今や多くの人に認知されていると思われる日清食品の完全メシ。「日本人の食事摂取基準」で設定された33種類の栄養素とおいしさのバランスを追求しているとのことで、2022年の発売から随分と種類も増えた。

おなじみのUFOやカレーメシ、他にもカラムーチョなどなど。最近だとスーパーの冷凍食品コーナーでも見かけるが、今回買ってみたのは「ボロネーゼ」「汁なし担々麺」「ぶたいか玉お好み焼」の3種類。味はどんな感じなのだろう?

・ボロネーゼ編

これまでの実績、そして大手の日清食品だけに盛大にズッコケてる確率は低いだろうが、この世に “絶対” なんてものはない。

……ってことで食べてみたら「推しポイント」があって、なんだか日清食品というものが分かったような気がした。まずはボロネーゼからレポートしていきたい。

袋の中身はこんな感じ。よくある冷凍麺のタイプでそのままチンしてOKなやつだ。500Wで6分チンしてかき混ぜるだけで完成!

ナスは2切れしかないんかいと思ってしまったのはおいといて、酸味の効いたソースは皿まで舐めたいといかないまでも卒なくウマい。牛挽き肉もしっかりとした味でこれだけでも食が進むというやつだ。

また、麺は細めでツルンとしていて食べやすい。内容量は305gだから結構食べ応えもあるし……ていうか、これで栄養バランスまで考えられているというから素直にスゴい。

栄養に振り切ったらマズそうなイメージがするものだが、もう普通にウマいパスタというか。マジで言われないと分からないレベルだった。

・汁なし担々麺

お次も麺類。汁なし担々麺は冷凍食品の定番だけに、キッチリしているだろうなと思っていたら……

やはりそう。もうノウハウがあるんだろうなって感じで担々麺としてレベルが高い。

白米がつい欲しくなるような肉味噌の味付け、さらにはナッツやチンゲン菜、ネギのちょっとしたアクセントといい、細かいところまで「どうですか」と言わんばかり。酸味&甘味から辛さが広がっていくのがまたよき。

しかも、付属の「花椒入り唐辛子」で辛さを自分好みに調節できるのも嬉しい。半分でもしっかり辛かったので、辛いものが苦手な人は少しずつ入れていくといいかも。

・ぶたいか玉お好み焼き

そしてラストはお好み焼き。こちらも冷凍食品の定番とあって、まぁ期待は裏切らないだろう。

内装フィルムを外してチン。それから付属のソース、マヨネーズ、あおさ、削り粉をかけたらOKだ。

トータル10分くらいで完成! 味はそうだなぁ……キャベツを含めた中身、ソースも含めて全体的に甘めかな。

商品名が「ぶたいか玉お好み焼き」とあって、豚肉、イカなど具材がしっかり入っていて好印象。それでいながら栄養も兼ね備えているのだから、やはりやりおる……!

手軽さ、ウマさ、栄養、そして冷凍食品らしさもあって人気シリーズだというのが分かるような一品だった。ちなみに内容量は260g。ご飯と合わせても美味しそうである。


──てな感じでどれもウマいなか、個人的には麺類を推したい気持ちになった。

というのも、麺類はまだまだ欲しくなってしまった自分がいたのだ。もちろん、お好み焼きもよかったが、脳が反射的に「もっとくれ!」と言ってくるだけのものが麺類にあった。

これはきっと日清食品がそもそも麺類に強いという背景があるから。それくらい味に安定感を感じた。

あとは値段がどう出るか。494円(スーパー価格)と他の冷凍食品に比べてちょっとお高い価格設定になっているのは人によって捉え方が変わってきそう。

普通の1食で考えたらワンコインで安い方に傾くが、冷凍食品となると不思議と高く感じる。このあたりを飛び越えられるか、種類も増えている人気商品「完全メシ」の今後に注目したい。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.