もしも何かの縁で著名人・芸能人と会う機会があったとしたら、何を話せば良いだろうか。気をつかって、その方の携わっている仕事に関して「〇〇見てます」「〇〇見ました」など、一言目に話すことになるかもしれない。

相手が作家なら著作を、俳優なら出演作品を、アーティストならアルバムタイトルといった具合になるはずだ。では、もし、タモリさんに会ったらなんというべきだろうか? そんなあり得ない話を編集部メンバーとしていたら、議論は深まるばかりで結論は出なかった。

そこで皆さんにも尋ねたい、もし仮にあなたがタモリさんに遭遇したら「何を見てます(見てました)」というだろうか?

・タモさんに会ったら

大変ありがたいことに、我々編集部メンバーも一般人ながら街で声をかけられることがある。ぶっちゃけ私(佐藤)は頻度が高く、先日は秋葉原で日本に3年留学経験のある外国人に。昨日は新宿でアメリカ在住(帰国中)の男性に声をかけられた。

するとだいたい「いつも見てます」と言って頂けるのである。

私が露出しているメディアは当サイトのほかにはないから、私の場合は「いつも見てます = ロケットニュース」ということになるのだが、いろいろなメディアに出演している人の場合はどうなるのだろうか?

そんな話から、知名度も人気も高く長くメディアに露出している人の代表としてタモリさんの話になったのだ。


この議論に参加したメンバーは私(佐藤)と砂子間正貫、中澤星児、亀沢郁奈の4人。折しも窓の外には雪がパラつき、早く帰らなければ積雪もあり得る。そんな状況のなかで議論は白熱し、帰るに帰れなくなった。


佐藤「ちょっと真剣に考えてみようよ。タモリさんに会ったら、何を見てます、もしくは見てましたって言う?


中澤「え? あり得なくないっすか。タモさんに会えないでしょ。どこに行ったら会えるんすか?」


佐藤「いや会えないよ、会えないけども、もし今この事務所の扉を開けて「こんちは」って入って来たとしたら? って仮定の話よ。俺は『笑っていいとも!』かなあ。反射的に「いいとも見てました」って言ってしまいそう」


中澤「いいともって結構前ですよね。過去の番組でいえば『ボキャブラ天国』かなあ。あ、いや、それより僕は『ジャングルTV』をよく見てた」


亀沢「終わった番組なの? 今でもやってる『ブラタモリ』とか『ミュージックステーション』の方がタモさん、喜ぶんじゃないの?」

佐藤「そりゃ、タモさんにも思い入れがあるだろうしな。できるだけ第1声で喜ばせたいよな。すると『いいとも』とかはアレか~……」


砂子間「ボキャ天はわかりますよ。やっぱ世代としては、その名前が挙がるのは自然かな。あとは『タモリ倶楽部』も外せないのでは?」


佐藤「ああ、空耳アワーなくして、タモさんは語れないな。タモリ倶楽部自体も面白かったし、秀逸な企画の数々は勉強になったものなあ」


砂子間でも実際のところは何も話せないんじゃないですかね。1つを挙げるにも数が多すぎて絞り切れずに、あわわ……ってなって何も話せない気がするんすよねえ」


佐藤「まあ、言い出したら、俺は『ヨルタモリ』も好きだったし、もっとさかのぼると『音楽は世界だ』はめっちゃ見てたなあ。『今夜は最高!』とかもね」



こうして、全員が納得するひとつの番組タイトルにたどり着くことができずに、なんとなく議論は終了してしまった。ひとつに絞ることができないほど、数多くの番組に携わったタモリさんの偉大さを再認識した次第である。


あなたがもしタモリさんに会えたとしたなら、どの番組の見ている(見ていた)と伝えますか?


執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24