東京・上野駅といえば、さまざまな路線が乗り入れる都内有数のビッグターミナル駅である。

多くの人で賑わう駅周辺は、宿泊施設が軒を連ねていて出張・観光の拠点としてピッタリ。今回は上野駅の近くで見つけた一風変わったホステルを紹介していこうと思う。


・外国人ウケ抜群の格安宿

というワケでJR上野駅(入谷口)から歩くこと4分、今夜宿泊する「泊屋(とまりや)上野」にやってきた。

建物は和テイストにあふれたスタイリッシュなデザイン。屏風のような絵柄が全体的にペイントされていてオシャレである。


入り口を抜けると広々としたロビーが視界に入った。これまた外国人観光客にウケそうな装飾の数々。どデカい筆文字が床や壁に力強く塗りたくられていてインパクト大。

なんだかテーマパークにやってきたときのようなワクワク感を覚える。とりあえずフロントでチェックインを済ませよう。


受付時に簡単な館内説明を受ける。どうやら予約したドミトリー(相部屋)はルームキーが存在しないとのこと。

パスワードを入力して解錠・入室するタイプらしく、暗証番号はチェックイン時に自分でメモる必要がある。やや面倒だが仕方あるまい。

宿泊料金は楽天トラベルを利用して1泊3292円だった。上野駅のすぐ近くでこの価格はなかなかオトクではないだろうか。



受付後は同フロアのラウンジをチェック。ソファやカウンター席などがズラリと並んでいて休憩スペースは多め

ウォーターサーバーも設置されているため、ゆっくりと落ち着いた時間を過ごせそうだ。

結構賑わっていて席はほぼ満席状態。話し声を聞く限り宿泊客のほとんどが外国人と思われる。わいわいと楽しげな雰囲気ができあがっていてナイス。


そして、ありがたいことに無料アメニティ置き場も完備。少し物色してみるとよく効きそうな耳栓を発見した。前々から試してみたかった耳栓だったのでラッキー。

その他にもカミソリ・ヘアブラシなどがたくさん用意されている。しかし残念ながら歯ブラシは有料(100円)。これも無料だったらもっと嬉しかったのに……。


さて、必要な物をゲットしたらメンズフロアの寝室へ行ってみよう。建物は5階建てで2階がレディースフロア、3〜5階がメンズフロアとなっている。

フロア移動はエレベーター、もしくは階段を利用していく。



5階に到着。寝室のドアにも達筆すぎる筆文字がペイントされている。正直まったく読める気がしないが、なんとなくオシャレだからいいか。

ひとまずドアのロックを解除して中に入ってみると……


迫力のある武者絵がドーンと登場。甲冑姿の武士が浮世絵っぽく壁に描かれていた。ドミトリーにまで見ごたえ抜群のアートがあるとは驚き。

靴は脱ぐ必要があるらしく、入ってすぐ横の下駄箱に収納。


ドミトリーは木目調の落ち着いたデザイン。清潔感があって気持ちよく過ごせそうだ。


ロッカーはないが簡易的な荷物置き場ならある。ただしセキュリティがガバガバなので、念のためバッグはベッドに置くことにした。


厚みのあるマットレスは寝心地がよさそうだ。バスタオルも用意されていてありがたい。さっそくシャワーを浴びてリフレッシュしよう。



シャワールームはドミトリー内に完備。シャワーブースの他に洗面台やトイレも備わっているぞ。

寝支度がワンフロアですべて完結できるから超便利。もろもろサクッと終わらせたらベッドに戻って今夜は就寝。


ベッドは若干狭めだがフカフカで快適だ。枕元にミニ金庫が付いているし、コンセントの差し込み口は多め。貴重品を枕元で管理できるのは結構助かる。

夜は騒がしくなることもなく静かに更けていってグッスリと快眠。なかなかエンタメ性があって視覚的に楽しかったし、わりと設備もしっかりしていて居心地はよかった。

そしてなにより上野駅から徒歩4分で1泊3292円はコスパが最高だ。みなさんも東京へ出張・観光の際はぜひ1度宿泊してみてほしい。


・今回ご紹介した施設の詳細データ

名称 泊屋 上野
住所 東京都台東区東上野4-20-4

参考リンク:楽天トラベル
執筆:古沢崇道
Photo:RocketNews24.