夏を控え、各販売店で「ハンディファン」の特設コーナーが目立つようになってきた。

汗っかきなのでハンディファン市場は毎年くまなくチェックしている。今のところ、並んだ顔触れにそこまで大きな変化は無さそうだが、昨年は見られなかったアイテムがポツポツと登場していたぞ。

その1つが『iFan Mag 25(アイファン マグ)』。ちょっと不思議な形をしている商品で、スマホとハンディファンを片手でまとめて持てるという。

普通なら両手塞がるもんな。それが片手で済むならかなり画期的なのでは⋯⋯!?


・試してみた

「アイファン マグ(2728円)」は、エレス株式会社が販売している2025年登場の新作ファンだ。すでに幅広く展開されているようで、ハンズやロフトなどいろいろなハンディファン売り場で姿を見かけたな。

カラーは「アイボリー」「ピンクベージュ」「ミント」「グレー」の4色。今回は「グレー」を選んでみた。

アイファン マグの下部にはマグネットが内蔵されていて、MagSafe対応のスマートフォンにピタッとくっつけて使えるみたい。さっそくiPhone12に近づけてみたところ⋯⋯


くっついた! しかも結構しっかりくっついている。確かにこれなら片手でスマホの操作しながら風に当たることができちゃうな。

風量は3段階で調整でき、この大きさの割にはマックスだとそこそこの風がくる。炎天下なんかじゃどうしようも無いが、日陰や店内なら申し分ない風量だろう。

ファンの下部がリングになっているので、指を引っかければ落下防止のリングにも。本体が約90gと軽量かつ薄型なので、片手で持っていてもそこまで苦ではない。

スマホにを付けたまま机の上に置けば、スマホスタンドも兼任してくれるぞ! リングの角度を調整すれば、縦でも横でも安定。これは結構使えそうな機能だな。

また、アーム部分がフレキシブルなのもポイントだろう。こんな使い方をする場面はさすがに無さそうだが、必要とあらば90度に曲げることができた。


・MagSafeに対応していなくても大丈夫

ハンズで最初この商品を見つけた時は、なんて画期的なんだろうと思ったんだよね。

今までだったら、スマホと扇風機両方使おうと思ったら両手はマストだったのに、「アイファン マグ」ならハンディファンをスマホに貼れちゃうのだ。空いた片手の用途は無限。飲み物を持つも良し、ハンドバッグを持つも良し、誰かと手を繋ぐことだって⋯⋯!


そんなこんなでウキウキで購入したのだが、家に持ち帰って冷静になった時に気づいた。「今ってかなりの人がスマホケースを使ってるのでは?」……と。しかも自分のスマホ(iPhoneSE 第2世代)、そもそもMagSafe対応してないじゃん……。

だが、アイファン マグ側もそういう事態をちゃんと見越していたようで、貼って使える「テープ付きメタルリング」も1枚入っていたぞ。

これを使えば、MagSafe対応スマホじゃない人や、スマホケースに入れて使っている人も、「アイファン マグ」を使うことができる。

試しに貼って使ってみたけど、メタルリングはしっかり接着する分、一度貼ったら簡単には取れないのでそこだけは注意だな。


・画期的⋯⋯だけど?

使ってみた感想をまとめると、画期的ではあるが使用者は限られそうって感じ。

MagSafe対応スマホを裸で使っている人や、スマホケースにリングを貼ることに抵抗が無い人ならば、「アイファン マグ」はハンディファンの新しい選択肢になり得るだろう。

個人的には、風量が汗っかきには少し物足りないのと、スマホストラップ民なのもあって、メインでの使用は見送りかな。ただ、試していてワクワクするハンディファンであったことは確かなので、この夏ひんやり市場でどう受け入れられていくのか、見守るのが楽しみだ。


参考リンク:エレス株式会社
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.

▼簡単にカバーが外れるので、お掃除楽チンです

▼不注意で30cmくらいの高さから落としたらちょっと壊れました。稼働時の振動が5割増に⋯⋯。衝撃厳禁とはいえ、薄型&軽量なので耐久性はあまり期待してはいけないのかもしれない