ご飯おかわり1杯無料。物価高が叫ばれるなかで、そういうサービスは本当にありがたい。体重の管理を気にしないのであれば、私(佐藤)はきっとおかわりするに違いない。しかし歳も歳ゆえに、食べすぎは避けるように心がけている。昔はよくデカ盛りに挑んだものだが、今では大食いには遠く及ばず、小食になってしまったかも……

そんな私が、おかわりせざるを得なかった。なぜなら、東京・巣鴨の「ときわ食堂」の卓上に久しぶりに見る調味料があったからだ。これをかけて食べるご飯が好きで、ついおかわりしてしまったのだよ。

・昔馴染みの食堂

ときわ食堂は巣鴨に本店のある定食チェーンである。巣鴨に3店舗、駒込・大塚にそれぞれ1店舗ずつあり、巣鴨周辺でお馴染みのお店だ。


こういう地域密着型の飲食チェーン、好きなんだよねえ。地元の強みを生かして地盤を固めているみたいで、経営戦略としてカッコイイ。大手に負けずに、独自の路線でがんばって欲しい!


そんなわけで、応援するような気持ちで巣鴨駅前店に入店した。店に入って席に着くと、卓上にはメニューはなく、すべて壁に貼り出されていた。


昔の食堂スタイルで、壁に貼り出しているみたいなんだけど、割と高い場所に貼り出されているので見づらかった。できれば手元にメニューがあると助かります

ちなみにご飯1杯無料。きっとおかわりはしないだろう。その時はそう思っていた。卓上の調味料を見るまでは……


・ミックスフライの布陣

さて、注文したのは「ミックスフライ定食」(税込1590円)である。この日は土用の丑の日だったので、うな丼を勧められたのだが、店に入ったら揚げ物を食いたくなっちゃったんだよなあ。なお、「タルタルソース」は別料金(税込120円)である。


ご飯茶碗は口が広く、中が狭くなっているタイプ。この量なら、よく食べる人には物足りないかもね。とくに若者ならおかずなしでもペロリだろう。


揚げ物はメンチ・アジフライ・エビフライの3種。


メニューすべて自家製でコロッケやポテサラ、そしてこのメンチカツも作っているという。衣は厚めでザックリとした歯ざわりが心地よい。ひと噛みすると、肉汁がジュワッとあふれてくる。


アジフライはやや小ぶりではあるものの、肉厚で食い甲斐アリ! 俄然ご飯が進むというものだ。


そして推定12~3センチのエビフライ。タルタルソースをつけ、大口を開けて頬張ると、厚衣の向こうからプリプリのエビが姿をあらわす。

この3種の揚げ物はミックスフライの望ましいラインナップではないだろうか。1杯のご飯を食べるのには、十分すぎる布陣。いや、ご飯1杯では揚げ物とつり合いが取れていないと言えよう。


・おかわりせざるを得ぬ!

それでも私はその1杯を何とかやり繰りして、3種のフライをまんべんなく食べようと思っていた。ふと卓上を見ると、久しぶりに見るアイツがいるじゃないか!


ごま塩! 小袋ではないごま塩を久しぶりに見たぞ! 少なくとも食堂でコレを見るのは初めてかも!?


これはご飯をおかわりせざるを得ない。個人的な思い入れで恐縮だが、私は幼少の頃からのりたまふりかけが苦手で、ごま塩を好んでご飯の上に振っていた。大人になって食べることはなくなったけど、今でもごま塩ご飯、好きなんすよね、

ってことで、ご飯少な目(半ライス)でおかわり


ごま塩を振って美味しく頂きました。フライの満足度もさることながら、ごま塩でお店の評価爆上げである。


いずれにしても、こういう地域に根ざしたお店が長く続いくことを願っている。規模の小さい飲食チェーンにとっては厳しい時代ではあるが、地元に愛されるお店として末永くがんばってほしい! ごま塩最高!


・今回訪問した店舗の情報

店名 巣鴨 ときわ食堂 駅前店
住所 東京都豊島区巣鴨3-28-8
時間 10:00~22:00 (L.O 21:30)
定休日 なし

参考リンク:ときわ食堂
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24