編集部のメンバーがおすすめ商品を持ち寄り、当サイトの編集長GO羽鳥がジャッジする「おすすめ○○選手権」。少し間が空いてしまったが、ちゃんと続けていくのでご心配なく!

さて、今回は味のバリエーションが豊富で、麺の太さや形もさまざま。こだわり出したらキリがない料理のひとつ、パスタで勝負だ。それぞれがお気に入りの商品を持ち寄って、羽鳥にジャッジしてもらう。

お店の料理をテイクアウトするか、それともスーパー・コンビニ商品で挑むのか。はたまた冷食という選択肢も考えられる。どんな商品が集まるかは未知数、羽鳥はそれらをどうジャッジするのか? パスタバトルの開幕です!!

・パスタで勝負

この企画は、それぞれのメンバーのこだわりがモノをいう。定番でストレートに勝負するもヨシ、ひねりを加えた自己流アレンジで勝負するもヨシ。とにかく羽鳥のお眼鏡にかなえばそれが正解なのである。

しかしながら、その正解にたどり着くのがなかなか難しい。毎回毎回、予想を裏切るジャッジが待ち構えており、メンバーは常にそれに翻弄されているのである。

さて、改めて戦績を振り返ってみよう。前回のハンバーガーで古沢が勝利して、2勝目を挙げている。とはいえ独走状態の私(佐藤:6勝)にはいまだ及ばず。続いて砂子間・御花畑・Yoshioが1勝ずつ。その他のメンバーはゼロが続いている。

パスタについて羽鳥にこだわりがあるかは不明だ。したがって予備情報はほぼゼロ。だが、ひとつだけたしかな情報がある。それは彼がキックボクシングの試合前で減量中であるということ。そのため普段よりも食い気が増している可能性がある。その要素が結果にどんな影響を与えるのだろう。

では、さっそくメンバーの購入商品を紹介していこう。なお、メンバーの名前のあとについている星印は、1番を取った回数を示している。


◆佐藤英典☆☆☆☆☆☆ セブンイレブン「カプリチョーザ監修 トマトとニンニク」 税込343円


佐藤「できることなら、自ら調理して出来立てのパスタを食わせてやりたかった。黒オリーブとケッパー、アンチョビを和えた今の時季にピッタリの酸味のきいたパスタを作りたかったが、調理に割く時間がなくて断念。

その代わりにセブンのこのパスタで挑む。本家カプリチョーザの味には劣るが、それでもかなり高い再現度を誇っており、これなら出来立てに匹敵する美味しさで羽鳥を唸らせられるはず」


◆御花畑マリコ☆ セブンイレブン「カプリチョーザ監修 トマトとニンニク」 税込343円


御花畑「佐藤さんと被ったけど、以前、K.Masamiさんが記事にしているのを見て、買ってみたらハマった一品。ニンニクの香りが強いのでなかなか食べられないけど、シンプルなのに異常なほど美味しい。パスタ勝負と聞いてから絶対これにしようと決めていた。このシンプルさを評価できるかいなかでGO羽鳥の味覚センスがはかれるのではないか」


◆P.K.サンジュン スパゲッティーのパンチョ「ナポリタン + ポテトサラダ」 税込1230円(容器代込み)


サンジュン「パスタと聞いてもパンチョしか思い浮かばなかった。誰の好みとか関係ない。俺は全人類にパンチョを食べて欲しいんだ」


◆砂子間正貫☆ セブンイレブン「生パスタボロネーゼ」税込645円 + IKEAの「皿」税込599円


砂子間「食事の見た目は味覚に大きな影響を与える! とくにパスタは味以上に見た目が大事! 美意識の高いGO羽鳥は、美しい盛り付けを見ただけで「あらま、美味しそうですわ!」と思うタイプである!

正直パスタは何でもいい。今回はセブンでパスタを買ったが、盛り付けのために私が8割食べた。『IKEAの皿』と『セブンの食べかけパスタ』で高級パスタ感を演出。頭脳戦で勝負じゃい!」



◆古沢崇道☆☆ カフェ・ベローチェ「王道ナポリタン」 税込730円


古沢「私はコーヒーショップ『カフェ・ベローチェ』のパスタで勝負。ここの『王道ナポリタン』は太麺でモチモチとした食感が最高なのだ。

たっぷりと絡まったトマトソースもポイントで、酸味や甘みがほどよく感じられて実に美味しい。レトロ喫茶で出てくるようなナポリタンは食べごたえ抜群である。この昔懐かしい味わいは、きっとGO羽鳥の心をつかむはず」


