高い鮮度、豊富な品揃え、手頃な価格で人気を博す新潟発の鮮魚スーパー「角上魚類(かくじょうぎょるい)」。昨年末にはテレビ東京『ガイアの夜明け』で大々的に特集されていた。

大晦日の前日。たまたま近くを通りがかった私(あひるねこ)は、ちょっと覗いてみるかという軽い気持ちで角上魚類に立ち寄ってみたのだが……そこで見た光景に思わず衝撃を受けることに。

・想像以上の人出

角上魚類にはこれまで何度か行ったことがある。常にお客で賑わっていて、特に休日は大混雑しているイメージだ。ちょうどその日は年の瀬の12月30日。きっと人で溢れかえっているだろうな……と覚悟して臨んだのだが。


え!?


なんと駐車場待ちの車で、数百メートルの大行列ができているではないか。私は自転車だったのだが、店舗から最後尾の車を確認するまで5分くらいかかったぞ。誘導員の数も尋常ではない。一体何が起きているんだ!?


店の外には買ったものを袋詰めするサッカー台が増設されており、以前来た時と違って何やら物々しい雰囲気である。スーパーというよりはイベント会場の空気に近いかもしれない。


さらにこの日は、店舗近くに臨時駐車場まで用意されていた。ちょっと待ってくれ、これからサザンでも来るのか? いくら年末とはいえ、魚屋にこんなに大勢の人が押し寄せているという状況に圧倒されてしまう、



・店内はさらにヤバい

いざ店の中に入ると、当然ながら歩くスペースがまったくと言っていいほどない。サマソニくらい混んでいる。実質フェスである。しかもほぼ全員が買い物カゴを持っているため、タイミングが悪いと全方位をカゴで囲まれて脱出不可能に。まさにカオス。


特に刺身コーナーの混雑ぶりは壮絶で、モノは見えているのに手に取ることができないという『ゼルダの伝説』みたいな現象が発生していた。あのブリには謎を解かないと辿り着けないのかもしれない。


この日は別に買い物する予定はなかったが、場の勢いにのまれてまんまと冷凍ズワイガニを買ってしまった。そう、角上魚類には何か買わないと損した気分になってしまうような、そんな特殊な磁場が漂っているのだ。なんて恐ろしい店……!


周りのお客を見ていると、寿司やら刺身やら天ぷらやら、決して安くはないのに、皆さん信じられないくらい大量の商品を買い物カゴに詰め込んでいる。ここだけバブル全盛かのような景気の良さである。

年末の角上魚類ってスゴイことになってるんだなぁ……と、改めて実感した次第だ。



年の瀬の風物詩というと、個人的には上野のアメ横商店街が思い浮かぶが、もしかすると今後は角上魚類が取って代わるのかもしれない。それくらい凄まじい光景であった。年明けに言うことではないが、年末に行くなら覚悟した方がいいだろう。

参考リンク:角上魚類
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼この日買ってしまった冷凍ボイルズワイガニ2L(税込3800円)。並んでいたカニの中ではかなり安い方。

▼本マグロ赤身切り落とし(税込660円)。

▼安かったので試しに買ってみたが、これはお値段以上だと思う。