固形石鹼を最後まで使い切れないのは私だけだろうか? 特に風呂場で使うとドロドロになったりひび割れたりして、最後は泡立ちが悪くなってしまう。

そんな我が家の石鹸ライフを救ってくれたのが、セリアで110円の石鹼ホルダー『Q-ban』

久々に石鹸を使い切ることができ、しかも最後まで泡立ちが衰えない。モウレツに感動した! ……のだが、イマイチ皆さんにおすすめし切れないのには理由がある。それは、

数ヵ月ごとにメンテナンスが必要だからである。

詳しく説明する前に、まずはQ-banの構造について知ってもらう必要がある。


こちらが『Q-ban』。冒頭でお伝えした通り、セリアにて税込110円で購入した。


樹脂製のワクの中にゴム製の網が付いている簡単な構造で、見るからに水はけがよさそう。


網は使い捨てヘアゴムでできているため、カバーを取り外して安価に取り換えが可能。

今回はわかりやすいように、黒いゴムに取り換えた上で使ってみることにしたぞ。


ちなみに吸盤でタイルに貼り付けられるため、設置場所にも困らない。

本体が非常に軽く、剥がれて壁から落ちる可能性が低い点も優秀である。


・長持ちする石鹸と切れるゴム

Q-banの素晴らしさに気が付いたのは、使い始めて10日ほどが経った日の風呂前のこと。

これまで使った石鹸ホルダーであれば 湿ってぬるっとしていたハズの石鹸が、毎回サッパリと乾いていることに気が付いたのだ。


手に取ってみると裏も表も完璧に乾き、新品と同じぐらいの品質を保っているように見える。

Google先生によると、固形石鹸の主な劣化理由は「長時間水に触れることによってラウリン酸ナトリウムなど(泡立ちに寄与する成分)が溶け出てしまう」ことにあるらしい。

その点Q-banは非常に水はけがよいため、石鹸が無駄な水分を吸い込むことなく短時間でキレイに乾燥させられるんだな。

これならどんな石鹸も最後まで品質を落とさず使えるかもしれない。たった110円なのに優秀じゃないか!


──ところが、設置から2ヵ月が経過した頃。いつものように石鹸を使おうとしたところ、Q-banに違和感を覚えた。


何かと思えば……

ゴムが1本切れているではないか。

どうやら日々 水に晒される中で硬化し、ちぎれてしまった模様。石鹸ホルダーなのに水に弱いなんて、結構面倒くさい弱点かもしれないぞ……。


ただし石鹸の状態だけはカンペキで、裏も表もぬめり・ひび割れはナシ!

泡立ちも新品の時と何ら変わりなく、これまで使ってきた石鹼ホルダーの中で一番石鹸が長持ちしている。


そして時は進み、さらに4ヵ月後の8月現在。

ゴムがブチブチと切れて変わり果てた姿のQ-banがそこにあった……。


半年使い続けてわかったのは、大体2ヵ月に1回はゴムが限界を迎えるということ。作業自体は簡単なので「取り換えるだけなんだからいいじゃん」と思うかもしれないが、こちとら重度の面倒くさがり&忘れっぽさを持つ人間である。

風呂から上がればゴムのことなんざコロリと忘れ、また翌日はいる時に「あぁ、ゴム切れてるんだった」と思い、上がったら再びコロリと忘れる。大人として情けないが、コレの繰り返しである。


ただし何度でも言うが、石鹸の状態は極上だ。

ここまで薄くなるほど石鹸をキレイに使えたのは、生まれてこの方初めてである。

こんなに長持ちさせられるなら、1個数千円するような高級石鹸だって使う勇気が出るってもの。実際Q-banを使い始めてから、旅行先の観光地で石鹸を買う楽しみが増えた。


──ということで結論、セリアで税込110円の石鹼ホルダー『Q-ban』は、石鹸を確実に長持ちさせる能力を持っていました。

2ヵ月ごとのメンテナンスが苦にならない方にとっては超コスパのよいアイテムなので、石鹸を使いきれず悩んでいる方は試してみるべし。

現場からは以上です!

執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.

▼ちなみに、筆者が使用しているゴムはダイソーのLサイズ