コミコミ5万円で夢のような台湾旅! 九份も海も夜市も温泉も食も酒も楽しんだ結果…【5万円海外旅行:第11回】(3ページ目)※1ページ目はコチラ


おそらく寝たのは22時半ごろ。起床したのは6時半なので、睡眠時間は8時間。


あまりにも疲れていたのか、途中起きること(中途覚醒)は一度もなかった。


すると、ななな、なんと……


99!!!!!


完璧に体力回復できたのか、スマートウォッチ「GARMIN(ガーミン)」で測れる「残り体力(HP)」が珍しくも99%になっていた!!! ※いつも起床時25%とかのスタートで、夜には絶対に5%になる。


さあ行くぞ2日目! とりあえずまずは腹ごしらえ。どこに行こうかな〜と少し歩くと、

ホテル近くに『肉まん屋さん』があったので、「鮮肉包(シィェンロウバオ)」を1つオーダーした。

味は “いわゆる肉まん” で、価格はNT$35(253円)なり。



ここからはMRTなどを乗り継ぎ1時間以上の長距離移動。「台北」から淡水信義線に乗って「紅樹林」へ。


そこから淡海軽軌(ライトレール)に乗って向かったのは……


「淡水魚人碼頭」駅!


んで、この駅から少し歩くと……


なんか入れそうなところがあるぞ?


入ってみると……


う、


海だ!


海だ〜〜〜〜!


わ〜い! 海だ〜〜〜〜!!


遊泳禁止だから足でパシャパシャ入っただけだけど、オレは台湾の海に入ったぞ〜〜〜!\(^o^)/


ちなみに井戸みたいなポンプがあって、そこで砂だらけの足を流すことができる。しかし1人だとポンプを押すこともできないので2人以上で行くのがベストだし、友情や愛情が深まると思う。



さ〜て、冷たい海の水を楽しんだら、こんどは温かいお湯が欲しくなる。そう、次なる目的地は台湾の「温泉」である!

私が向かったのは「北投温泉」のある『北投(ベイトウ)』なる駅。交通費はNT$50(230円)だった。


ここが台湾の温泉街かぁ〜。駅前は、なんとなく普通の街だったが、どんどん先に進んで行くと、

温泉付きのホテルとかがたくさんあって、いわゆる日本の「温泉街」の雰囲気に近くなる。

そしてまず向かったのは、歴史古き温泉『瀧乃湯』! なんとここ、100年以上の歴史を持ち、日本の昭和天皇も来訪したことがある由緒正しき温泉なのだが、

入湯料は1人NT$150(690円)と、この地にある他の温泉施設に比べるとメチャ安なので非常に嬉しい。


料金を払って男湯に入ると、まずは古風なロッカーが並び、そこで服を脱ぐ。日本と同じく全裸になって入るスタイルだ。


奥の方にシャワーがあるので、まずはそこで体を流す。そして大浴場には温度の違う湯船が2つあるので、日本と同じくゆっくり浸かる……のだが、絶対にやってはいけないことがある!


それは!


このお湯で目をこすってはいけない(顔を洗ってはいけない)!


というのも、瀧乃湯のお湯は強酸性の青硫黄泉(酸性硫酸塩泉)らしく、ついついうっかり目に入ったものなら、痛くて痛くてしばらく目が開かないほど!


イテテイテテと汗と涙を流しながら43〜46度のお湯に浸かっていると、自然と、しみじみ、心の底から「いい旅だな」と思えてきたた。


いい湯だな〜、からの、いい旅だ。最高である。


その後にセブンで買った水(600ml)の、ウマイことウマイこと……。



私の温泉行脚はまだ続く。「瀧乃湯」から徒歩数分の位置に、さらに格安(NT$60 / 276円)な公衆温泉『北投温泉露天温泉浴池』があるのでハシゴ湯を敢行


こちらは先ほどとは違い、水着着用が義務付けられているので要注意。ピチっとした水着を選ぶ必要がある。


で、ここも温泉なのだが、雰囲気的にはプールに近い。(※許可を得て撮影しております)


温度の違う温泉が段々に配置されており、


ひとつひとつ楽しんで行くと……


これまた「いい湯だな〜、からの、いい旅だ」状態になり感無量。温泉目的で台湾旅行するってのも大アリだな〜と強く思った。



よく寝たおかげで体力はフル回復。温泉ハシゴして疲れも皆無。あとは「食い気」と「快楽」だ! ということで北投温泉から台北市内に戻り……(NT$30 / 138円)


事前に調べておいたチャーハンの名店『金元寶炒飯』にて、


「えび炒飯(NT$130 598円)」に舌鼓を打つ。ガツンとペッピー(胡椒多め)なチャーハンで、唯一無二なテイストが実に美味い。世の中にはこういうチャーハンもあるのかぁ〜。世界は広い。勉強になる!


あとはもう残すは「快楽」だけ。この世には様々な快楽があるけども、ペッピーなチャーハンを食べてしまったおかげで、


私の口は……


「啤酒(ピージョ)」を求めていた!


ちょうど金元寶炒飯のすぐ近くに、小さくて入りやすい雰囲気のバー『A one cafe』があったので雪崩れ込むように突撃し、


瓶の台湾ビールでガンベー(乾杯)をキメる。1瓶NT$180(828円!)と高価だが、私にはまだまだお金がありあまっているので、1瓶くらい良いだろう。


そしてこの後に予定しているのは、快楽の極み「マッサージ」である。まだ5331円も残っているので、空港までの交通費(NT$150 / 690円)を除いても、安い店なら90分コース(足裏40分+全身50分でNT$980 / 4508円とか)が楽しめる計算。


そうなると残りは133円になるので、ちょうど良いフィニッシュかな……なんて考えていたら!


なんと!


この旅最大級のスコール襲来!


絶対に外には出られないレベルの超ド級スコールであり、なかなか止む気配もないので……

ワンモア啤酒(ピージョ)。

早く止んでくれ。でないと、帰りの飛行機の時間が迫ってくる……と、お天道様にお祈りしても、

まったく止む気配なし!


なので!


ワンモア啤酒(ピージョ)……3本目〜。

これにて、なんとビールだけで合計NT$540(2484円)も使ってしまうという、単なる呑兵衛みたいな状態に。しかも、お金ももうわずか。全身90分なんて夢のまた夢。


でもせめて、「足裏40分」とかならイケるのではないか……と酔っ払いながら最後の最後まで諦めなかったのだが、


絶望的に止む気配なしで、タイムオーバー……。


その後は台北駅からMRTに乗って空港まで……で、運賃はNT$150(690円)。


結局、最終的な私の残高は2985円になり、使いきれなかった残金としては連載史上最高額の大敗北。


でも、空港に向かうMRT車内から、


まるで夢のような虹が見えた。


夢だったのかもしれない。


お天道様、ありがとう。


いい旅だった。


また、行こう。


執筆:5万円バックパッカー・GO羽鳥
Photo:RocketNews24



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