ワークマンってなんか雰囲気変わったよな。シュッとしたというかオシャレになった。ソラマチにあるワークマン女子とかキラキラしてて『Right-on』みたいだもん。にわかの私(中澤)でもフラッと入れるオープンさがある。

職人系の服屋もこういう進化するもんなんですねー。時代ですなあ。ハッハッハ! と、先輩の佐藤英典記者に話しかけたところ、ブチギレられた

・古参ブチギレ

佐藤英典「何がオシャレじゃ! ディズニーとコラボとかしおってユニクロのつもりか!! 職人アイテムや作業着をコツコツと安く展開してたワークマンはどこにいったんじゃ! 入りやすいどころかワシみたいな者からしたら入りにくいっちゅうねん!! ディズニーよりも寅壱じゃろ! EXILEよりもワシじゃろォォォオオオ!!!」

──そう叫びながら佐藤英典は走っていった。最後の方は何を言っているか分からなかっただけに、佐藤英典が心配である。そこでついて行ってみることにした。


・佐藤の瞳は語る

職人の家に生まれ育ち、建設現場などでバイトしてきた佐藤英典にとって、最近のワークマンのブランドイメージは許せないらしい。とは言え、ブチギレながらもワークマンの動きを把握している辺り、古参という感じがする

ワークマンよ、確かに俺はどうしようもなかったよ。でも、そんな俺を受け入れてくれたのがお前じゃなかったのか? そう語るかのような佐藤英典の瞳。その目に映るのは失望か、それとも……


そしてたどり着いた先は……


ワークマン杉並宮前店だった。

佐藤英典「ワシがワークマンの魂というものを教えちゃるけん」



・佐藤のこだわり

私にそう告げると服を選びだす佐藤英典。いわく「今のブランドイメージはオシャレの方向性が違う」とのこと。佐藤英典が言うには、ワークマン本来の良さは職人が好む硬派なカッコ良さで、今のオシャレさとは別ベクトルのファッション性があるらしい。


というわけで、フルコーディネートしてもらった結果……


こうなった

質実剛健な雰囲気の中にちょっと見える半袖シャツの柄がいかつい。驚くべきは靴下まで買って全部で税込5200円だったこと。本当に安い。凄い……これがワークマンの魂なんですね!?


佐藤英典「違うッ!


ええええええええええええ!?


佐藤英典「ワークマンはこんなもんじゃなかったんじゃ……! もっとこう、なんじゃ? 柄とかもっと派手で気合が入る感じのがいっぱい置かれてたんじゃ……! でも、今は寅壱も取り扱いが少なくなってしもうて、プライベートブランドが増えとる」


佐藤英典「精一杯やった……! でもダメなんじゃ……!! あの頃のワシらに戻れん……!」


佐藤英典「終わりじゃ……」


佐藤英典「ワシらはもう終わりなんじゃぁぁぁ……


あの頃のワシたち闇の中じゃなきゃ夢見られなかった


あのミラーボールみたいに


明るくて真ん丸なお月さんに憧れただけじゃ


行こうぜ


ピリオドの向こうへ


もうすぐ……海が見える


そして、100年の時が流れた──


──お母さん、これなあに?


──これはね、ワークマンって言うのよ。


──ワークマンってなあに?


──私達が生まれるずーっと前にね、お空の遠くにある故郷の星から、ご先祖様が着てきた服なのよ。


──僕知ってるよ! TAKAHIROだ!! でも、なんでそんなに丈夫だったの?


──それはね、みんなの希望を背負っていたからよ。


──へー! スゴイや!! 僕もワークマンになる!


──あらあらウフフ


\は! 夢か……。/





【1コマ目に戻る】


参考リンク:WORKMANニュース
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼購入した商品は以下。ジャケット税込1280円

▼ニッカポッカ税込1280円

▼半袖ハーフジップ税込980円

▼靴下3ペア税込980円

▼クールキャップ税込680円