2024年で42歳になった私(中澤)。そんな私は物心ついたころから顔を洗っていた。つまり、40年以上顔を洗い続けてきたことになる。年数で言うと匠(たくみ)の領域と言っても過言ではない。
水から始まり、家の石鹸を使いはじめ、自分で洗顔料を購入してからも、様々な洗顔料を渡り歩いた。その変遷の中で、たどり着いた洗顔料はまさに経験に裏打ちされたものと言えるだろう。幸いにもロケットニュース24編集部は、そんな顔洗いの匠だらけなのでオススメの洗顔料を聞いてみることにした。
・中澤星児の匠オススメ洗顔料「ハトムギ洗顔フォーム」
まずは、私がたどり着いたのは「ハトムギ洗顔フォーム」だ。ドンキで安かったから購入してみたこの洗顔料。使ってみたら『もう一生これでいいや』と思った。その魅力はコスパ。伸び具合と泡立ち具合が半端じゃなく、ちょっと出すだけで手いっぱいに泡が広がるようになる。
そのため、全然減らない。まだ1個目を使っているところなのだが、今のペースを考えると下手したら半年くらいもつのではないだろうか。特に洗顔料にこだわりがない人にはオススメだ。
・古沢崇道の匠オススメ洗顔料「UNO(ウーノ)ホイップスピーディー」
古沢崇道の匠「もこもこ泡がワンプッシュで出てきて素早く顔を洗えるから気に入っている。いちいち洗顔料を泡立てる必要がないのはすごく便利。
スッキリとした洗い上がりやシトラスの爽やかな香りも好き。コスパが最高だしここ数年はずっとコレを使っている」
・あひるねこの匠オススメ洗顔料「サンスタイル ビタサプリCC 酵素洗顔フォーム」
あひるねこの匠「牛乳石鹸の青を使っていた時期もあるが、掃除がいろいろ面倒なので洗顔フォームに戻った。現在は妻がサンドラッグで買ってきた製品を自分も使っている。
ハッキリ言って何のこだわりもないが、たぶん妻もこだわって買ったワケではないと思う。ちなみに特に不満はない」
・Yoshioの匠オススメ洗顔料「パーフェクトホイップ」
Yoshioの匠「妻が愛用している「パーフェクトホイップ」。それを私も使わせてもらっているのだが、妻になぜこの洗顔剤を使っているのか聞いてみると……
「2010年頃だったけかな? 韓国人の友達が日本に遊びに来た時に、大量にパーフェクトホイップを買ってて、友達の分も。なにやら韓国ですごく有名らしく。そんなに良いなら私も使おうかってなって使い始めた」とのこと。マジかよ、韓国で人気だったんか。
確かにちょっとの洗顔料でも泡立ちがよく、さらに良いのが顔がつっぱらない、ということ。泡だてネット等を使うと少量でもモコモコの泡が出来る。韓国で現在も人気かは不明だが、洗顔の時間が楽しくなるのは間違いないぞ」
・原田たかしの匠オススメ洗顔料「ギャツビー」
原田たかしの匠「めちゃくちゃオススメなポイントはないのだが、なんとなく買って、なんとなく使って、なんとなくリピっているからまぁ自分にとって合ってるのだろう。
いろんなタイプがあって、意識高そうなのを試してみたりするのも密かに楽しい。ちなみに今年は爽快タイプを愛用中」
・佐藤英典の匠オススメ洗顔料「Dr. Bronner’s マジックソープバー(シトラスオレンジ)」
佐藤英典の匠「いつからコレを使うようになったかわからないけど、ボディソープとしてコレを使いつつ、一緒に顔を洗っている。とにかく香りがよくて、シトラスオレンジの香りがお気に入り。
一時は固形じゃなくて、液体ソープを使っていたけど、液体の方が消費が早いことに気づいて、固形に戻した。天然由来成分100%なので、肌に良さげでマジおすすめ」
・和才雄一郎の匠オススメ洗顔料「牛乳石鹸(青箱)」
