あなたは今をときめく「謎うなぎ」をご存じだろうか? 謎うなぎとは「日清食品」が開発した “フェイクうなぎ” のことで、動物性由来の原料を一切使用せずにうなぎを再現した「プラントベースうなぎ」とも呼ばれている。

その謎うなぎがまさかのカップメシ化! 2024年7月15日(月)に『謎うなぎ丼』が発売されるというが、こ、これは……? カップメシもうなぎも大好きだが『謎うなぎ丼』は果たして……。

・心配

以前の記事で『謎うなぎ』についてはお知らせした。試食したところそのクオリティはあまり高く「芸能人格付けチェックの簡単なお題で出題されてもいいレベル」と感じた次第だ。

真面目に謎うなぎは普通に美味しいし、かなりうなぎに近い味わいと申し上げていいだろう。ただ私には1つだけ懸念があることを告白せねばなるまい。

それは「試食会で食べた謎うなぎとカップメシの謎うなぎは違う」ということ。これは日清食品で開催された試食会で発表されていたことで、試食会の謎うなぎが「冷凍」であるのに対し、カップメシの謎うなぎは「フリーズドライ」とのことである。

ウソ偽りなく、冷凍の謎うなぎはメチャメチャうなぎに近かった。それがフリーズドライになると? そもそも製造方法が似て非なるものとのことだったので「謎うなぎがうなぎに近づけているのか?」が大きなポイントとなりそうだ。

・食べてみよう

さて『謎うなぎ丼』の作り方はカレーメシなどとほぼ同じで、お湯を入れて5分待つだけ。違いはカレーメシにはある「最初に30秒ぐるぐるかき混ぜる工程」がないだけだ。で、まず驚いたのが……


ニオイがガチでうな丼すぎる(笑)


その香りは紛れもなくうな重であり、うな丼であり、とどのつまりうなぎであった。うな丼の香ばしさのみならず、ちょっとした生臭さまで香りだけは99%くらいうな丼と言い切ってしまいたい。お次に肝心の「謎うなぎ」はというと……


あ、これは違うわ。


・うなぎではない

カップメシ版の謎うなぎは、冷凍の謎うなぎとは違い「うなぎに近い!」とは言えない。冷凍にはあったトロけるような食感がなく、どちらかと言えばいつもの謎肉の兄弟分といった感じだろうか?

とはいえ、ひっそりと山椒が仕込まれていたりと、なんとか『謎うなぎ丼』の足を引っ張らないような努力の跡は垣間見えた。謎うなぎそのものが美味しいワケではないが、特にマイナスでもない。

それより何より『謎うなぎ丼』はカップメシ自体がビビるほどウマい! というか、マジでうな丼である!! 未知の体験なので言葉にするのは難しいが「宇宙食のうな丼」があったらこんな感じ……なのかな?

不思議なのは「確かにうな丼を食べている気になる」ということ。錯覚である可能性もゼロではないが、舌や鼻から脳に伝わる味や香りは「ビックリするほどうな丼だった」とお伝えしておく。

・ウマい

カレーメシ大好きっ子としては「うな丼に出来るの?」という気持ちいがないわけでもなかったが『謎うなぎ丼』はきっちりうな丼していた。簡単に言うならばかなりウマい。

土用の丑の日の代用品になるかはさておき、カップメシとしての完成度は高かった謎うなぎ丼。メーカー希望小売価格税別369円で販売予定なので、興味がある人はぜひどうぞ。でも謎うなぎそのものには期待しちゃダメだよ!

参考リンク:日清食品「ニュース」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]