松屋の外交が止まらない。ジョージアの郷土料理「シュクメルリ」を販売して以降、各国の郷土料理を積極的にメニューに取り入れて期間限定販売し、いずれもヒットを飛ばしている。

最近では、アルゼンチンの「チミチュリソース」を使ったハンバーグが販売し、これも大きな話題を呼んだ。他国の郷土料理であるにも関わらず、かたくなに味噌汁付きを譲らない企業姿勢も評価されている。

さて、そんな松屋は2024年8月27日から、リトアニア風ホワイトソースハンバーグの販売を全国44店舗限定で開始した。もちろん味噌汁付き! ハズレ知らずの郷土料理メニュー、今回はどれだけヒットするのか?

・リトアニア風とは?

販売地域は、関東(34軒)・近畿(8軒)・四国(1軒)・九州沖縄(1軒)の計44店舗である。詳しくは松屋の「店舗限定キャンペーン」のページを確認頂きたい。


私(佐藤)は当編集部からもっとも近い提供店舗の東新宿店にやってきた。ここは昼時でもそれほど混み合っていないので、利用しやすいお店である。


券売機を見ると、「おすすめメニュー」の最上段にありました。左から「リトアニア風ホワイトソースハンバーグ定食」(税込880円)、「リトアニア風エッグホワイトソースハンバーグ定食」(税込980円)、「リトアニア風チーズホワイトソースハンバーグ定食」(税込1080円)の3種類である。



注文してしばし席で待つ。オーダー状況を表示するモニターを見ると、現在注文が入っているのは私のみだ。それでも提供には7~8分くらいかかったかな。他のメニューよりも少し時間がかかる印象を受けた。

そしてようやくオーダー完成。松屋の新しい外交定食がこちらです。


相手がどこであろうと、ナニであろうと、松屋は絶対味噌汁を譲らねえ! そこに痺れる、憧れる~~ッ!!


「お客さんには絶対味噌汁飲ませるぞ!」という固い意志ようなものが伺える。もしかして社是に「絶対味噌汁を飲ませろ!」と書いてあるのかも……。



あらためてハンバーグを見てみよう。本来は何も乗っていないプレーンなハンバーグを頼むべきだったかもしれない。だが、ホワイトソースとチーズの相性が良いのは、食べなくてもわかるので、あえてチーズのものを選んだ。


そもそも「リトアニア風」とはどんな味のことを指すのだろうか? 詳しくはわからないけど、松屋の宣伝画像を見ると、「リトアニア大使からこっそり教えてもらった!」とあるうえに、「リトアニア大使 オーレリウス・ジーカス閣下お墨付き!」ともある。

お墨付きがあるなら、まあ安心して良いのかも。


まずソースの味をたしかめてみると、きのこの風味がきいたホワイトソースだ。これからのシーズン(秋)を意識したメニューだったようだ。ちょっとコショウ辛さが気になったな。


要するにこれは、ホワイトソースのキノコハンバーグと考えるとわかりやすいかも。それを「リトアニア風」と名付けている。


そして予想した通りにチーズとの相性はバッチリである。というか、大抵の料理はチーズを乗せれば美味しくなると私は考えている。


おそらく松屋も私と同じように、「チーズを乗せてしまえ」との判断をしたのではなかろうか。少々食感は重くなるけど、それでも美味い。



ご飯との相性も悪くはない。ただ、全般的に味が重いので、ウスターソースでもかけて酸味を加えたくなってしまう。残念ながら松屋の卓上にウスターソースはないので、代わりにバーベキューだれをひと垂らしして、味を締めても良いかも。


それにしても松屋の外交定食はハズレを知らない。そのうちこのやり方で世界の郷土料理を制覇してしまうかも。それでもきっと、味噌汁は譲らないはず! そこだけは頑なに守り続けてほしい。味噌汁あっての外交定食だから!


・今回訪問した店舗の情報

店名 松屋 東新宿店
住所 東京都新宿区歌舞伎町2-2-21
営業時間 24時間

参考リンク:松屋
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24