ペヤングといえば、即席のソースやきそばである。だが、その枠組みを超えて、ありとあらゆる味の商品を販売している。あまりにも突飛な商品をたくさん出し過ぎて、代表的なものを思い出せないのだが、「スカルプD」とか「アップルパイテイスト」とか。今さらいうのもなんだけど、なんでもアリだな……。
最近、そんなペヤングの見慣れない商品を発見した。私(佐藤)はてっきり、ペヤングやきそばのカレー味かと思ったのだが、どうやらコレはペヤングやきそば風のカレーらしい。それはつまり、カレー味のやきそばではなくて、やきそば味のカレーってことか? 何を言ってんだ俺は!? とにかく買ってみた!
・カレー味のやきそば? やきそば味のカレー?
この商品は、埼玉発祥のスーパー「ベルク」で発見した。
なにか変わった商品はないかな~? と店内を探索していたところ、カップ麺コーナーに陳列されたペヤングが目についた。「ペヤングやきそばカレー」、そういえばペヤングのカレー味ってありそうでなかったかも? 少なくとも、私は初めて目にする商品だ。
ソースが定番のペヤングのカレー味か、美味いのかな? なんて想像を膨らましつつ持ち帰ったところ……。
コレ、カレー味のペヤングじゃない!
ペヤングやきそば風のカレーだったんか~~い!!
カレーの下に小さく「レトルト」って書いてあったなんて。さらに下の方に「※麺は入っておりません。 ※ライスは別途ご用意ください」と記載がある。よく見ずに買ってしまったけど、レア商品なので後悔はない、うん。
裏面を見てみると……。
「やきそば? カレー?」
との記載。売ってる側もやきそばとカレーの判別がついてないやんけ! ハッキリしろよ!!
まあ、カレーとやきそばのいいとこ取りをしたと言いたいのだろう。ちなみに加熱は湯せんで3~5分、レンジ(500W)で1分30秒とのことだ。
箱の中身はレトルトカレーとペヤングのソースのみ。
皿に出してみると、至って普通のカレーソースのように見える。ペヤングのキャベツとミンチを使っているそうなのだが、それらが入っているかを見た目だけで判断するのは難しい。食べてたしかめるとしよう。
記載されていた温め方にしたがって、1分30秒レンチンします。
温まったので、まずはそのまま食べてみよう。カレー自体はねっとりとしていて、トラディショナルな日本式カレーといった感じ。
実はコレ、商品の名称は「野菜カレー」だ。その名前が示すように野菜の甘味がとても強く、口当たりはマイルドで、後味にほのかな辛味がある。子どもでも食べられるくらいに、まろやかな甘さである。
これにペヤングソースを投入。「少しずつ混ぜ合わせて」と書いてあったけど、推しみなく一袋分のソースを投下!
すると、ハヤシソースのような色合いになった。ペヤングソースは酸味と旨味の強さが特徴だ。これを混ぜることで、適度な “ソース辛さ” が加わって、味の奥行きがグッと広がった。
そういえば以前、ボトルでソールを売ってたことがあったっけな。あのソース、万能で何もかけても美味しくなったんだよねえ。またボトルで売ってくれないかなあ~。
このカレーをライスに乗せるのではなく、私はペヤングにのせて食べたいと思う。ペヤングを元にしたカレーを、再びペヤングに還してやる。これを俗に「食の先祖返り」という。
ペヤングのカレー味と勘違いして買ってしまったけど、カレーをペヤングにかけることで、私は自分の勘違いを帳消しにすることができたぞ。過去は取り返せないというけど、それはウソだ。自分の努力次第でこうして勘違いすら是正することができるのである。
カレーをかけたら、ジャジャ麺みたいになったな。
では、頂きます。ペヤングソースの入ったカレーが、ペヤングの麺に合わないわけがない。むしろ、よく馴染んでいる。甘味の強いカレーと酸味の強いペヤングソースで、普段よりも2~3倍美味しく感じられるぞ。
これにさらに追いソースを加える暴挙に出てやった! やきそばに付いているソースをムダにするわけにはいかないので、こいつも一気に麺の上に投下!
味は濃ければ濃いほど美味い、それが私の理論である。したがって、ソース2倍のこのカレーやきそばも美味いはず。だったが……。
さすがにコレは味は濃すぎたかも。容器のそこに溜まるくらいのソースの量になってしまった。いかん、さすがに入れすぎた。
ソース2つは入れすぎだったので、このあとライスを買ってきて、それも容器に入れてカレーそばめしを楽しんだ。ということで、もしもペヤングカレーを見つけたら、ソースは少しずつ入れて味をたしかめて頂きたい。ソースのかけ過ぎには注意しろよ~!!
・今回訪問した店舗の情報
店名 ベルク光が丘店
住所 埼玉県和光市白子1丁目29-38
時間 9:00~0:00
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24