私(佐藤)にとって、「キムラ君」といえば「ちょ待てよ」である。
彼に関する金言・格言いろいろあるが、やはり「ちょ待てよ」ではないだろうか?
実際、有名無名を問わず、彼の真似をするほぼすべての人が、キムラ君をやるときに「ちょ待てよ」という。いや、言わざるを得ないのである。つまり「キムラ君 = ちょ待てよ」という結論に至る。
さて、そんなキムラ君を求めて、私は「難波千日前 釜たけうどん」を訪ね、そこでキムラ君を頼んでみた。はたして、ちょ待てよとなるのか? たしかめてみた!
・キムラ君をオーダー
このお店は、その名前が示す通りに大阪発祥のうどん専門店である。2003年に難波千日前で創業し、2013年に東京進出。2022年4月に東京駅・八重北食堂のお店がリニューアルオープンしている。
食べログで百名店に選出された実績のあるお店だけあって、昼前には入店待ちの行列。平日の12時前で行列ということは、週末はもっと混み合うだろうなあ。10分ほど待った後にカウンター席へと通された。
お店の定番は「ちく玉天ぶっかけ」(税込930円)とのこと。ランチ(11~15時)はこれにカレーとサラダが付く「カレーランチ」(税込1280円)がお得のようだ。
普段初めて利用するお店では、大抵そのお店の名物を頼むだが、どうしても見逃せないモノがあった。それがキムラ君である。元祖キムラ君だと!?
これはもしかして、ちょ待てよなんじゃないのか? キムラ君であるのならば、ちょ待てよであるべきだ。ちょ待てよじゃないなら、それこそ「ちょ待てよ!」だろ。
その真偽をたしかめるために、私は「キムラ君」(税込1030円)をお願いした。ちょ待てよであって欲しいと願いつつ……。
お店に行列ができるのは、もちろん人気店であることが理由のひとつだが、もうひとつの要因がある。うどんを切り立て・茹で立てで提供しているため時間がかかるのだ。15~20分かかる場合もあるとのこと。
したがって、時間にゆとりをもってお店に訪ねることをおすすめしたい。
卓上を見ると、七味とすりゴマ、それから海鮮ダレとしょう油が並んでいる。しょう油はうどんに海鮮ダレはネギトロ丼などのために用意されている。
・ちょ待てよ!
お待たせしましました、キムラ君の登場です! キムラ君、どうぞ!!
これは「ちょ待てよ」というべきか? 言わざるべきか? しっかり見極めてからでなければ言えない。現段階では「ちょ待てよ」は、ちょ待てよだな。
どの辺がキムラ君かというと、メニューによれば「キムチ・豚バラ・食べるラー油」がトッピングされていて、「キムチ + 食べるラー油を使ったメニュー」であることから、キムラ君と名付けられたそうだ。
つまり、この部分がキムラ君ということになる。
う~む……、あえて、言わせて頂こう!
ちょ待てよ!!
豚バラは? 豚バラは「キムラ君」要素に含まれてないの? キムチと食べラーで完結したら、豚バラの立場がないですやん、つれなかろうぜ。
でも、豚バラが入ると「キムバラ君」とか「豚キム君」とかになっちゃって、ちょ待てよが成立しないネーミングだものなあ。そもそもキムチと豚肉は相性がいいので、豚バラ外すのももったいないし~……。
う~ん、OK! 今の「ちょ待てよ」の判定はなかったことにします!! ノーカウント!
・今のはノーカン!
余談はこのくらいにして食べてみよう。このメニューは「しょう油をかけて、しっかり混ぜてお召し上がりください」とのこと。言われるがままにしょう油を軽くまわしかけて、しっかり混ぜます。
まずはほぼ初めての大阪讃岐うどんをズルリと頂こう。
切り立て・茹で立てだけあって、麺はモッチモチ! しかも太くて混ぜるのにも少し力が必要だった。それだけに歯ごたえもしっかりしている。一般的な讃岐うどんと比べて、表面はツルリとしていて舌触りも喉越しも良い。
今までいろいろうどんを食べてきたつもりではあるけど、この食感は初めてかも!? 大阪讃岐もいいねえ。
キムチと食べラーの食い合わせは、言うまでもなくバッチリ! ネーミングに含まれなかった豚バラは大きくて、こちらもまた食い甲斐がある。
ということで、釜たけうどんのキムラ君はちょ待てよではありませんでした。むしろ皆さんには、「めっちゃ食えよ」と率先しておすすめしたい逸品である。
・今回訪問した店舗の情報
店名 難波千日前 釜たけうどん 八重洲北口店
住所 東京都千代田区丸の内1丁目9-1 1F 東京駅八重洲北口改札 1階八重北食堂
時間 11:00~23:00
定休日 なし(施設に準ずる)
参考リンク:難波千日前 釜たけうどん
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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