おまえがナンバー1だ──。『ドラゴンボール』屈指の名言であるこの言葉。プライドの高いベジータがストレートに悟空を認める姿は、2人の闘いの歴史だけでなく人生までも感じさせる万感のひと言となっている。

認めているからこそ負けたくない。ベジータと悟空だけではなく、ライバルの関係性を端的に表した美しいシーンだからこそ今でも語り継がれるものになったのであろう。だが、思ってもみなかった。まさか、あの名シーンみたいな感動を銭湯のお食事処で覚えることになろうとは

・極楽湯×ホロライブ

銭湯の名前は「RAKU SUPA 1010 神田」。店舗数日本一だというスーパー銭湯・極楽湯の神田店で、アニメコラボもよくやっている。このコラボは言ってしまえばアニメカフェみたいなノリで、館内装飾や館内放送が声優さんになったり、キャラクターのコラボメニュー、コラボ風呂、グッズなどが登場するものだ。

で、2024年9月5日から始まったコラボはVTuberのホロライブ0期生。「フロライフ」と題されたホロライブコラボイベントはこれまで4回開催されファンにもお馴染みのイベントとなっている。

3期生、4期生、5期生、6期生と来て満を持しての0期生。ハコ推しだけど、特に0期生推しである私(中澤)にとっては待ちに待った登場だ。行くしかねえ……というわけで初のフロライフに参戦してみたわけだ。

・現場の様子

初日のお昼に行ったところ、入口の前にグッズ購入受付が設置されており、ホロリス(ホロライブのファン)らしき人たちもチラホラと見受けられる。


また、コラボ限定のマフラータオルをGETする場合は、入館時にフロライフ0期生セットオプションをつけて、入館料+税込1100円となる。

どうやら、9月5日は9時から整理券が配布されていた模様。コラボ開始2日目やコラボ初週土日の混雑予想まで掲示されているところはさすがRAKU SUPA。コラボ慣れしている感じがする。

ちなみに、シンプル入館料は銭湯のみ3時間で550円。サウナつき3時間で1220円。フェイスタオルはついてくるけど、バスタオルが欲しい場合は税込220円でのレンタルになる。

・みこめっとがお出迎え

館内に入ると、まずランニングステーションのロッカー更衣室のところに、さくらみこさんと星街すいせいさんがいる。みこめっとにお出迎えされているかのようだ。

これを始めとして、館内のあちこちに0期生の装飾が施されていた。1階で言うと、エレベーターのところにロボ子さんがいるのが良かった。ロボだからな。階段よりはエレベーターの方がシナジーがある。


なお、我は35P(みこぴー)。

35Pとはさくらみこさんのファンの総称。多くの35Pと同様、彼女のポンを愛している

ポンとは、VTuber界隈発のネットスラングで「ポンコツ」という意味。ただ、ディスではなく「天然」的な愛すべき目線を持って使われるのが多いことに新しい世代のノリを感じる。前向きなのだ。

「加湿器事件」「五目並べRTA」など、35Pの枠すら飛び越えて世間に衝撃を与えながらも、努力を続けるさくらみこさんは真の意味でのエリートと言えるだろう。みこち、俺誇らしいよ。み俺誇。

・アイデンティティを放棄しても

失礼、レストラン&マンガコーナーである2階の入口に等身大パネルがあったから、ついついテンションが上がってしまった。

しかし、結果から言うと私はレストランでさくらみこさんのコラボメニューを注文することができなかった。35Pであるというアイデンティティを放棄しても注文せずにはいられなかったメニューとは……


「ろぼぉ子のふわとろオムPONカレー」である

オムライスにケチャップで「PON」と刻まれたこのメニュー。「PON」はもちろん、前述の「ポン」だ。なぜ、さくらみこさんのメニューではなくロボ子さんのメニューがこの3文字なのか?

・王者の風格

実は、ロボ子さんも超絶ポンとして知られている逸材であり、事実、2023年の「PON大賞」において、さくらみこさんすらも追いつけない超絶ポンで優勝をかっさらっている。ポン界のシューマッハ。それがロボ子さんなのである。

これまで互いに「相手の方がポンだ」という熾烈を極めるポン論争が続いており、我々ホロリスも息を呑んで見守るしかなかった。地上から高すぎる山の山頂が見えないように、2人のポン力(りょく)はもはや一般人のスカウターでは計れないものだったのである。

同じ期生に幻級のポンが2人いるという奇跡そんな運命のイタズラによってライバルとなった2人の悲劇。色々あってオムライスに刻まれたPONの3文字には王者の風格すら漂っていた。激闘の歴史がここにある。

・おまえがナンバー1だ

その証拠に、さくらみこさんのメニューにはポンのオーラは欠片も見受けられない。そのメニュー展開はまるでみこちがこう言っているようではないか。「ロボ子……おまえがナンバー1だ!!」と

涙なしには食べられない「ろぼぉ子のふわとろオムPONカレー(税込2200円)」。とろみのあるカレーソースはトマト果肉の酸味が利いていて、オムライスのふわとろな卵の甘みやチキンライスと非常にマッチしている。ウマイ。

35Pの私も注文して悔いなし。むしろ、また1つ、0期生のことが好きになってしまった。これはとても良いコラボメニューと言えるだろう。あと、SLEEP FIGHTERの練習配信めちゃめちゃ笑いました!

・コラボ風呂

なお、公式サイトによると、コラボ風呂は9月5日から9月7日まではシャッフルと書かれているが、『RAKU SUPA 1010 神田』の9月5日はときのそらの湯でした。これは朝顔の香りがするというもので色も青だし、入っているとスッキリするような感覚がある。

また、サウナは約100度、水風呂は13.8度、外気浴こそないものの、浴場には椅子が置かれているのでサウナーも楽しめるはず。

柱を利用したベンチの端に座ると、日替わり湯側の窓が見えるのだが、窓際にときのそらさんの大きいタペストリーがかけられていることに気づいた。

休憩していると、ときのそらと目が合う。ホロリス的にはこの瞬間にファンサを感じた。このままハート打ち上げてどこまでも高い宇宙(そら)までめっちゃ飛んじゃいたい♪ というわけで今回も……


\ととのった~!/

・今回紹介した店舗の情報

店名 らくスパ1010神田
住所 東京都千代田区神田淡路町2-9-9
営業時間 11:00~翌8:00(※コースにより受付時間は異なりますので、ご利用料金ページをご確認ください)
定休日 無休

参考リンク:hololive×極楽湯RAKU SUPA「フロライフ」
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼数量限定スペシャルゼリー「Shiny Smily Story~見たことのない光を届けるブルーゼリー~(税込1980円)」

▼ネーミングで注文してしまいました

▼ちなみに本商品はアクリルカップが持ち帰れます