韓国グルメブームの草分け的存在『ブルダック炒め麺』シリーズから今夏、ポテトチップスが新発売された。味は「オリジナル」「4種のチーズ」「ハバネロ&ライム」の3種類。新大久保のスーパーへ行けば買える。

ブルダックといえば一番の特徴は5分茹でてから炒めるスタイルの太い麺。その一番の特徴をポテチに置き換えてしまうとは、それって、もはやブルダックか? って気もしなくない。

果たしてブルダックポテチはブルダックなのか? ブルダック以外の何かなのか? 結論を出してみた!

・漂うコンソメパンチ感

とにかくバリエーションが豊富なことで知られるブルダック炒め麺。個人的には「いかがなものか?」と感じる味もあるが、こと『オリジナル』に関していえば本当にウマいと思う。

こちらがブルダックポテチのオリジナル(税込248円)とブルダック炒め麺のオリジナル(税込255円)。

ポテチ(1袋全量)のボリュームはこんな感じ。コンソメパンチみたいなビジュである。

味もコンソメパンチだった。


・ウマいか、ウマくないか?

ところが……コンソメパンチを感じたのも束の間。徐々にコンソメは存在感を失い、代わりに辛さがジンワリと口内に広がってゆくのである。最終的な辛さはカラムーチョの5倍くらいだろうか。何度やっても途中でコンソメが消滅するから不思議だ。

たまたま事務所に居合わせた中澤記者とサンジュン記者にも(ブルダックであることを伏せて)食べさせてみたところ……


2人「最初はコンソメだね」


中澤「でも、コンソメが薄くないですか? 辛さもあって、塩辛さもあって、ちょっと中途半端な感じはしますね」

サンジュン「『うまい棒 めんたい味』を大人向けにしたみたいな感じでウマい。わざわざ新大久保まで買いには行かないけど、普通に売ってれば普通に買うと思う。けっこう辛い」


・ブルダックか、それ以外か?

……といった感じに、編集部内における “ポテチとしての評価” は上々だったブルダックポテチ。

では “ブルダックとしての評価” はどんな感じなのだろう? ブルダック炒め麺と食べ比べてジャッジしてみる。ちなみに私個人としての見解は「ブルダックではない」。理由はブルダック炒め麺の特徴である “味噌っぽさ” が感じられないから。コンソメっぽさは満点だが。


中澤「いや……ブルダックといえばブルダックなんじゃないですか? 辛さの質はどっちも同じだと思う」

サンジュン「後から遅れてグッと辛さが来る感じは炒め麺もポテチも同質。ブルダック炒め麺を食べ慣れてる人からすれば『ブルダックのポテチだなぁ』って思うんじゃない?」


……ということで「ブルダックか、ブルダック以外か?」の答えは、ズバリ「個人の感性による」ことが明らかになったブルダックポテチ。ただ “辛さが遅れてやってくる” という点については誰もが認めるところであった。それでは最後に残る2種類を食べて締めよう。

今回発売された3種類の中で、個人的に一番好みだったのは『ハバネロ&ライム味』。強烈な酸っぱさがいい感じである。『4種のチーズ味』は10秒以上経過してから辛さがきた。もはや何をもってブルダックなのかは不明だが、ちょっと面白い食べ物なので興味のある人は新大久保のスーパーで探してみてくれ。

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.