最近、ファミリーマートで何やら大々的に宣伝されている「おむすび」がある。なんでも和食・洋食それぞれの名店とコラボした商品らしく、価格はそれぞれ250円前後。

コンビニ商品が有名飲食店とコラボするのはよくある話。そしてそういう商品は得てしてちょっと高くなりがちなものだが、それにしたってなかなか強気な価格だ。

おにぎりに250円かぁ……と思う反面、名店の味を楽しめるならむしろお得な気も。気になったので、食べてみることにした。

・名店監修のこだわり 絶品おむすび

今回購入したのはこちらの2商品。


洋食の名店「上野精養軒」が監修した「銀鮭のムニエル風(タルタルソース)」(税込258円)と、和食の名店「賛否両論」監修の「一本釣近海まぐろのツナ いぶりがっこ入り」(税込240円)。さっそく食べてみるとしよう。


・銀鮭のムニエル風(タルタルソース)


まずは洋食からいただくとしよう。袋から出してみると、見た目は海苔なしの普通の塩むすびみたい。


……と思いきや、側面から見るとなんか分厚い。具が詰まっている気配を感じる。


いざ半分に割ってみたところ……

即・崩壊。


中身の鮭がゴロっとしすぎて、手で持とうとするそばからご飯がポロポロ崩れていく。箸でいただこう。

なるほど。ご飯自体がバターライスになっているようで、「鮭おにぎり」とは一線を画した洋食の仕上がり。

が、商品写真と比べるとタルタルの量がだいぶ控えめかな? とは思った。まあ、写真はあくまでもイメージだからね。個体差もあるだろうし。

個人的には258円出してリピートはないかな……と思ったが、美味しいので一食の価値はあると思うぞ。



・一本釣近海まぐろのツナ いぶりがっこ入り

お次はこちら。ツナ「マヨ」ではないところがポイントらしい。

こちらも見た目、サイズともに普通のおにぎりっぽい。こっちは海苔が付いている。

あ、美味しい! いぶりがっこの燻製風味とほのかな酸味が、醤油味のツナフレークに非常に合う。

マヨネーズ無しなのに、このクリーミーさはなんだろう? と原材料を見たらチーズが入っていた。納得。合うもんね、いぶりがっことチーズ。さすが名店、具材の組み合わせにテクニックが垣間見える。



・美味しいけど

さて。

双方とても美味しかった。とくに「賛否両論」コラボのツナおむすびは「絶品」の名に恥じぬ味。また食べたい。

でも、でも……


250円かぁ……。


いや、味には何の文句もない。ないのだが、正直筆者の懐具合だと、おにぎり1つに250円はキツイのだ……。価格を考えるとどうしても「おにぎり以上」の何かを求めてしまうが、この商品はあくまで「変わり種おにぎり」としての美味しさに留まっている。大きさも普通で、なんならちょっと小ぶり。

今はコンビニおにぎり全体の値段が高騰しているし、仕方ないことなのかもしれないけど……と、昨今の物価高を恨む結果になったのだった。


でも一度片方だけでも食べてみてね、美味しいので。美味しいのに……! 美味しいからこそ……!!!


参考リンク:ファミリーマート 名店監修のこだわり「絶品おむすび」
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.