暑い。まだ7月の頭だっていうのに暑すぎる。無性にかき氷が食べたい。

近年、カフェチェーンやファミレスがこぞってオシャレかき氷を販売している。贅沢な生フルーツや、独自開発のオリジナルシロップ、別添えの練乳など各店が趣向を凝らし、夏の風物詩といってもいい。

だが。いくらなんでも、これはどうかしてる。「はなまるうどん」が、かき氷をうどんの上にのせてしまったのだ!


・「極寒白銀ぶっかけ」(税込490円~)

といっても安心して欲しい。イチゴやメロンのシロップがかかっているわけではない。それじゃ罰ゲームだ。

ラインナップは塩豚レモン・キムチ・蒸し鶏オクラの3種類で、うどんとして違和感のないメニューである。筆者のオーダーは塩豚レモン(小)税込590円だ。

どんぶりには、うどん、豚バラ肉、ネギ、レモン……


そして氷だー!!!!


出汁は別容器でもらえた。めんつゆの原液なので、氷で希釈しながら食べるというわけ。


つゆをかけたら、ますますシャリシャリしてかき氷感が出た。好みの濃さになるまで、つゆを注ぎ入れる。

ちなみに氷はその場でガリガリ削るのではなく(そんなことをしていたら、はなまるのスピード感がなくなってしまう)1人分ずつ、ある程度のブロックになっていた。そのせいで、部分的に板氷のような見た目。

「なぁんだ、その場で削ってないのか」とちょっとがっかりしたが、食べているうちに秘密に気づく。

屋台のかき氷などでもそうだが、最初は冷たくても常温のシロップだったり外気だったりと馴染んで、どんどん冷気が失われるものである。

ところがこの氷、最後の最後まで「歯がキーンとする」ような冷たさ! まさに「極寒」である!! おそらく1度粉砕してから再冷却している効果!?

真夏の外回りの後なんかに食べたら身体の芯から冷えて気分爽快だと思う! ひきこもりで代謝が低下気味の筆者など「寒すぎる……!」と思うほどであった。

塩だれで和えた豚バラ肉もたっぷり。黒胡椒の風味もよく、レモンをしぼって食べると清涼感ありすぎである。暑くてなにも喉を通らない、というときにもスルリといけると思う。

なお夏季期間は、すべてのうどん商品に「夏麺」を使用。つるっとした喉ごしの、暑い時期にぴったりの専用麺なのだそう。

キンキンに冷えためんつゆに絡めて食べる讃岐うどんが美味しくないはずがない。猛暑日に豪快にすすりたい。


・提供は8月上旬まで

ちなみに提供は8月上旬まで、わずか1カ月の期間限定商品だ。食べ逃し注意! 当然というか残念ながらというか、テイクアウトは不可だ。

平均気温の上昇で、これまでの「猛暑」がいつのまにか「平年並み」の基準になりそうな日本。熱中症には注意だけれど、エアコンばかりでは限界がある。身体の中から冷やすのは絶大な効果あり。ぜひご賞味あれ。


参考リンク:はままるうどん
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
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