沖縄名物にもいろいろあるが、パッと思い浮かぶものの1つがゴーヤー(にがうり)だ。それもそのはず、ゴーヤーチャンプルーが広く知られるようにゴーヤー料理は沖縄の代名詞的存在なのだから。

他にはサラダや揚げ物あたりで使われることが多いゴーヤー。こないだ現地・沖縄を訪れて何か関連するものを食べたいなぁと思っていたところ……なんと麺になっていて思わず買ってしまった。ゴーヤー麺ってどんな味がするのだろう。

・沖縄のスーパーで購入

現地のスーパー「サンエー」で見つけたゴーヤー麺。沖縄製粉が製造していて、250g(5束入り)で価格は408円だった。

ゴーヤーということでやっぱり苦いのかなと思いつつ、とりあえず袋から取り出してみると……うおっ! ビックリ!!


麺自体が緑色になっていて、見ただけで「いかにも苦い」って感じがする。とはいえ、苦いそばってあまりイメージないから、怖いもの見たさで味わってみたい自分がいる。


さてさて、乾麺なので作り方は省略するが、ものの数分でゴーヤー麺が完成。いざ目の前にすると、ほのかにゴーヤーの匂いが漂ってきてドキドキする。

めちゃくちゃ苦かったらどうしよう……不安な気持ちになりながら食べてみたら……


あれっ、食べても恐れていた苦味はほとんど感じない。気のせいかなと何度も味わってみるも、麺、それからスープも普通に美味しい温かいそばである。苦味どこ行った……!?

なお、麺はツルッとしていてコシあり。それプラスで歯応えがあって、かつ喉越しもいいなぁ……って思ったらパッケージにバッチリそう書いてあった。このあたり嘘偽りなしでよろしい。


ちなみになぜ苦さを感じなかったのか。原材料を確認すると、にがうり粉末、それから着色料(ベニバナ、クチナシ)の名前があった。ゴーヤーは粉末で「っぽさ」を演出するくらいで、食べやすいように調整されている……のかな!


・沖縄そばと食べ比べ

なんだか思ってたのと違ったゴーヤー麺。粉末でゴーヤー感を出していたなら、普通の沖縄そばと比べたら何がどう違ってくるものなのか。

そこで同じメーカーから販売されている手延べ沖縄そば(358円)と食べ比べてみることに。

沖縄そばの方はゴーヤー麺と違って かんすい(中華麺などの製造に使うアルカリ塩水溶液)を使っているようだが……


作ってみたら見た目的に違うのは色くらい。食べてもみても、大きく変わるようなことはない手延べそばがそこにあった。

ちなみに沖縄そばの方も歯応え、喉越しともによし。このあたり手延べで値段もちょっとするだけに、しっかりとウマかったし沖縄の風が確かに吹いた。


てなワケで苦いとビビリ倒していたゴーヤー麺であるが、実際にはそんなに警戒しなくてもいい……のかもしれない。

少なくとも沖縄製粉のものは大丈夫。自分で食べるのはもちろん、お土産として渡しても喜ばれることだろう。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼使ったそばだし。591円。

▼詳細はこんな感じ

▼沖縄そばの方の詳細