深夜の「ラーメン山岡家」が恋しくなったので8年ぶりに行ってみた結果 → 家に帰れなくなった話 2ページ目(1ページ目はコチラ)
久々の山岡家を心行くまで楽しんだ結果、うっかり終電を逃してしまった私(あひるねこ)は、駐車場にひっきりなしに出入りする車を眺めながら一人絶望していた。
駅前まで戻ればタクシーを拾えるかもしれないが、電車で1時間近くかかった距離をタクシーに乗って帰る勇気と予算は私にはない。クソッ、これからどうしたら……よし。
いったん落ち着いて黒烏龍茶を飲もう。
・帰りたい
いったん落ち着いた後、タクシーがダメならチャリで帰ればいいのでは? という考えに至った私は、以前利用したシェアサイクルのサービス「HELLO CYCLING」に望みを託すことに。
近くに借りられる場所はあるだろうか? すると……
あった!
ここから徒歩15分ほど。市の集会所の敷地内にステーションがあるようだ。何やらRPGみたいな展開になってきたなと思いつつ、再び見知らぬ夜道を歩き始めた。
大通りから小道に入るとさらに静寂が増し、いっそう自分がどこで何をしているのか分からなくなってくる。私はただ山岡家に行きたかっただけなのに。そのままさらに歩き続けると……
え、ここ……?
入口が分からないのでぐるっと回ってみると……
あった。ステーションを発見。
・ビビるほど暗闇
画像で見るよりも現場はだいぶ暗い。目を凝らしてようやく自転車を確認できるレベル。本当に入っていいのだろうか? 通報されてもおかしくない暗さである。恐る恐る近寄ってみると……
うむ、何も見えん。
・暗すぎる
肉眼では番号すら確認できん。この時間帯の利用をあまり想定していないのかもしれない。スマホのライトで照らしながら何とかロックを解除。発進準備は完了だ。さて……
チャリで帰るか。
・ナイトクルージング
すでに日付が変わった真夜中。知らない暗い夜道をチャリで走るのは思った以上に神経を使うが……
困ったことに、これがなかなか楽しい。ほぼ誰も出歩いていない街中を一人でサイクリングしていると、異世界に迷い込んだような感覚に襲われちょっとワクワクしてしまう。
この日はあまり暑くなく、頬を撫でる夜風が気持ちいい。タクシーで帰るよりもよっぽど健康的ではないか。体にも、もちろん財布にも(ちなみにシェアサイクルの料金は税込630円だった)。
途中で多摩大橋通りに合流。あとはひたすらこの道を南下していけばいいらしい。
西武拝島線の下をくぐり……
奥多摩街道を通過。その直後、何だか遠くの方がやけに暗い気がした。え、停電? と思ったら……
多摩川だった。
この時間に初めて通ったが、深夜の多摩川はガチで闇である。ヤシマ作戦か? ってくらいの常闇(とこやみ)。吸い込まれそうなダークネス。そして無──。せっかくなので記念撮影しておこう。
チャリで闇を垣間見に来た。
その後、再び小道に入り
気付いたら……
自宅近くのステーションに辿り着いていた。
・欲望の代償
帰宅したのは午前2時半。そもそも、何でこうなったんだっけ……? あ、そうか。山岡家にラーメンを食べに行ったからだ。改めて1ページ目を読んだら別の記事すぎて泣いたぞ。
この徒労が少しでもラーメンのカロリー消費に繋がれば幸いである。山岡家へは大半の人が車で行くと思いますが、くれぐれも終電の時間にはお気を付けくださいね。久しぶりに食べられて私は嬉しかったです。ではまた。
参考リンク:ラーメン山岡家、HELLO CYCLING
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Google マップ、HELLO CYCLING(iOS)