬栽培の宮崎バナナは、なんと皮ごと食べられるらしい。


実際食べたけど、「食べられる」と「おいしい」は違う……よね。


・愛知県産白イチジク × 鑑定士の誇り スペシャルブレンド

まろやかなコーヒーの甘みに、熟した白イチジクのとろけるような果実感。


愛知県産の自家製イチジクジャムを贅沢に使用しているそうで、とにかく優しい味わい。


白イチジクなんて、なかなか食べる機会がなかったけれど、おいしい!

・SNS投稿で焼き菓子ももらえる

“ひみつ” は、ここで終わらない。


ドリンクを飲み終えたあと、カップに添えられていたQRコード付きの紙をスタッフに提示することで、そのフルーツコーヒーに使われているベースのコーヒーを、そのまま試飲することができる。


今回は個人的都合で特別にホットで提供してもらったが、通常はアイスとのこと。

つまり、1杯分の料金で2杯のコーヒー体験が楽しめるという。すごい!

さらに、SNSに投稿した画面をスタッフに見せると、ヨックモックの焼き菓子までいただける。持ち帰りも、その場で食べるのもOKだ。


まとめると、最安で90円でドリンク2杯+焼き菓子1つがこの空間で楽しめてしまう。


……いや、どう考えてもお得すぎる。 


・想像以上の “ひみつ” を、体験しにいこう

おしゃれでちょっと不思議、そしてお得。そんな体験が詰まったこのカフェは、8月3日までの期間限定だ

気になったフレーバーを選ぶもよし、全制覇を目指すもよし。

想像のナナメ上をいく “ひみつ” に出会いたい人は、ぜひ表参道へ足を運んでみてほしい。

・今回ご紹介した店の詳細データ

店名 ひみつのドリップ
住所 Rand表参道(東京都渋谷区神宮前4-24-3 COURT C)
時間 11:00~19:00(L.O.18:30)

参考リンク:ひみつのドリップ
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.
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