先日、スーパーで「チャパゲティ」というインスタント麺を見つけた。絶妙に力が抜ける名前だチャパゲティ。十中八九海外のインスタント麺だが、口に出して言いたくなる響きの良さがある。ナイスネーミング!
というわけで、あまり深く考えずに購入してみた。価格も税込159円と高くない。さっそく作ってみよう!!
・韓国の国民食的インスタント麺
金色と赤色が印象的なチャパゲティの袋。よく見るとハングル文字が書かれているため、これは韓国のインスタント麺のようだ。そこで海外を放浪し、韓国文化にも詳しい亀沢郁奈記者にチャパゲティについて聞いてみたところ、かなり有名なインスタント麺らしい。
亀沢郁奈「韓国では定番でみんな知ってる感じ。映画『パラサイト』で世界的にも有名になって、私も食べたことあるけど味は覚えてない」
結構昔からの定番インスタント麺らしいので、どうやら、日本で言うチキンラーメンみたいなポジションのようだ。少なくとも、広く愛されるとっつきやすさはありそう。パッケージ裏を見てみると、パッと見作り方はサッポロ一番などの日本の茹でる系インスタント麺と同じだ。
・作ってみた
まずは麺を茹でていこう。茹で時間は5分間だ。作り方は同じだが、茹で時間はちょい長めなのか。ふむふむ。
麺がほぐれたら、「3.火を止め、粉末スープと調味料を入れ、よく混ぜ合わせて出来上がり」。
粉末スープと調味料を鍋に入れるか、器に茹で汁をそそいでから入れるかは人によると思うのだが、私は後者。鍋がスープで汚れるのがあまり好きではないのだ。水の量を量らなくても器に入れる時に調整できるし。
・完成
というわけで、こんなもんだろう。少なくとも、私が今まで食べてきたインスタント麺のようには完成させることができた。さっそく食べてみよう! ズズズ。
……。
まずくね?
いや、なんかよく分からんけど、とりあえずウマくはない。ちょっとふた口目を食べるのが嫌なくらいだ。念のため、もうひと口食べてみたところ……
クソまずい。
まず口に含んだ瞬間、ふわっと焦げた香りがする。それでいて味がほぼないもんだから、ゴムを食べてるみたいな感覚に襲われる。麺もモチモチを通り越してモチャッとしていて、残りを食べきる自信がないくらい不味い。
・どういうことだってばよ
確かに私は韓国料理をあまり食べないが、食べたら普通にウマイと感じる。その韓国でチキラーレベルの定番になるものがここまでマズイってどういうことだ。
全く意味が分からなかったので改めてよく調べてみたところ、「韓国人が教えるチャパゲティの正しい作り方」の動画がヒットした。見てみると、はは~ん、なるほど。
・日本ではない作り方
動画によると、鍋に入れる水の量はちゃんとした方が良いっぽい。なぜなら、スープの素を入れるタイミングが麺を茹でてる最中で、そのまま茹で続けて水を飛ばすことによりトロみを出しているから。
つまりは、私は作り方を間違っていたわけだ。こんな作り方だなんて考えすらしなかった。それほどに日本のインスタント麺で見たことないパターンの作り方である。
で、完成形もソースが多めにかかった焼きそばみたいな感じ。勝手にラーメンだと思っていたので汁めっちゃ入れちゃったけど、ジャージャン麺という別の麺料理のインスタント麺なようだ。
・注意
これについてはパッケージにもイメージ図が載っているのでシンプルに私のポン(ポンコツ)と言う他ない。それを知って改めて自分の作ったチャパゲティを見ると……
_人人人人人人人_
> 事故ってる <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
誠に申し訳ございません。間違いだらけでした。お詫びの意味も込めて、作った事故ゲティは自分で全部食べました。すみませんでしたァァァアアア!
ところでググった時に気づいたのだが、チャパゲティで検索すると検索候補で「チャパゲティ まずい」と表示される。ひょっとしたら、この中には私のように間違った作り方で食べちゃった人もいるのではないだろうか。
そう思ったので、注意喚起も込めて記事に残しておくことにした。チャパゲティは日本のインスタント麺のノリで作ったらとんでもないことになる。事故ることもあるから気をつけて!
参考リンク:KONKONTV
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼日本語でチャパゲティの作り方を解説してくれてます