誰にだって「人生初」があるもの。世の中を見渡せば、意外とあれもこれも経験したことがないものばかり。ある意味で人生は「初物であふれている」と言えるのかもしれない。

さて、つい先日私(サンジュン)が生まれて初めて体験したのが『魚べい』である。もちろん存在自体は知っていたが、なかなかどうしてこれまで私とは縁が無かった魚べい。その感想はというと……。

・近くにない

私は定期的に「スシロー」や「はま寿司」には足を運んでいる。安定感と価格のバランスを考慮してどちらかの回転寿司に出かけることが多いのだが、もっと大きな理由が「近所にあるから」だ。

「かっぱ寿司」や「くら寿司」にも行ったことはあるものの、残念ながら私の活動エリアに店舗が少なく、自然と足が遠のてしまう。『魚べい』に関しては「実際に店舗を見たことすらない」というのが実情だ。

「きっと魚べいは地方を中心に展開しているお店なのだろう……俺とは縁が無いな」と思いきや、なんとつい先日「新大久保」で魚べいを発見! まさか都心に魚べいがあると思いもしなかった。

これは突然訪れた千載一遇の魚べいデビューのチャンスなのでは? というわけで、急遽ではあったものの「人生初の魚べい」に挑戦することにした。

・先制パンチ

ぶっちゃけ、他の回転寿司店と比較するとメディアの露出も少なく、私自身「魚べいのイメージ」がさほどない。下調べもする時間もなかったが、まずは適当にいくつかのネタを注文すると……


なんかキターーーー!


レーンの上に颯爽と現れたのは、皿をのせた新幹線。あまりのスピード感に一瞬呆気に取られてしまったが、間違いなく皿を運んできたのは新幹線であった。

大人はともかく、子供は新幹線にお喜びしそう! これはくら寿司の「ビッくらポン」に匹敵する “お子さま歓喜アイテム” と言えそうだ。

・味は……

で、肝心の寿司はというと「まぐろ」を筆頭にソツがないクオリティという印象である。「○○よりウマい!」とは思わなかった一方で「○○より劣る」という印象も特に受けなかった。

もちろん個別のネタにフィーチャーすれば「まぐろはスシローかな?」「いくらは はま寿司の方が美味しいな」など差はある。ただ総合的に考えれば、十分回転寿司チェーン店の水準に達しているのではないだろうか?

おそらくもっと掘り起こしていけば「○○は魚べいが1番美味しい」というネタもあるハズ。個人的には「あじ」が美味しかったが、まだまだ美味しいネタが隠れている予感がした。

さらに「揚げ物」「スイーツ」「コーヒー」なども他の回転寿司店と同レベルの品揃えだったため、これといった不満は特にない。「近所にあったら通うのもやぶさかではない回転寿司」という印象である。

「魚べいを知らなかったなんて人生損してたぜ」とは思わなかったものの「もっと早く行ってても良かったな」とは思った人生初の魚べい。特にお子さまがいて近所にあれば、重宝するお店ではないだろうか。

参考リンク:魚べい
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.