そのとき私は、何もしたくなかった。メシを作りたくもなかった。でも腹は減っていた。


何か食べ物を買いに行く気力もなく、自然とスマホでウーバーイーツを起動していた。


自炊派の私にとって、久しぶりのウーバーイーツ。目にとまったのはピザだった。


いろんなお店のピザがあるけども、知らないお店で頼むのは正直、不安。


ここは手堅く、ピザーラとかピザハットとか、そのあたりにしようと決めた。


そして注文。あとは待つだけ。どんな人が持ってきてくれるのかな。


そのうちピンポンが鳴り、ドアを開けると玄関先にピザが置かれていた。


トロトロのアツアツを食べたいから、すぐさま開封した。


しかし……!


カピカピのヒエヒエだった……。


それはピザというより、まるで「するめ」みたいな状態になっており、開封直後の私の顔は、おそらく

こんな感じになっていたと思う。



一体なぜこうなった。道に迷ったのか? まあ、迷ったのだろう。私も過去に3年ほど蕎麦の出前をしていたことがあるから、なんとなくわかる。


しかし、ピザでこんなことになったのは人生初。百戦錬磨のピザ出前でこんなことが起きるなんて……みたいな話を同僚にしたところ、


「そりゃ大手ピザチェーンのピザをウーバーイーツで頼む羽鳥さんが間違っているんですよ」


と言われた。それは一体どういうことなんかと問うてみると、納得の答えが返ってきた。


「大手ピザチェーンは、自分らのバイクで出前できる。さらに地域密着なので、土地勘もある。なので、よほどのことがない限り遅れない」


!!!!!!!


言われてみてば、たしかにそうだ……。



冷静に考えてみれば、「配達手段を持っている大手チェーンの食べ物をウーバーイーツで頼む理由」なんて、なにひとつないことに今さら気づいた。


私はウーバーイーツの店員ではないから詳細はわからないけど、ピザが焼き上がってから、ウーバーイーツ店員が取りに行くまでの、ほんのわずかなタイムロスもあると思う。


そしてピザを受け取ったウーバーイーツ店員さんが、土地勘がある人間かどうかはわからない。


さらにピザ屋さんのような速度の出るバイクではなく、自転車である可能性も高い。それゆえ届けるまでに時間もかかる。


聞けば同僚たちが大手ピザチェーンで出前を頼むときは、絶対に「そのピザチェーンのアプリやサイト」から注文するという。


割引きクーポンとかもあるし、遅れたら詫び的なサービスもあったりするし、それ以外の方法をとる意味がわからないと。


そんなことやってるの羽鳥さんくらいですよ


考えれば考えるほど、反論の余地はない。またひとつ勉強になった。この世の中にはワナがいっぱい。45歳にして、学ぶことだらけな人生だ。


今後ピザを注文するときは、大手ピザチェーンからダイレクトで注文したいと思う。



ちなみに今日11月20日は「ピザの日」なのでこのようなコラムを書いてみたのだが、先述の大手ピザ3チェーンでは、特に「ピザの日」としてのセールなどはしていないもよう。


ピザハットとドミノピザは「ブラックフライデー」として、ピザーラは「感謝祭」としてお得なメニューを提供しているようだ。


「ピザの日」とは、いったい……。


参考リンク:ピザハットピザーラドミノピザ
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

▼もう、しっかりとアプリも入れた