秋の味覚の中で、スイーツ好きにたまらないのが「アップルパイ」である。
いろいろ種類はあるけど特にひかれるのが「タルトタタン」と呼ばれるカラメリゼしたリンゴをた〜っぷり使ったタルトであろう。
この時期、カフェにあるとついつい頼んでしまうのだが、その「タルトタタン」がお家で手軽に作れる素をカルディが発売しているではないか!
・「お家で簡単 タルトタタンを作ろう」(308円)
自分で作ると難易度の高いタルトタタンを簡単に作れる……と銘打ったこの商品。
中にはカラメルソースとタルト生地の素が入っており、用意するのはリンゴ1.5個と水5ccだけである。たしかに手軽かも。
しかしお菓子作りってのは、コツもいるし普通の料理に比べるとけっこう大変だぜ……? と半信半疑で作り始めた。
ちなみに、リンゴは酸味が強く実が固めでお菓子作りに適した品種「紅玉」を用意しました。
・調理スタート
まずはリンゴ1.5個の皮を剥き、八つ切にしていく。理由はあとで分かるけど、必ず八つ切じゃないとダメ。どうでもいいけど、リンゴ剥くの未だに苦手だな。
八つ切にしたリンゴを小鍋に入れて、付属のカラメルソースをかけたらフタをして弱火で12〜13分煮る。カラメルソースにはバターが入ってるような香りがする。
リンゴ全体にしっかりカラメルソースが行き渡って、カラメルソースが焦げ付かないようにときどきかき混ぜるのがポイント。
仕上がりはこんな感じ。紅玉は固めの品種なので、あんまりクタクタにならなかった。
さて、リンゴのソテーができたら、次はタルト生地を作る。
ボウルに生地用の粉を入れて小さじ1杯(5cc)分の水を加えて練るのだが……。
ヘラでやろうとすると、生地がなかなかまとまらない! ただし、ここで焦って水を加えてはいかんのだ!
手で捏ねていくと生地がだんだんまとまってきて……。
ちゃんと丸い玉になるからね! この辺、詳しい解説がないのでお菓子作りに慣れてる人以外は困惑しそうな気がする。
生地を3等分に分けて、直径6cmの丸形を作っていく。手で簡単に丸く広げられてホッとした……。
ぶっちゃけ、ここまでの時点で、簡単どころかそこそこ面倒である。あとは焼くだけかと思いきや……リンゴと生地は別々に焼いたほうが、サクサク感が出て美味しいらしい。
というか、リンゴのソテーとタルト生地をクッキングシートを敷いたオーブン皿に重ならないように並べ……。
170℃に予熱したオーブンで20分焼く! (タルト生地をこねる間に予熱開始しておくと◎)
オーブンを使ううえに予熱が必要っていうのは、お菓子作り初心者だとなかなかハードル高いと思う。「リンゴだけ用意すれば作れる」っていうわりに、ずいぶん遠くにつれて行くやん……?
そんなこんなでタルト生地とリンゴのソテーが焼き上がり終了。
そしてこれを合体させて、タルトタタンにするわけだが……。詳しい成形方法は全く書かれていない。
出たよ、カルディの「素」ならではのアッサリしすぎた説明書! パッケージのオモテの画像から予想するしか無いわけですが……。
八つ切のリンゴが全部で12切れあるから……12÷3=4 で、ひとつのタルト生地に対して4切れのリンゴを載せていく計算になる。
円の中にリンゴがおさまるように4切れ重ねていって……
一応、タルトタタンができた!!!!! ここまででかかった時間は1時間ほど。
本当はさらに冷蔵庫で1時間寝かせないといけないらしいけど、ワシャもう待てん! 先に食べさせてもらうぞ!
・優雅なタルトタタンの午後
というわけで、紅茶をいれて、優雅にタルトタタンを食べたいと思う。手作りのお菓子ってテンションあがるよね。時間もかかってるしね……。
というわけで、いただきま〜す! ふむふむ、リンゴのソテーは甘すぎなくて、手作りっぽい味だな……。
さて、タルト生地と一緒に食べるか……と、フォークを刺すと……。
\ガッ!!/
\ガッ!!!!/
底のタルト生地がかてえええええええ!!!!!! その辺のクッキーなんかよりよっぽど固いではないか。
なるほど……焼き立て底の生地が固いから、冷蔵庫に1時間寝かせるって書いてあったのか……。「もう知らんぞ、ワシャ食べるぞ」は完全に死亡フラグであった。
冷蔵庫に寝かせてる間にリンゴのソテーの水分がタルト生地に染み込んで、ほどよくしっとりして一体感が出るのかも。
というわけで「リンゴだけ用意すればできる!」という手軽なウリ文句とは裏腹に、冷蔵庫で寝かせる時間も入れて完成までは2時間ほど。なかなかガッツリお菓子作りさせられる商品であった!
お菓子作りに慣れてる人ならいいけど、慣れてない人だと勘所をつかむのが大変かもしれない! 休日などにどうぞ……。
【忖度ゼロ評価】
珍しい度 ★★★★☆
買い指数 ★★☆☆☆
参考リンク:カルディ オンラインストア
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.