イオングループのプライベートブランド「トップバリュ」と聞くと、個人的に安いというイメージが先行する。実際、冷凍食品コーナーにある商品もリーズナブルで手に取りやすいものが多い……のだが!
必ずしも安いかというと、そうじゃないケースもあるらしい。なんと安さとは真逆も真逆……1個753円の高額なパスタが売られていたのだ。
・オシャレな名前の商品だらけ
周りのパスタが200円台とかのなか、まさかのトリプルスコア近い差の価格で置いてあるとは……! なお、今回購入した店舗だと以下の6種類が売られていた。
・ラグー アッラ ボロネーゼ
・アッロスコリオ
・リングイネ アイフンギ ボルチーニ エ サルサ タルトゥファータ
・コン ポッロ アッラ カチャトーラ
・リングイネ アッラ プッタネスカ エ ガンベリ
・スパゲッティ コン スーゴ アッラ テラマーナ
あまりにも横文字すぎてイマイチ脳に入ってこないが、どこか聞いたことある名前も混じっている。
ちなみに同商品は1877年に創業したイタリアのパスタブランド「バリラ」とイオントップバリュが共同開発したもの。要は本気のパスタということでいいだろう。
・王道のパスタから
それではこの中から1種類を……とも思ったが、それだけ食べて判断するのは早計なため味を知っている人が多そうな3種類を買ってみることにした。
ってことで、まずはボロネーゼから食べていきたい。
ボロネーゼはミートソースに似ているとよく言われ、挽き肉をじっくり煮込んで作る料理だ。THEパスタの王道。
袋を開封するとこんな感じ。500Wで7分チンしてかき混ぜ、最後に付属しているチーズを乗せれば……
10分もしないうちに本格的なボロネーゼの出来上がり。チーズのいい香りが漂ってきて食べる前からウマそうだ。
期待しながら食べてみると、トマトの柔らかさ、そしてオシャレな酸味を感じるミートソースは確かに味からして決して安くない感じがする。なんというか、行ったことないけどイタリアの風を感じるのだ。
麺はロングパスタの一種の「リングイネ」とあって、かなりモッチリ。そこはかとなく海外の味っぽさを感じられるあたりは、伊達にイタリアのブランドと共同開発していないといったところだ。
内容量が400gと食べ応えもあるのもいいし、これ1個でかなり満足感は得られるだろう。あとは753円という値段をどうとるか。
内容量などに差があるとはいえ、大手でも安くてウマいしセブンプレミアムでも400円ちょい。よって、確かにウマいが……っていうのが個人的な感想だ。
・猟師風の料理
さて、お次はカチャトーラを食べてみよう。チキンとタイムなどのハーブが豊かに香るトマトソースで煮込んだパスタだ。
これに関してはもう結論から言っちゃうが、店で出てきても不思議じゃなかった。
というのも、とにかく食べやすいのだ。口に入れたらほのかなトマトの酸味が広がっていき、そこから753円の実力が牙を剝く。
麺がちょうどいい細さで食べやすく味がしっかり浸透しているかと思えば、ゴロゴロ入っている鶏もも肉との相性もよくて食べる手が止まらない! ウマい……ウマいぞ……!!
それでいながら全体的に落ち着いており上品な味がするから、思わず皿まで舐めたくなる。また、395gと食べ応えがあるのも嬉しいポイントで言うことなしだった。
・魚介類
最後は上2つとちょっと違うタイプをチョイス。魚介類が主役の「アッロ スコリオ」を試してみた。
これに関しては、一言でいうなら好みが分かれそう。5種類の魚介類の旨みにトマトを加えたニンニクが効いたオリーブオイルのソースを使用しているとのことだが……オリーブオイルの影響だろうか、他に比べて汁感が結構強かった。
イカ、エビ、ホタテ、すけとうだらの魚介類の味がしっかり。そしてそこにトマトの酸味が加わってくるとオシャレささえも感じる……のだが、そのトマト、それからニンニクの匂いがフワッと香るのでどうしても好みの問題が顔を出す。
個人的には魚介類好きなので値段の分の味がしたし、お手頃価格のパスタには出せない感じだってした。オシャレで美味しい海鮮パスタなのは間違いない。
そうそう、付属しているシチリア島の岩塩は全部ドバッといったら少し塩っぱかったから、好みに合わせて少しずつ足していくのをオススメしたい。あとはニンニクが口内に居座りそうな雰囲気もあったのでブレスケアをお忘れなく。
・総評
てなワケでトップバリュの「高額冷凍パスタ」についてお伝えした。最終的には人による……と言いたいところだが、753円という価格はちょっと手を出しにくいのも事実。逆にいえばそこにイオンがチャレンジした商品だと捉えられる。
あくまで個人的な感想だが、高額だけあって普通以上(ないと困るけど)。特にメインの麺に関してはしっかりと美味しさが担保されているように感じた。冷凍でもパスタは美味しいのがイイって人はぜひ一度試してみてくれ。
参考リンク:PR TIMES
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼「ボロネーゼ」の詳細
▼「カチャトーラ」
▼「アッロ スコリオ」内容量は325g