カール。


その名を、味を、見た目を、東日本の皆様は覚えておいでだろうか。


スナック菓子の先駆け、昭和から続くロングセラーであるにも関わらず、惜しまれつつ2017年に東日本から撤退したカール。

今や関西の土産物店には旅客を嘲(あざけ)るようにカールが並び、東京住みの筆者は何度悔しさに枕を濡らしたか知れない。

……まあそれはさすがに嘘なのだが、東日本撤退が発表された当時から今に至るまで、惜しむ声が止まないのもまた事実。


……はい、皆さん思い出しましたね。


その上で、その上でね、一旦頭をまっさらにして、こちらを見ていただきたい。

パックル。


……商品名で懺悔してる?


パッケージの色といい、チーズとカレーという味のバリエーションといい、なんというか あまりにも……あまりにもである。

これはその……どうなんだ???



・買ってみた

というわけで、半ば呆然となったまま購入。こちらが、東ハトから発売された「パックル まろやかチーズ味」である。


上述の通りカレー味もあったが、ひとまずチーズ味を。ちなみに西友で138円だった。


「パクッと食べやすい クルッとした形のスナック パックル」……ということらしい。


いやあの……


……滅多なことは言うまい。開けてみよう。


……いやこれさあ……


この見た目、それに開封した時に漂う「こんちはッ!!! チーズ味の菓子でッす!!!」みたいな香り。


とりあえず、食べてみます。


・弁明不可能

……カールだ。


フワサクッとした食感、コーンスナック独特の風味、そしてチーズのまろやかな味……完膚なきまでにカールだ。いやちょっと申し訳ない、味についてはそれ以上言うことがないくらい、記憶の中のカールそのままである。


本家カールと最後に相見えてからだいぶ経っているため、筆者の気付かない細かな違いは色々とあるのだろう。

が、少なくともこれ単体で食べると全然カールの味である。したがって非常に美味しい。サクサク食べちゃう。



・美味しかったです

はい、というわけで、「パックル」は「相当カールである」ことが判明しました。


こうなると2つ並べて食べ比べたい気がしてくるが、現在「パックル」の販売地域は関東近辺のみ。順次全国発売とのことだが、今のところ片方を大事に抱えたまま長距離移動でもしない限り「同時食い」は難しそうだ。


ともあれ美味しかった。東日本の人間の「カール欲」を満たす一助となるのではないか。パク……ならぬ、ジェネリックカールとして、一度試してみて損はないと思うぞ。


参考リンク:株式会社明治「カールおらが村」東ハト「ニュースリリース」
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.