◆和才雄一郎 日清もちっと生パスタ クリーミーボロネーゼ 税込199円


和才「最初はお店のパスタをテイクアウトしようと考えていたが、持ち帰りの時間を考えたら逆に不利……と判断して冷食で勝負。自分が知ってる冷凍パスタの中で1番美味いものを選んだ。1つ約200円のパスタだが、2000円のパスタと勘違いさせる可能性は十分だろう」


◆原田たかし 禁断のボロネーゼ (金のボロネーゼ税込429円 + 調味料)


原田「パスタで勝負するなら、以前に記事で書いて悶絶したことのあるアレンジレシピ『禁断のボロネーゼ』しかないだろう。これホントに悪魔的なのだ。

セブンの「金のボロネーゼ(429円)」に一手間加えるだけで『禁断』の味へ。濃い味の一撃で仕留めてみせる!



◆あひるねこ 日清製粉ウェルナ「青の洞窟 生パスタ バジル香るジェノベーゼ」 税込376円


あひるねこ「私にとって『青の洞窟』シリーズは、もっともコスパの悪い冷凍パスタである。ここぞという時にしか買わない “超” が付く高級品なのだ。

特にジェノベーゼは、冷凍食品の中でも指折りの香り高さでおいしいと思うが……これでダメならもう私に打つ手はない。羽鳥の食べかけを持って帰り、ワインのつまみにするだけである」


◆中澤星児 どん兵衛ペペロンチーノ (どん兵衛特盛天ぷらそば税込232円 + 調味料)


中澤「ペペロンチーノにハマっていた時期がある私。当時、なんでもかんでもペペっていたんだけど、その中でガチでウマかったのが、『どん兵衛ペペロンチーノ』だ。どん兵衛の味が下味になってこれでしかありえない味が完成するのである。パスタという枠で言うと偽物かもしれない。ただ、偽物が本物より劣るなんて誰が決めた? 本物を超えてやろうじゃないか。レシピという人の意志でな」


以上、9名参加で8商品が出揃った。ボロネーゼ・ナポリタン・トマトソース・ジェノベーゼ、それから独創的なアレンジパスタが並んでいる。


羽鳥の地雷(食わず嫌い)がわからないので、ドボン(食べてもらえない)が発生することもあり得る。はたして、どんな評価が下るのか!? ちなみに今回はYoshioが不在です。



では、ジャッジ羽鳥の入場です!


