敏感肌向けのスキンケアとして定評のある花王のキュレル。肌が敏感なときも安心して使えるブランドなのだが、最近はけっこう面白いラインナップになっている。

乳液なのにメイクが落とせる「乳液ケアメイク落とし」や、スキンケア後の肌のベタつきを防いで毛穴をぼかす「パウダーバーム」を発売。どちらも「こんなの欲しかった」を形にしたものでヒット商品に。

で、2025年の春の新作は「ファンデ負担防止ベース」である。ファンデ負担ってなに……? 気になるので実際に使ってみた!

・キュレル 潤浸保湿 ファンデ負担防止ベース

キュレルの「ファンデ負担防止ベース」(税込2750円)はファンデーションの前に塗る化粧下地で


・紫外線・乾燥を防ぎつつ、ファンデ負担から肌を守りながら自然にトーンアップ
・「独自開発スキンプロテクト膜」で、ファンデーションのごわつき負担を防ぐ
・スキンプロテクト膜が肌を守ってためらいがちな「しっかりメイク」まで楽しめる
・SPF41 PA+++


といった特徴があるそう。SPF41と日焼け止め効果が高いのがありがたい。

さらには「トーンアップ、毛穴・肌の凹凸ぼかし、赤みカバー、ファンデーションののりをよくし、美しく仕上げる。化粧崩れも防ぐ」とまで書いてある。これが本当ならめっちゃええやん……。人が化粧下地に求める全てやん。


・半顔ずつ使ってみる

顔の半分はいつもの化粧下地、もう半分は「ファンデ負担防止ベース」というふうに、半顔ずつ一週間ほど使ってみることにした。

「ファンデ負担防止ベース」を手の甲に出してみると……クリーム状でうっっす〜〜〜いピンク色。


そこまで色がつく感じはないなあ。みずみずしくて伸びがいいけど、保湿系の下地にありがちな、肌の上でいつまでもヌルヌル滑る感じがない。わりとピタッと肌に密着する感じ。


仕上がりはちょっと白めにトーンアップするけど、そこまで補正力は高くない気がする。


で、この「ファンデ負担防止ベース」は肌とファンデの間に膜を作って肌を保護してくれるらしく、下地とファンデが混ざりにくい処方になってるらしい。

たしかにファンデと混ざる感じはない。ファンデそのものの色や質感が肌に乗ってる感じがする。



・仕上がりは一見普通だが……

下地とファンデを塗り終わった肌はこんな感じ…。


正直、仕上がり自体は普通の下地とあんまり変わらないなあと思った。めちゃくちゃ肌が綺麗に見える! とかではない。

ぶっちゃけ可もなく不可もなく……。

メイクが終わったあとはこんな感じ。


しかし、時間が経ってくると徐々に違いが明らかに……!

この日はオフィスに出勤していたのだが、ひどく寒い日で暖房がガンガンにかかっており、エアコンの真下の席にいる私は乾燥した風を浴び続けていた。

ふと、肌に触れてみると……。いつもの下地を使った方は肌が乾燥してゴワっと疲れた感じなのに、「ファンデ負担防止ベース」を塗ったほうの頬はややしっとりしていて柔らかいのである。



・メイク落とし後の肌に変化

そして、一番違いを感じたのはメイクを落としたあとの肌であった。

メイク落としを肌に馴染ませるときから微妙な違いがあって、いつもの下地を使った方は肌にひっかかりがあるのに対して、「ファンデ負担防止ベース」を塗っていたほうは、肌の上を指がツルーンと滑るのである。羽生結弦が滑ってるのかなぐらいの「ツルーン」っぷり。

メイクを落としたあととは思えないくらい、肌がスベスベというか、ツルツルしている。

気のせいかと思ったけど、一週間ほど使ってみて、毎日同じ感想だった。むしろ今まで気にしてなかったけど、ファンデで肌が疲れていたことを思い知らされてしまった感があった。


・ただし気になるポイントも

ファンデの前に肌を保護する膜を作る……という性質のせいなのか、スキンケアとの相性によっては消しごむカスのようなモロモロが出てしまうときもあった。


まとめると、ぶっちゃけ、メイクの仕上がりは感動するほど綺麗になるってわけではないけど、メイクを落としたあとの肌に違いがはっきり出る感じとなった。

今はちょうど花粉による肌荒れが気になる季節なので、肌への負担が少なさそうな「ファンデ負担防止ベース」を使っているのだが、夜になっても肌があんまり疲れてない感じはする。

化粧を落としたあとの肌の疲れた感じが気になる……という人、肌への負担が気になってハイカバー系のファンデを使えなかった人なんかはいいんじゃないかと思います。

SPF41で、ややしっとり系なんで真夏は厳しいかもしれないけど、春・秋シーズンはいいと思いまっす!


参考リンク:花王キュレル
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.