
人間、長く生きていればトラウマの1つや2つはあるもの。私、P.K.サンジュンにとっては『エイリアン』がまさにそうで、かれこれ40年近くエイリアンとは無縁の生活を送っている。
だがしかし、残りの人生もエイリアンに怯えながら暮らすのはいかがなのもだろうか? というわけで、意を決して最新作『エイリアン:ロムルス』を観に行くことにした。
・8歳のトラウマ
エイリアンに限らず、私は今でも「ホラー映画」や「お化け屋敷」が大の苦手。もう「大嫌い」と言って差し支えない。そもそも向こうが “圧倒的主導権” を握っていることが解せない性格なのだ。
そんな性格を持って生まれて来た当時8歳のサンジュン少年は「エイリアン2」でホラー映画嫌いが決定づけられてしまった。あの頃はよく父に映画館へ連れて行ってもらっていたのだが、そこで観た『エイリアン2』が漏らすほど怖かったのである。
特に人造人間(?)がエイリアンに引き裂かれるシーンは私のまぶたに焼き付いて離れない。ロブスターの如く “ブリンッ” と人体が真っ二つになる様は、8歳の少年にとってあまりにショッキングな光景であった。
父と観た「インディージョーンズ」「スター・ウォーズ」「バットマン」などは楽しい思い出であるものの「エイリアン2」はまさにトラウマ。父の真意はわかりかねるが、とにかく以来私は「エイリアン」を避けながら生きている。
・最新作『エイリアン:ロムルス』
さて、そんなエイリアンの最新作は『エイリアン:ロムルス』といい、一足先に公開されたアメリカでは週末3日間で興行収入4150万ドル(約61億円)を叩き出すなど、めちゃめちゃ評判がいいらしい。
また時系列的に本作は「エイリアン」と「エイリアン2」の間のエピソードであり、偶然にも私がトラウマを植え付けれた「エイリアン2」とも縁がある作品のようだ。40年来のトラウマを払拭するのにはベストな作品かもしれない。
というわけで、気合いを入れて『エイリアン:ロムルス』の試写会へGO! あまり考えずにアトラクション系劇場「4DX」で鑑賞するハメになってしまったが、あれから私も文字通り大人になっている。エイリアンがナンボのもんじゃィィイイ!
約2時間後、私が抱いた率直な感想は……
「やっぱり怖いよエイリアン……」
けど
「エイリアンってすごい映画なのかもしれない」
・怖かったけど
やはりと言うべきか、エイリアン自体はメチャメチャ恐ろしい存在だった。ビジュアルや攻撃力もさることながら、その “貪欲さ” がハンパない! 人智を超越した “むき出しの生命力” を見せつけれた気分だ。
ただし、私が抱いていたイメージよりはホラーホラーしておらず、無意味なビビらせが無かったことは意外であった。言葉を変えると「ビビらせるためのビビらせ」がなく、全てのビビらせには意味があった……気がする(怖くて全部は覚えてない)。
さらに言えば、てっきりホラー単体だと思っていたエイリアンは「アクション・ホラー」であり、何なら本作には「ヒューマン」の要素が加わっているのではないか? エイリアンの怖さと対比して、人間の力強さもきっちり描かれていた。
特にエイリアンの生命力に負けぬ意志の強さを持った主人公・レインは印象的で、彼女はきっと売れる! エイリアンと言えば「シガニー・ウィーバー」があまりにも有名だが、それに劣るとも勝らない熱演であった。
・トラウマは……
他にもエイリアンは全編を通じて画面が暗く「その暗さを上手に利用しているな」と思ったし、私に知識があれば1や2との繋がりなどにも気付いただろう。それを差し引いても『エイリアン:ロムルス』は秀逸なエンタテインメント作品であると感じた次第だ。
なお『エイリアン2』は4DXとかなりマッチした作品であることもお伝えしておきたい。4DXには向き不向きの作品があるが『エイリアン:ロムルス』に関しては「かなり4DXの特性を活かしている」と言い切れる。
宇宙空間の無重力感が椅子の動きで再現され、エイリアンのよだれ(?)のシーンではプシュプシュと水が降って来る。これまで何作品かを4DXで鑑賞してきたが『エイリアン:ロムルス』と4DXの相性はかなり上位であった。
今でもエイリアン自体は怖いので、私のトラウマが払拭されたかはわからない。……が、少なくともなぜエイリアンがこれほど長く続いているかはわかった気がする。1979年から続く歴史は伊達ではない。
とにもかくにも『エイリアン:ロムルス』自体はとても見応えのある作品である。正直「1と2も観てみようかな?」くらいは思った。8歳の子供を連れて行くかはさておき、大人ならきっと楽しめる作品であろう。『エイリアン:ロムルス』は2024年9月6日(金)に公開だ。
参考リンク:エイリアン:ロムルス
執筆:P.K.サンジュン
Photo:(c)2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
▼予告編はこちら。
P.K.サンジュン





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