かねてよりヤマザキのファンである私は、これまで数々のパン記事(パンの記事)を執筆してきたのだが、こと『ランチパック』に関してはウカツに手を出せずにいた。ランチパックのバリエーションの豊富さは常軌を逸する次元であり、「ちょっと変わってんな」程度では、もはや誰も驚かなくなっているからだ。これをパワーインフレと呼ばず何と呼ぼう。
……だがしかし!!! このたび「9月の新商品」として登場した『ランチパック チーズ』は、さすがの私も手を出さざるをえなかった。なぜならコレ、俺たちの『雪印6Pチーズ』とのコラボ商品なのだからッ!!!
・斬新にして原点
実は私、ヤマザキのファンであると同時に雪印6Pチーズのファンでもある。「チーズは好きだけど変わった味のチーズが苦手」という厄介チーズ者の私にとって、安心して食べられるのは6Pチーズだけと言っても過言ではない。同じ境遇の人、けっこう多いんじゃないだろうか?
そんなランチパックと雪印6Pチーズの夢コラボ。うまくないワケが…………
…………ないとも言い切れないかもしれない。
なぜならパッケージに「『6Pチーズ』の味をイメージし、角切りチーズ入りチーズクリームをサンド」と記載されているからだ。「味をイメージ」という表現もさることながら、「チーズクリーム」はさすがに不穏すぎる。それってクリームチーズとは違うんですか??
6Pチーズランチパック。この段階でチーズの匂い、ほぼ無し。厚さはランチパックの平均値を考えると薄めな部類だと思う。
断面図はこんな感じ。なるほど……少なくとも6Pチーズをサンドしただけのパンじゃないことは間違いない。
・「なるほど」としか
ちなみに私は「クリームチーズ」があまり好きではない。今から食べるのはあくまで「チーズクリーム」なので、クリームチーズとは全くの別モノという可能性も否定できないが……ま、食えば分かるさ。いただきます!!!!
うおおおぉぉぉぉ…………
なるほど…………!!!
クリームチーズよりチーズっぽいクリーム( = チーズクリーム)の中に、大量の小さなプロセスチーズ(約5ミリ角)。食感がクリーミーすぎて最初はビックリするが、目を閉じてゆっくり味わうと、たしかに雪印6Pチーズの面影が色濃く反映されている。これほど食感が違うのにこれほど味が似ているなんて、「雪印メグミルク(株)監修」はダテじゃない。
と同時に「どうせ味が同じなら本物の6Pチーズを食べたい」という感情が湧き上がったこともまた、事実といえば事実である。あのモリッ! とした硬さこそ6Pチーズの醍醐味。あくまでも個人的なジャッジだが……今回の6Pチーズランチパック、ランチパック・ファンとしては大満足。雪印6Pチーズ・ファンとしては「これもまた一興」といった感じでありました。
・ちなみに……
さて。「なら6Pチーズをパンに挟めばよくね?」という考えがよぎってしまったので、サクッとやってみることにした。
使用するのは、もちろんヤマザキのロイヤルブレッド。
結果として……
完全優勝してしまったことをご報告しておく。
雪印メグミルク(株)監修の『ランチパック チーズ』は期間限定発売。先ほどお伝えしたとおりランチパック・ファンは問答無用の必食。6Pチーズ・ファンは……人生経験として、やはり必食を推奨したい。