暑い! 暑すぎる!! 朝ドアを開けるとムワッとした熱気、照り付ける日差し。出社するだけで体力を削られる。こんなんで仕事なんかやってられるかー! っていうか、出社すらしたくない!!
なんとか、手軽に涼しく出社することはできないか。ぽくぽくぽく……チーン! あっ! 眼鏡を凍らせたら涼しく出社できるんじゃね?
・やってみよう
顔面に密着している眼鏡。そこに氷があったら冷気で顔面が涼しくなるのではないかという寸法だ。顔面さえ涼しければ爽やかな気分でいられるんじゃないだろうか。お金もかからないし、必要なものも眼鏡だけ。なぜ今まで思いつかなかったのだろう。
そうと決まれば、善は急げ。さっそく、眼鏡を凍らせることにした。まず、眼鏡には水気がないので眼鏡を濡らす。
続いて、前日の夜に冷凍庫に安置した。これで準備は万端っと!
・翌日
ただ、眼鏡は水分を発しないという点だけが気がかりだ。表面に水滴がついているだけの状態でちゃんと凍るのだろうか。その夜は不安で何度も目が覚めた。明日は出社できるのだろうか?
っていうか、眼鏡は無事なのか? 明けて翌日の朝、冷凍庫を開けてみると、あふれだす冷気の向こうに現れた眼鏡は……
\バキッ/
思ってたより凍ってる!
つるや縁には霜がついており、冷凍眼鏡という感じが見て取れる。これはイケるかもしれん。出社するぞー!
・出社してみた
ドアを開けた瞬間、激しくなるホワイトアウト。世界が白い。ただ、階段を降りれるくらいにはうっすら見えるし歩くのに問題はないだろう。何より、顔まわりがムワッとしない! 勝った!! 酷暑に勝ったぞー!
と思いきや……
2秒で溶けました。
最寄り駅に着く頃には、ただの濡れた眼鏡をかけた人になりました。
職場に着く頃には、それも乾いて普通に出社した人になりました。
・検証結果
予想以上に一瞬で溶けてしまった今回の検証。しかし、ドアを開けた時のムワッと感が回避できたのは責務を全うしたと言えなくもない。溶けた後もしばらくは冷たかったしな。
また、出社する頃には普通の眼鏡になっているというのは僥倖(ぎょうこう)だ。盲点のように感じて試してみたが、むしろ、普通に使える手段なのかもしれない。なにしろ、眼鏡を凍らせてることが周りにバレないんだから。
出社するだけで鼻パッドに汗が溜まる今日この頃。酷暑は眼鏡っ子の出社にも大きな精神的ダメージを与えている。その不快さで背に腹は代えられなくなっている眼鏡っ子は眼鏡を凍らせてみるのも一つの手。とりあえず、職場の人にはバレなかったぞ。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.