和才雄一郎の匠「色々試したけれど、結局のところコレが1番という結論に落ち着いた。使用後にスースーすることもないし、それでいて皮脂汚れはそこそこしっかり落ちている気がする。
もっとガッツリ皮脂汚れを落とせる洗顔もあるんだろうけど、果たして皮脂を落としまくることが肌に良いのか? と考えたときに、“よくわからんから牛乳石鹸にしとこ” となった。
ちなみに、牛乳石鹸の赤箱はローズ調の香りで、青箱はジャスミン調の香り。青箱の方が香りが強くなくて、そのあたりも好みに合っている」
・P.K.サンジュンの匠オススメ洗顔料「無添加せっけん」
P.K.サンジュンの匠「正直『洗顔料』を買ったことが無い。体も顔も「無添加せっけん」で洗っている。その昔ちょこっとだけボディソープの時期があったんだけど、すぐに固形せっけんに戻った。
俺は顔も体も洗ったらシャキッとして欲しいのよ。むしろパツパツになって欲しい。うるおいが残るヤツは好きじゃないかな~。なのでおそらく今後も無添加せっけん一択! 男は黙って固形せっけんだろ」
・砂子間正貫の匠オススメ洗顔料「石鹸」
砂子間正貫の匠「お土産でもらった石鹸がたくさんあって、それを順番に使っている。こだわりはない。何でもいい。
でも、石鹸がなくなって自分で選べるなら「しっとり系の洗顔」を買いたい。40代からのメンズケアみたいな上質なやつを使ってみたい。1000円くらいするやつを使ってみたい。いい香りのやつ」
・御花畑マリコの匠オススメ洗顔料「オルビスユードット フォーミングウォッシュ」
御花畑マリコの匠「長年、朝の洗顔を「めんどくせ〜」と思っていたのだが、それを変えた逸品。まるでホイップクリームのようにきめ細かく、もっちりと濃密な泡立ちで、顔を泡で包み込む瞬間がめっちゃ気持ちいい。よく、洗顔はゴシゴシこすらず、手のひらで泡を転がすように洗うこと……と言われるけどそれができる。そして泡切れもよくヌルヌルしない。
不要な角質は優しく落としつつ、洗い上がりの潤いは残る。しっとり系なので男性は向かないかもしれないけど、アラサー以上の女性にはおすすめできる。やや高めだけど、少量でモコモコ泡立つのでコスパはかなりいいと思う」
・GO羽鳥の匠オススメ洗顔料「キュレル 潤浸保湿 泡洗顔料」と「メラノCC ディープクリア酵素洗顔」
GO羽鳥の匠「まず家での洗顔はキュレルの泡洗顔。非常にきめ細やかな泡が出てきて、すっきりと洗い流せる。洗面台と、お風呂場にそれぞれ1ポンプずつ置いている。
5万円海外旅行の時や、キックボクシングの練習(シャワー)の時は、メラノCCの洗顔料を無印良品のポリエチレン小分けチューブに入れて持ち歩いている」
・門外不出の研究
以上、顔洗いの匠11人によるオススメ洗顔料であった。それにしても全員違う洗顔料を使っていようとは。その上で1つの共通項を感じたのは、51歳の佐藤英典、46歳のP.K.サンジュン、44歳の砂子間正貫と年上記者は石鹸率が高かったこと。これには長い旅の末に家に返ってくるような万感の「ただいま」を感じる。
また、唯一、45歳以上でシャンプー派だったGO羽鳥は、二刀流をしているなど、それぞれに信じる道を突き進んでいることが判明した。まるで魔術師家系の地下室のように、門外不出の研究がそこにある。やはり洗顔料は沼だ。あなたのより良い洗顔ライフの参考にしていただけると幸いである。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼苦悩と葛藤の末、石鹸にたどり着いた佐藤英典51歳
▼46年石鹸を追求し続けたP.K.サンジュン
▼二刀流のGO羽鳥
▼こだわりがないということ、それすなわち、こだわりがあるということ
▼10年前に付き合ってた洗顔料、今頃どうしてるかな?