最後にビアガーデンに行ったのはいつだったか? ハッキリとは覚えていないが、もう5年以上前のような気がする。小さい子供がいると行きづらいんだよなぁ、ビアガーデンって……。
そこで思い切って、自宅のベランダをビアガーデンにしてみることにした。それもただのビアガーデンではない。完全プライベートプール付きビアガーデンである! どこのCEOだよ!! 作り方(?)は至って簡単だ。
・その1:プールを置く
ベランダの広さにもよるが、大人でも入れるビニールプールさえ置いてしまえば、この企画はほぼ完結したようなものである。
使用するのは昨年、楽天市場で購入した折りたたみ式のプールだ。価格は税込1万980円(当時)。仕様は若干異なるものの、編集部の砂子間が先日書いていたAmazonベストセラー1位のビニールプールとよく似ている……というより、たぶん同じ商品だろう。
なので、プールについての詳細は砂子間の記事をご覧いただきたい。手抜きではないぞ。念のため。
・その2:水を入れる
さて、ベランダに水道があればラクなのだが、残念ながらないので風呂場からホースで水を引っ張ってくる必要がある。我が家が使っているのは、風呂の残り湯を洗濯水にする時用に売られているバスポンプだ。
浴室にバケツを置いて水を入れ、その中にポンプを設置する。
スイッチを入れるとポンプが自動で水を吸い上げ、ホースを通って……
プールの中へ。
ただ、砂子間も書いていたように、水が溜まるまでめちゃめちゃ時間がかかる。風呂を沸かすよりも余裕でかかる。なので、その間に残りの準備を進めておこう。
・その3:席を用意する
プールの隣に置くのはこちらのイスとテーブル。数年前にIKEAで購入したものだ。
100均で買った日よけ(ガーデニング用品を日よけとして使用)は、洗濯バサミで物干し竿に取り付けた。何やら手作り感満載であるが、これはこれで夏っぽい趣があって良い。
プールに水が溜まったら……
完成である。
・楽園爆誕
テーブルからプールまで、驚異の徒歩0.5秒。こんな贅沢なビアガーデンが他にあるだろうか? いや、ない。しかも永久に貸し切り状態だからね。
テーブルに置いてあるのは、同じく過去にIKEAで買ったLEDブロックキャンドルだが、昼間だと明るすぎて何の効果もなかった。そりゃそうか。暗くなってから使うことをオススメする。ではでは……
娘が遊んでいる様子を眺めながらの……
マイビアガーデン、開店!
・外で飲むビールのウマさ
以前、家庭用の生ビールサーバーをサブスクしたことがあったが、今は『生ジョッキ缶』という大変便利な商品があるのでありがたい。ベランダビアガーデンのために作られたようなビールではないか。最高。
もちろんビールだけではないぞ。枝豆に鶏のから揚げ、たこ焼きなどなど。ビアガーデンの定番おつまみを多数用意した。こういうのは外で食べるとウマさが倍増するのよ! またまた最高ォォォォオオオ!!
が!
実は今回、一つ大きなミスをやらかしてしまった。カンカン照りってわけじゃないのに、さっきから妙に暑いな……何なんだこの暑さは。と思って、ふと横を見たら……
こいつのせいかよオイ! 暑っつ!!
そう、エアコン室外機のすぐ横にテーブルを置いてしまったのだ。とんでもない熱風……これでは常時ロウリュウを食らっているようなものである。マシン熱波師か! ビール飲んでる場合じゃねぇ……!!
というワケでプールに避難だ!
さすが徒歩0.5秒……! 見よ、これぞプライベートプール付きビアガーデンの実力である!! 快適快適ィィィィイイイ! はーーーーっはっはっは!!
ただ……
0.5秒で沈められた。
・楽しい
酒が入った状態でプールに飛び込むのは危険だが、この程度の浅さなら特に問題なかろう。風でざわめく木々の音、せわしないセミの鳴き声に耳を傾けながら、娘と一緒に緩やかな夏のひと時を満喫したのだった。
もう一点、このベランダビアガーデンの良いところを挙げるとするなら、ゲリラ豪雨が来てもすぐ家の中に退散できる。これに尽きるだろう。
なんならそのまま雨に打たれても一向に構わないッッ。こっちは水着だからな。ビアガーデン最大の敵とも言えるゲリラ豪雨を、余裕で完封できるのはデカイ。もはやメリットしか見当たらないぞ。
天気予報を見る限り、東京はしばらく雨が続きそうだが、ベランダビアガーデンならもちろんそんなの関係ねぇ。ビニールプールもサイズはいろいろなので、ぜひ自分だけの最強プール付きビアガーデンを作ってみてほしい。いい思い出になること間違いなしだ!
参考リンク:楽天市場「折りたたみプール空気入れ不要」
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼欠点は水を抜くのが大変なところ。排水溝に流したり、プールをそのまま放置しないように(ベランダは避難経路なので)。騒ぎすぎもNGだぞ。不安な人は前もってマンションの規約を確認した方がいいだろう。