吸湿、防寒、疲労回復など、テクノロジーの力による特別な効果が備わった機能性ウェア。機能性素材とか、機能性食品といった言葉もある。
2025年、筆者は人生で初めて出会ってしまった……機能性トマトに!
ひととおり福袋を買い終わり、食料品フロアをぶらついていたとき、目に入ったカゴメの「トマトお楽しみ袋」。トマトの福袋なんておもしろーいと思って買ってみたら、見たことのない商品ばかりが入っていた。
・カゴメ「トマトお楽しみ袋」(税込842円)
売場に並んでいたのは、目にも鮮やかな真っ赤な不織布バッグ。カゴメのトマトの詰め合わせだ。毎年この時期には、福袋のように販売されている恒例の商品だそう。
まず入っていたのは「ビタミンCトマト」。まぁ、そりゃトマトにはビタミンCが入っているだろうから、このときは特に気にせず次に移った。
続いて「高β-カロテントマト」。ニンジンのような黄色いカラーが目にまぶしい。β-カロテンがたくさん入っている品種ということかな。体内でつくり出すことができない栄養素で、健康と美容習慣をサポートしてくれるという。
さらに「高GABAトマト」。なになに、こんなのあるの!?
GABAが血圧を下げる……というのは知っているけれど、このトマトを1~2個(可食部71g)を食べると、効果を発揮する1日当たりのGABA量の50%を摂取できるらしい。
「高リコピントマト」は、活性酸素を消去する赤い色素、リコピンを多く含有。次々登場するトマトには、まるで健康食品のように成分が表示されている。トマトにこんなに種類があるとは……
……はっ、わかった! なぜこれらの商品に見覚えがないのか。
特別な機能や美観が備わった商品は、もちろん価格がワンランク上だ。普段スーパーで買い物するときは、「最安値」を求めて売場を見ているから、たとえ視界に入っても自動的にスルーしてしまっているのだ。「人は見たいものだけ見る」とはこのことか!!
最後に「サラダプラム」。ユニークなたまご形をしたトマトだという。
なるほど、楕円形をしている。その名のとおりサラダにおすすめだそう。さっそく食べてみたけれど、甘くて美味しかった。
・これぞ知らない商品との出会い
以上5品のセット。なお、不織布バッグはあくまで商品を入れるためのもので、普段使いに転用できるほどの耐久性はないかと思われる。
福袋の醍醐味は「これまで買ったことのない商品」「知らない商品」との出会いだと思う。得した、損しただけじゃなく、未体験の世界が広がればメーカーにとっても客にとってもwin-winだ。
もちろんトマトは美味しかった。生でも材料としても食べられるから、あっという間になくなりそう。新鮮な気持ちになってワクワクする、新年らしい買い物ができた!
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
▼「福袋開封」でトマトが出てくるのはなかなかにシュール