千葉県北西部に位置する習志野市。舞浜駅(ディズニー)や東京駅へは電車を乗り換えることなく約20〜30分で行けるアクセス抜群の街だ。

日本最大級の会議場・幕張メッセにも行きやすいため、首都圏出張や観光の拠点としては結構便利な場所である。

つい先日、湾岸エリアにある「新習志野駅」のすぐ近くで大型健康ランドを発見。どうやら天然温泉入り放題で1泊4000円から宿泊もできるらしい。

さっそく泊まってきたのでレポートしていこうと思う。


・駅前にある広大な健康ランド

新習志野駅に降り立った瞬間に驚いた。駅前の歩道がめちゃくちゃ広い。まるでコンクリートの大海原が広がっているような光景だ。

遠くには大きなショッピングモールが見える。目的の健康ランドはモール内に店舗を構えている様子。


駅から歩くこと約2分、「天然温泉 湯〜ねる」に到着。

なかなかユニークな店名である。温泉の「湯」と宿泊の「寝る」で、湯〜ねると名づけたのだろうか。YOU(ユー)寝るとも解釈できそう。


広いエントランスは清潔感があってピカピカだ。靴をシューズボックスに預けたらフロントへ行こう。


セキュリティゲートを抜けたら受付カウンターでチェックイン。

宿泊料金は楽天トラベルで予約したところ1泊4000円。カプセルタイプの寝室らしいが、夜も朝も天然温泉に入ることができてこの価格はヤバい。

しかも娯楽設備が充実しているとのことで期待は高まるばかり。


受付後はカウンター横の館内着置き場でアメニティバッグ(無料)をゲット。中にはタオルや館内着が入っていた。

女性用・男性用ともにサイズ別で用意されているのが嬉しいところ。


メインフロアはこれまた広くて奥行きがハンパない。天井も高いし開放感MAX。いたるところに洒落たソファや休憩スペースが設置されていてナイス。

心ゆくまでリラックスしてほしい、という施設側の “思いやり” が強く感じられる。


まずは更衣室で館内着に着替えよう。室内はロッカー以外にも化粧台などが備わっていた。各台ドライヤー付きで髪をいつでもバシッと整えられそう。


ありがたいことにロッカーは高さ・幅・奥行きがバッチリ。中型リュックも難なく入る


ちなみに、更衣室付近には荷物置き場も完備。大きなキャリーバッグがある場合はそのスペースを利用するといいだろう。サクッと着替えたらメインフロアに戻って館内を探索してみよう。



・フードコートのある館内

更衣室を出ると漫画・リラクゼーションコーナーが視界に入った。


コミックスは最新作から不朽の名作までビッシリと揃っている。公式サイトによれば約2万冊もあるとのこと。女性向け漫画もあってラインナップはマジで豊富。


フロアの真ん中に寝そべりスペースもあったりしてユニーク。漫画を片手に横たわる人の姿が見える。くつろぎ方がまるで自宅にいるかのようだ。


道なりに進んでいくとフードコートらしきグルメスポットが現れた。はなまるうどん・CoCo壱番屋などが軒を連ねていてテンションアップ。

まだ夕飯を食べていなかったので試しに注文してみよう。


どうやらコート内にあるタッチパネル端末で料理をオーダーしていく流れっぽい。

お店と料理を選んだらICチップ付きリストバンド(鍵)でタッチ決済。代金は鍵を返却する際(チェックアウト時)に請求される仕組みだ。


夜も遅かったので今回は消化にいいうどんをチョイス。はなまるうどんの “かけ” を食べるのは久しぶりだ。

あいかわらず麺にコシがあってウマい。おつゆはダシが効いていて身にしみる。サクッと腹ごしらえしたところで温泉へ向かってみよう。



・最高すぎる天然温泉へ

館内が広すぎて若干迷いそうだったため、受付で貰ったマップを片手に進むことに。ダンジョン攻略マップみたいな絵柄でなんだかワクワクしてくる。

館内は階段のないワンフロア構造らしい。上り下りもないので移動はラクかと思いきや、温泉までの道のりが長くて少し歩き疲れそう。


最奥にある天然温泉「習志野の湯」までは、ほぼ1本道。通路に指圧マッサージ・岩盤浴コーナー(有料)があったりして道のりは賑やか。


途中でゲームコーナーも発見。パッと見たところほとんどがクレーンゲームの類(たぐい)だった。みんなでワイワイ楽しめるエアホッケー・レースゲームとかもあったら盛り上がりそう。


どんどん長い通路を進んでいくと……


ようやく温泉の入り口に到着。ここに来るまで結構歩いた気がする……。さっそく温泉に入って疲れを癒そう。

天井の高い大浴場は開放感があってナイス。洗い場は各席に仕切り板が設置されているため、隣のシャワーのしぶきを気にすることなく洗える。

内湯は数種類あってジェットバス・高濃度炭酸泉が完備。しゅわしゅわピリピリの爽快感が最高だ。やや小さめだが激アツのサウナも備わっているぞ。

火照った体を水風呂でシャキッとさせたら、次は屋外にある露天エリアへ行ってみよう。


驚くことに露天風呂は大型スクリーン付き。源泉掛け流し風呂に浸かりながら、大迫力のスポーツ中継を楽しめる。

夜空は大きく広がっていて綺麗だし、湯加減は熱すぎずちょうどいい塩梅。気持ちよすぎてつい長居をしてしまった。



・設備が充実したカプセルベッド

露天風呂・内湯を満喫したあとはUターンして寝室へ。暖簾(のれん)をくぐるとトイレや洗面台などが視界に入った。なんとシャワールームまであって大変ありがたい。

ここから温泉エリアまでは意外と距離があるので、忙しい朝は手っ取り早くシャワーで温まるのもアリだ。


それではいよいよカプセルルームへ。上下2段のカプセルベッドがズラリと並んでいる。木目調の落ち着いたデザインになっていてよく眠れそうだ。清潔感もあってグッド。


カプセル内部は広々としていて過ごしやすい。大きなテレビが設置されていたり、歯ブラシなどが用意されていたりと結構充実している。そして他にも……


大型ロッカーが完備。……心づかいは嬉しいが、すでに更衣室のロッカーで満足しているため、正直あまり使う必要がないと思ってしまった。

とはいえ専用ロッカーが2カ所もあるのは便利で心強い。


マットレスや枕はフカフカとしていて寝心地が最高だ。夏用(薄め)の掛け布団も快適である。ただ、壁は薄くて隣人のイビキがモロに聞こえてしまう。耳栓も用意されているので装着はマスト。

翌朝は早めに起きて朝風呂を堪能。朝の露天風呂は清々しくてマジで癒される……。


チェックアウトはセルフ式で鍵を機械にかざせば完了だ。フードコートでの食事代を支払うタイミングもここ。

そのあとは入館したときと同じようにセキュリティゲートを抜けて難なく退館。


滞在中は実に気持ちよく過ごすことができて大満足。天然温泉入り放題で1泊4000円は神コスパと言ってもいいだろう。

豊富な漫画・リラクゼーションスペース・ゲームコーナーなど、エンタメ性が高くてワクワクするところも魅力的だ。

また千葉ベイエリアを訪れる機会があれば宿泊してみたいと思う。


・今回ご紹介した施設の詳細データ

名称 天然温泉 湯〜ねる
住所 千葉県習志野市茜浜2-2-1 ミスターマックス新習志野ショッピングセンター2F

参考リンク:楽天トラベル
執筆:古沢崇道
Photo:RocketNews24.