ここ数年、ちょいちょい見かけるのが「季節外れの福袋」である。本来はお正月の風物詩である福袋だが、やはり人気があるのだろう。特に夏はそれなりに多くの企業が「夏福袋」を販売しているようだ。

さて、今回ご紹介するのは “ココイチ” こと『CoCo壱番屋』で発見した夏福袋。正月の福袋はコスパ最強として名高いココイチだが、夏の福袋はというと……。

・店舗限定

つい先日、秋葉原を歩いているとココイチの店頭で「夏の福袋」の文字を発見した。どうやら店舗限定で展開している福袋のようで、価格は2000円とのことである。

冒頭でもお伝えした通り、ココイチの福袋は「コスパ最強」として知られる超優秀な福袋。毎年ココイチ担当の砂子間記者によれば「安定感抜群。完売必至なので興味のある方は早めにゲットしておこう」とのことだ。

偶然にもココイチの夏福袋を発見できた私は何たるラッキーマンなのだろう? というわけで、迷わずココイチの夏福袋を購入した。……後で泣くことになるとも知らずに。

で、ゲットした「夏福袋」の中身はご覧の通り。中身は変わらず全て同じ内容とのことである。

・ココイチ店舗限定「夏福袋2024」の中身

・ 500円分のお食事補助券 × 4枚
・ レトルトポークカレー
・ レトルト甘口ポークカレー

基本的には「お食事補助券2000円分」で元は取れているため損することはない。レトルトカレーはいずれも340円だったので、単純に680円お得な計算だ。

・小物はナシ

一方で、正月の福袋に付属していた「バッグ」「クリアポーチ」「マスキングテープ」「メモ帳」などの小物は一切なし。「全店販売」と「店舗限定販売」の差が如実に表れていると言えるのではないだろうか?

ただし、正月の福袋は「ポークカレー」1個のみだったので、そこまで大きな落差は感じなかった。小物よりもカレー派の人にとっては、むしろ優良な構成なのかもしれない。

・絶句

それよりも「えぇ……」と絶句せざるを得なかったのは「お食事補助券」の仕様である。1回のお会計で1枚利用可能である点は正月と同様だが、有効期限は正月よりも1カ月短い。さらに……


有効期限は9月1日から……! つまり……


およそ1カ月のおあずけプレイ……!!


正月のお食事補助券の有効期限は元旦から4月末まで。つまり「買ってすぐに使えるチケット」である。一方で夏福袋は謎の1カ月間放置! 有効期限も1カ月短いため、使い切る前にタイムアップを迎える可能性も高いのではないだろうか?

もちろん使用できるのは購入した店舗のみ。店舗限定福袋なのでそれは覚悟していたが、まさか「すぐに使えない補助券」だったとは……。忘れっぽい性分の私は無慈悲すぎて泣いた。

総合するとココイチの夏福袋は、正月の福袋のように「みんなにオススメ!」と言える内容ではない。「足繁く通っているココイチがあること」そして「忘れっぽくないこと」が最低条件である。そういう意味でややハードルが高い福袋と言えるだろう。

参考リンク:カレーハウスCoCo壱番屋
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.