羽鳥「今日はたくさん食べるつもりだったから、食事を控え目にしたんだよねえ。腹減った」


羽鳥「じゃあねえ、どれから行くかなあ。いろいろ気になるのはあるけど、最初はこの普通っぽいナポリタンにしてみよう」


羽鳥「見た目は普通かな。麺は太目だね」

中澤「ケチャップで和えただけですよ」

古沢「それがナポリタンでしょ。何か問題があるですか?」


羽鳥「じゃあ食べるよ」

サンジュン「ケチャップの味しかしないでしょ」

古沢「だからそれがナポリタンでしょ」


羽鳥「ああ~、コレいいね。ナポリタンはこういうのがいい

古沢「ですよね!」

砂子間「じゃあ、ビリですね」

古沢「なんで!?」


羽鳥「次はコレにしようかな。ボロネーゼ?」

和才「はい、超コスパのボロネーゼです」

サンジュン「それ、知ってる。たしかにコスパ高い」


羽鳥「いただきます」

あひるねこ「見るからに美味そうだもんなあ」


羽鳥「あ、これは美味い! これ冷食?」

和才「はい、冷食です」

羽鳥「スゴイな、コレは!」


羽鳥「じゃあ、次はこれかな。トマトのヤツ」

御花畑「トマトとニンニクですよ」


中澤「羽鳥さん、結構皿に盛ってますけど、そんなに食えます?」

羽鳥「腹減ってるから」

佐藤「加減しないと全部食えなくなるよ」

羽鳥「大丈夫大丈夫」


羽鳥「う~ん、ああ~……。こういう感じか」

御花畑「あれ? それだけ?」

佐藤「反応薄いな……」


羽鳥「じゃあ、次はこっちのボロネーゼを」

原田「それ真ん中から食べてください」

中澤「原田さんがしゃべった! 珍しい」

サンジュン「いっつも黙ってるのに今日は珍しいですね」


羽鳥「じゃあこの辺から」

原田「え? そんなに食います?」

羽鳥「え? いいんだよね?」

原田「いいですけど」


羽鳥「なるほど~、これは濃いなあ」

原田「あ、ヒットしてない感じ……」

佐藤「流されてる感、あるな」


羽鳥「次はこれね。これは知ってますよ。見たらわかる」

サンジュン「さすがお目が高い。これが1番美味いヤツです」

中澤「価値観の押しつけはやめましょう」


羽鳥「ああ、まあ想像通りというか、食べたことのある味だね」


中澤「麺がプツプツ切れるでしょ。そういうパスタです」

サンジュン「切れてもいいでしょ。ダメなの?」

中澤「いや、ダメじゃないけど、間違ってないでしょ?」


羽鳥「それで次はジェノベーゼにしよう」

サンジュン「羽鳥さん、ジェノベーゼ食ってるイメージないなあ」

羽鳥「実はジェノベーゼソースを自分で作ったこともあるよ」

砂子間「意外っすね」


羽鳥「うわ! これ美味い!」

あひるねこ「おお、ヒットしてる」

御花畑「さっきまで反応薄かったのに、これは露骨に刺さってる感ある」


羽鳥「次はこの大皿に乗ったヤツを食べます」

砂子間「それ1番美味そうっすね」

佐藤「だから、なんで毎回自分のヤツを第三者的に見てるんだよ。お前は謎のオーディエンスか」


サンジュン「まあ、器が立派でも味が良いとは限らないしね」

中澤「むしろ、それで判断してたら、味覚が怪しいことになるでしょ」


羽鳥「これ美味いわ~」

砂子間「でしょうねえ」

サンジュン「チョロいなあ、めっちゃ響いてるやん」

中澤「羽鳥さん、チョロすぎでしょ」


羽鳥「最後はコレね。パスタっぽくないやつ」

御花畑「じゃあ失格ですね」

中澤「いやいや、おにぎりの時にパン持ってきたヤツがいるでしょうに」


羽鳥「お、これはかなりパンチがきいてるね。麺はアレだけど、ちゃんとペペロンチーノだ

中澤「そうなんですよ、ちゃんと作ってますから」


羽鳥「結構アリだと思う」

中澤「おにぎりの時のパンより、100倍いいと思う。自信あります」



羽鳥「今回も難しいなあ。う~ん、順位に悩む……」


羽鳥「決めました! 1位はすみません、コレです!


あひるねこ「え!?」


あひるねこ「オッシャー! やったぜ、初1位ッ!! ってか、羽鳥さん、なんでそんな辛そうな顔してるんすか」


羽鳥「それで次はコレです」

砂子間「あざっす」

サンジュン「マジか~」

佐藤「ないわ~」


御花畑「ないない」

中澤「砂子間さんに悪い成功体験を与えてしまったなあ」

原田「味をしめて次回もこのパターンですよ、きっと」


羽鳥「3位はコレです」

和才「あざーす」

サンジュン「これはわかる。3位ではなく2位なら、なお納得」


羽鳥「それで次はコレ!」


中澤「ファアーーーーーーー!!!!」


中澤「ヨッシャ! パスタに勝ったーーーッ! マジうれしい」

佐藤「お前は何と戦ってたんだよ」


羽鳥「次はコレかな」」

サンジュン「皿に負けたのが納得いかない」


羽鳥「次は最初のナポリタンね」

古沢「ビリじゃなければいいか」


羽鳥「その次がこの濃いヤツ」

原田「味の濃さは刺さりませんでしたか~……」


羽鳥「最後はこのトマトのヤツ」

佐藤「納得いかねえなあ」

御花畑「納得いかねえ」


佐藤「それね、俺と御花畑さんが選んだものなんだよ」

羽鳥「え? そうなの!」

御花畑「さすがに今回は羽鳥さんの味覚を疑いますねえ」

佐藤「そうそう、皿が2位の時点で、その疑いは確信に変わった。味がわかってないんじゃないかって」



最後に全員で食べ比べをしてみたところ、和才の選んだボロネーゼが圧倒的に高評価を得たのである。


というわけで、今回はあひるねこの初勝利となった。勝ちのない他のメンバーもそろそろ1勝が欲しいに違いない。さらに全員が趣向を凝らして、羽鳥攻略に挑むはず。戦いはますますヒートアップの予感だ。

なお、次回のテーマはまだ決まっていないが、近日中に実施予定なので、乞うご期待! ではまた次回にお会いしましょ~!!


執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24