錦糸町駅の南口を出ると、多くの人がイメージする “錦糸町らしい” ディープな雰囲気が漂っていた。ローカルなスナックやナイトパブが点々と立ち並び、交差点ではアジア系のキャッチが通行人を退屈そうに眺めている。
今回は、そんな少し怪しげなエリアにある激安カプセルホテルに宿泊することに。Booking.com(ブッキングドットコム)で1泊2627円。都内最安クラスのホテルと言えるだろう。
調べたところ、2024年5月にオープンしたばかりの施設らしい。果たしてどんな感じなのだろうか。
・錦糸町駅南口
激安宿の名前は、カプセルホテル鈴森屋。ブッキングドットコムの評価は7.9と上々だ。レビュー欄には「清潔感がある」「コスパが高い」「屋上のテラスからの眺めが良い」などと書いてあった。清潔感は大事。
地図アプリで確認したところ、まさに歓楽街の中に佇んでいるらしい。ちなみに宿に大浴場はないが、錦糸町駅南口といえば24時間営業の「楽天地スパ」がある。
駅直結で、サウナ・天然温泉・高濃度炭酸泉を堪能できる超人気スポット。60分のクイックコースで1300円なので「カプセルホテルで寝るだけ」なら先に利用するのもあり。レストランもあって(肉野菜炒め定食が人気)使い勝手が良い。
そんなわけで、私も楽天地スパで汗を流してからカプセルホテルを目指した。夜風が気持ちいい。スッキリした表情をしているせいか、キャッチに声をかけられることもなかった。
・カプセルホテル鈴森屋
駅から10分ほど歩いて宿に到着。チェックイン手続きをしてからいざ館内へ。
大・小タオルは無料。耳栓・歯ブラシ・スキンケアセットなどのアメニティ類は有料とのこと。ビールやカップ麺等もフロントで販売している。なお、1階フロント付近・8階屋上テラスなら飲食可能だそうだ。
先にレビューにもあった「8階屋上テラス」に行ってみると……
開放的なスペースに大きなソファ・テーブル席が並んでいた。ただスマホを眺めるだけでもカプセルルームより気持ちいいのだろう。歓楽街とはいえ、割と静かなエリアなのもポイント。
・男性フロア
私はもう寝るだけなので3階の男性フロアへ。男性フロア・女性フロアは分かれているので、女性1人でも利用しやすいだろう。
ただロッカーはあまり大きくない。出張等で利用するくらいなら問題ないが、大きな旅行カバンは入らないので、ロッカーの上に置いている方が多いようだ。
ついでに言うと、エレベーターが1基しかないため混雑時は待つことになる。
男性シャワー・ランドリーは8階、女性シャワーは7階にある。男性ならシャワールームが満室だった場合、男性フロア階に戻らず、屋上テラスで時間を潰すのがベターかもしれない。
・カプセルルーム
カプセルルームはめちゃめちゃキレイだった。枕も完璧なフカフカ加減。価格以上の寝心地。おかげでよく眠れました。
新しい施設だけあって、しっかりポイントをおさえている。カプセルホテルは寝心地命。ちなみに館内着はない(フロントで有料レンタルできるらしい)ので必要なら持参すべし。
・朝の屋上
翌朝、シャワーを浴びて屋上フロアへ。朝日を浴びながら仕事をしている方もいた。異常なほど暑かったが、ここで仕事をしてみたくなる気持ちも分かる。
チェックアウトは10時。錦糸町駅は東京都の東側のターミナル駅なので出張や観光の拠点としても使いやすいと思う。コスパは間違いなく高いので機会があれば利用してみてほしい。
・今回ご紹介した施設の詳細データ
名称:カプセルホテル鈴森屋
住所:東京都墨田区江東橋4-6-5
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.