暑い! こんな暑い日は昼からビールが飲みたくなるな……。というワケで、昼からビールを飲むことにした。なぜなら本日8月4日は「ビヤホールの日」。日本に初めてビヤホールが誕生した記念日なのである。
そんなおめでたい日なら、昼からビールを飲んでも問題あるまい。むしろ飲まないのはビールに失礼だろう。現存する日本最古のビヤホールが銀座にあるというので、真っ昼間だが行ってみることにした!
・「ビヤホールの日」
今から125年前の1899年8月4日。「ヱビスビール」のプロモーション店舗として銀座の新橋際(京橋区南金六町五番地 / 現銀座八丁目)にオープンしたのが、日本初のビヤホール「恵比壽ビヤホール」だ。
現在「恵比壽ビヤホール」は残っていないが、1934年4月8日に銀座ライオンビルの1階にオープンした「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」は、現存する日本最古のビヤホールとして今も変わらず営業中である。
ちなみにこの銀座ライオンビルは、2022年2月に国の登録有形文化財(建造物)に登録されている。
建物内には別業態の店舗もいくつか入っているが、もちろん今日の目当ては1階のビヤホール。11時半から営業スタートだという。なんて酒飲みに優しいお店なんだ。
・歴史ある内装
中に入るとまず正面の大壁画が出迎えてくれる。使われているガラスモザイクは、初めてすべて日本人の手によって作られたものだそうだ。まるで教会のような厳かな雰囲気。
ただの “レトロ風” には決して出せない、本物のレトロが醸し出す迫力や風格が、やや薄暗い店内全体に漂っている。
それにしても……平日の昼間だというのに、飲んでいる人がたくさんいるな。実にけしからんな。よし、こちらも負けずに飲み始めるか。というワケで、さっそくサッポロ『黒ラベル』の大ジョッキ(税込1070円)を注文した。あ、ありがてぇ……!
・こだわりの一杯
注ぎながら泡を作る「一度注ぎ」という注ぎ方によって、余分な炭酸ガスを抜き、雑味を泡に閉じ込めることで、スッキリした喉ごしと苦みの少ないビールに仕上げているという。
ふんわり柔らかい泡でフタがされているおかげで、生ビールの一口目のおいしさが最後まで持続するぞ。うっまァァァァァァアアア!! ビヤホールで飲むビールって、何でこう特別なんだ。
こちらは数量限定の『SORACHI 1984 DOUBLE』(税込1100円)。グラスが最高すぎる。
美しい……。
そして忘れてはならない。うまいビールには、うまい料理が必要不可欠だ。洋風な味付けな『ビヤホールの煮込み』(税込1180円)と……
ザワークラウト付きの『LIONあらびきソーセージ』(税込990円)を注文した。ビールが無限にすすみそうな組み合わせである。
なので無限に飲むことにした。今度は『琥珀ヱビス プレミアムアンバー』の中ジョッキ(税込1070円)だ。まさに琥珀色に輝く背徳の液体。美しくも罪深い飲料である。
こうして平日の昼間に自主開催した禁断の宴を存分に楽しんだ私(あひるねこ)。しかしここで、あまり知りたくなかった超お得情報に気付いてしまう。
なななんと! 「ビヤホールの日」である本日8月4日に限り、全国のサッポロライオンチェーン(一部店舗を除く)にて生ビール全品が終日半額になるというのだ! な、何ィィィィィィイイイイ!? 半額ゥゥゥゥゥゥウウウ!?
・本日限定の神セール
黒ラベルはもちろん、ヱビスだろうが白穂乃香(しろほのか)だろうが何でも半額らしいぞ。マジかよ……今日行けばよかった。ビヤホールのビールがファミレスみたいな値段で楽しめるなんて、誇張抜きの激レアデーではないか。
現存する日本最古のビヤホールで、その歴史や文化に思いを馳せながら、「一度注ぎ」によって注がれた最高のビールを、まさかの終日半額で飲み倒す……。大変な混雑が予想されるが、銀座に足を運ぶ価値は大いにあるだろう。喉をカラカラにして駆けつけたい。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 ビヤホールライオン 銀座七丁目店
住所 東京都中央区銀座7-9-20 銀座ライオンビル 1F
時間 11:30~22:00(月・火・水・木・日)、11:30~22:30(金・土・祝前日)
休日 なし
参考リンク:ビヤホールライオン 銀座七丁目店
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.